スラッシュ (記号)

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テンプレート:混同テンプレート:記号文字 スラッシュ (slash)、スラント (slant)、ソリダス (solidus)、あるいは斜線(しゃせん)は、約物の一つで、「/」と書き表される。

ただし、斜線と言う場合はいわゆるバックスラッシュ([[バックスラッシュ|テンプレート:Backslash]])や、約物以外のさまざまな斜めの線が含まれるので、一般にはスラッシュと呼ばれることが多い。

国際的な用法

日付

日付で、算用数字で表した月日または年月日を分ける。ただし、順序は国によって異なる。

たとえば、2004年1月31日は次のとおり、()内は1月31日。

ISO 8601では、期間を表す。例えば、「2004-01-31/2005-01-30」は「2004年1月31日から2005年1月30日」。

ヨーロッパ諸国では、ユリウス暦からグレゴリオ暦への移行時期に、混乱を防ぐため、ユリウス暦とグレゴリオ暦の日付をスラッシュをはさんで併記した。

科学・数学・比率

  • 分数で、縦のスペースを節約したいときや、分数形式だと式が読みづらくなるときなど「1/3」「a/b」のように書くことがある。
  • 日本語圏や英語圏などでは割り算を「÷」で表すが[1]、コンピューターなどでは文字セットに「÷」が基本的な文字セットASCIIなど)に含まれていないため、分数として捉えて代わりに「/」を使う。多くのプログラミング言語でこの記法が採用されている(下記#コンピューターにおけるスラッシュ参照)。
  • 剰余環を表す。
  • 他の記号に重ねて書いて、「〜でない」を表す。たとえば、「」(イコールでない)。
  • 組立単位単位記号で、マイナス次元を表す。例えばkm/h
  • グラフ統計図表においてスケールが大きく異なる値を同じ図面上に掲載したい時、軸を割る形で記号を2つ繋げて「―//―」と書き、実際には大きく間が空いているにもかかわらず軸の途中が省略されていることを示す。
  • 為替レートでたとえば「USD/JPY」と書いたときは、「1USD(USドル)が何JPY(日本円)か」、すなわち1USDの価値を1JPYの価値で割った値を示す。(2012年時点では、USD/JPY ≒ 80。[2]組立単位(1 USD毎JPY)だと考えてはいけない[3]

接続詞的用法(結びつき)

記号的用法

  • 何かに重ねて書いて、取り消しを表す。
  • (紙の)チェックボックスで、選択したボックスの中に「/」を書く。「×」「✗」「」や塗りつぶしも使われる。
  • ボウリングでスペアを表す。ただし、手書き以外では、右下を塗りつぶし黒い直角三角形にすることが多い。

文章

  • 詩行や歌詞の行を区切るのに、改行のかわりに用いる。チェスFEN記法でも使われている。

文字

名称

特定の言語圏での用法

日本語

英語

  • 頭字語を表す。たとえば、B/S=Balance Sheet(貸借対照表)。
  • シリングペニーの区切りに使う。たとえば、「1/6」は1シリング6ペンス。
  • 例えば「7/8 May」は5月7日から5月8日にかけての
  • 金額で、「/-」で補助通貨の桁が0であることを示す。たとえば「$10/-」は「10ドル0セント」。

コンピューターにおけるスラッシュ

現代のコンピューターキーボードには標準的に装備されている。

  • 除算の記号として用いる。
  • いくつかのプログラミング言語で、次の形でコメントを表す。
    • 「/* 〜 */」で、その間がコメントであることを表す。C言語など。
    • 「// 〜」で、そこから行末までがコメントであることを表す。C++など。
  • UNIXオペレーティングシステムにおいて、パス区切り記号として、ディレクトリ(パーソナルコンピュータのフォルダと類似の概念)を表し、ディレクトリ名の後(ないし、ネットワーク内のコンピュータ名の後)に置かれる。また、「//」で、ネットワーク全体を表す。UNIXではないがネットワーク上でUNIXのように振る舞っているコンピュータもこれに準じ、したがって、インターネットのURLでも同様である。
  • スーパーユーザーを表す。
  • Internet Relay Chatなど、環境によってはコマンドの識別子として用いられる。また、MS-DOSのように、スラッシュをコマンドに与えるオプションの識別子として用いる場合もある。
  • IPアドレスにおいて、アドレスの後にスラッシュと数値をつなげることで、あるアドレス範囲を示す。CIDRも参照のこと。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称

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脚注

  1. :」を使う文化圏もある
  2. 外国為替市況(日次)、日本銀行
  3. FXレートの単位、基礎から学ぶシステムトレード

関連項目

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