グルージャ盛岡
テンプレート:サッカークラブ テンプレート:Infobox グルージャ盛岡(グルージャもりおか、Grulla Morioka)は、日本の岩手県盛岡市をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するサッカークラブである。
概要
クラブ創設は2000年。盛岡商業高校、盛岡中央高校のOBらで結成したヴィラノーバ盛岡が前身。
クラブ名のグルージャ(Grulla)は、スペイン語で「鶴」という意味であり、盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」、この地方の方言に多く含まれる「じゃ」の響きに因んでいる。107通の一般公募の中から決定された。
ホームスタジアムは盛岡南公園球技場[1]、運営会社は株式会社いわてアスリートクラブである[1]。
エンブレムも盛岡藩主南部家の家紋である『向かい鶴』をモチーフに、2羽の鶴が向かい合い、上にサッカーボールをデザイン。
歴史
前史
12月、将来のJリーグ参戦を念頭に置いて、特定非営利活動法人(NPO法人)Jリーグチームを盛岡に作る会が発足。それまでのヴィラノーバを改組して「グルージャ盛岡」が発足した。
ジェフ市原や大分トリニータ元選手の武藤真一が監督兼任選手に就任すると共に、J2水戸ホーリーホックからプロ選手3名金子剛、桜井鐘吾、池田光忠を補強してチームのレベルアップを始め、東北社会人サッカーリーグ2部北ブロックで優勝した。東北社会人サッカーリーグ1部に昇格した。
2005年 - 2013年(東北リーグ1部)
チーム初の外国人選手で元U-17カメルーン代表のディディエ・コウアカム、元ベガルタ仙台の西洋祐、元モンテディオ山形の大瀧直也など獲得。東北リーグ1部で初優勝、全国地域リーグ決勝大会は1次ラウンドを1勝1敗の成績で1次ラウンド敗退となった。 だがその年の末、選手への給料や業者への支払いが滞り、その額は1千万円に達していることが明らかになった。そのため経営陣は一新され、同時に監督も元市原の吉田暢に交代。2010年までのJリーグ昇格を目指し、支援団体などの拡大に取り組むことを表明した(なお2006年3月に、グルージャ盛岡を追われた経営陣と辞任した武藤真一が新チーム「FCガンジュ岩手」を結成)。
チームは新体制でスタートした、岩手県紫波町出身でS級ライセンスを持つ吉田暢を監督に、同じく紫波町出身でサガン鳥栖で長年プレイした佐藤大実を選手として迎えたが、東北リーグ1部は2位の成績で全国地域リーグ決勝大会出場は成らなかった。岩手県サッカー選手権も敗れ天皇杯岩手県代表の座も逃した。またユニフォームの胸スポンサーであった住宅メーカーの山忠ホームが経営難のため2006年8月末で事業停止という事態もあり苦渋の年となった。
グルージャ盛岡スーパーアドバイザー八重樫茂生が富士通サッカー部の総監督を務めていた当時の所属選手今井敏明が台湾代表の監督をしていたつながりから強化策として移籍話に発展し台湾代表GKの呂昆錡が入団した。4月30日にグルージャ盛岡と台湾代表の親善試合が盛岡南公園球技場でおこなわれ4-0で快勝した。東北リーグ1部で2年ぶりに優勝、全国地域リーグ決勝大会は決勝大会1次ラウンドで2戦2敗の成績で1次ラウンドで敗退。
守備面の強化を課題に挙げ下屋敷恒太郎、石井雄真ら12人の選手を獲得。東北リーグ1部を12勝2分という成績で2連覇を飾り、2年連続で全国地域リーグ決勝大会出場を果たした。第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドで1勝2敗の成績で2年連続で1次ラウンド敗退となった。しかし、岩手県サッカー選手権を制し天皇杯に岩手県代表として3年ぶりに出場。1回戦で山形大学に5-1で勝利し、天皇杯で岩手県勢初勝利をもたらす。
大船渡市出身でベガルタ仙台などで活躍した中田洋介を獲得。西洋祐、大瀧直也、三戸雄志などもチームに復帰した。4月10日運営組織をNPO法人から株式会社に移行。チーム顧問に元日本代表主将で日本サッカー殿堂入りしている八重樫茂生、チームアドバイザーに盛岡商業高校サッカー部監督斎藤重信を迎え体制強化を図った。東北社会人サッカーリーグ1部では、福島ユナイテッドFCと最終節まで優勝を争うが、得失点差僅か1点差で上回り優勝。3連覇を飾る。第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドを通算2勝1敗の成績となり、3年連続で1次ラウンド敗退となった。
徳島ヴォルティスで主将を務めた経験もあるベテランGK島津虎史を獲得、その他徳島からレンタル移籍の菅原康太、大原卓丈など11名の選手が入団。今シーズンから練習環境の向上を掲げて夜間練習から日中の午前練習に移行しシーズンをスタートした。岩手県サッカー選手権大会で3連覇、天皇杯に3年連続4回目の出場を果たす。1回戦で北海道代表の札幌大学と対戦。3-2で勝利し、2年ぶりに2回戦に進出。2回戦でコンサドーレ札幌と対戦。Jリーグ所属チームと発足以来初の公式戦を行った(1-4で敗退)。東北リーグ1部は、12勝1分1敗でリーグ4連覇。4年連続出場となった第34回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1次ラウンドを通算1勝1PK勝1敗で2位の成績で4年連続で1次ラウンド敗退となった。
2010年のキャプテン中田洋介が引退したものの主力メンバーのほとんどが残留しシーズンをスタート。しかし、3月11日に発生した東日本大震災の影響で東北社会人サッカーリーグ開幕が延期。チームは被災地へ出向き、瓦礫撤去などのボランティア活動を精力的に行う。4月17日、三浦知良が所属する横浜FCと練習試合(30分ハーフ)を行う(0-2で敗北)。会場の岩手県営運動公園陸上競技場には被災地から招待した小中学生を含む約13,500人もの観客が試合を見守った。延期されていた東北リーグも5月15日に開幕。第3節で福島に0-4で敗れ、リーグ2位に終わり、5年連続の全国地域サッカーリーグ決勝大会出場は成らなかった。第47回全国社会人サッカー選手権大会は2回戦でSC相模原に敗退。シーズン終了後に吉田暢が監督を退任した。
昨年度コーチを務めた鳴尾直軌が監督に就任。鳴尾が以前監督をしていたアルビレックス新潟・シンガポール所属の選手など18人の選手を獲得した。シーズン開幕からホームで福島に2-0で快勝するなど好調を維持しシーズン後半まで無失点で連勝し首位に立っていたが全国社会人サッカー選手権大会東北予選でコバルトーレ女川に敗れると徐々に勢いが失速していき第12節の塩釜NTFCヴィーゼ戦で2-3で敗退し、最終節も福島に0-1で敗れ、この年も2位に終わり第36回全国地域サッカーリーグ決勝大会への出場は成らなかった。
草津から盛岡市出身の林勇介や土井良太、鳥栖から守田創などを獲得した。6月17日、Jリーグ準加盟を申請[2]、8月20日にJリーグ準加盟クラブとして承認された。東北リーグ1部で3年ぶりにリーグ優勝。第49回全国社会人サッカー選手権大会は準優勝、第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会で初優勝した。
12月2日、Jリーグ入会が承認され、2014年のJ3リーグ参加が決定した[3]。
2014年 - (J3)
- 2014年
- クラブスローガン:「Change & challenge 変革そして挑戦」
J3昇格の原動力となった主力選手が残留しSC相模原から斎藤広野と橋本真人、ブラウブリッツ秋田から菅原太郎を獲得。松本から鴇田周作を期限付き移籍で獲得。また3月には岡山から大道広幸を獲得。リーグ戦は開幕直後3連勝で一時リーグ首位に立つなどスタートダッシュに成功し前半戦を5位で折り返した。天皇杯は1回戦で関東リーグ・浦安SCに敗れた。
チーム成績・歴代監督
ヴィラノーバ盛岡時代
年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 天皇杯 | 監督 |
2000 | ||||||||||||
2001 | ||||||||||||
2002 | ||||||||||||
2003 | 東北2部北 | 4位 | 18 | 10 | 5 | 3 | 2 | 16 | 12 | +4 | 県予選敗退 | テンプレート:Flagicon 吉田忍 |
グルージャ盛岡
年度 | 所属 | 順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 天皇杯 | 監督 |
2004 | 東北2部北 | 優勝 | 28 | 10 | 9 | 1 | 0 | 54 | 9 | +45 | 県予選敗退 | テンプレート:Flagicon 武藤真一 |
2005 | 東北1部 | 優勝 | 29 | 12 | 9 | 2 | 1 | 36 | 10 | +26 | 1回戦敗退 | |
2006 | 2位 | 30 | 14 | 11 | 0 | 3 | 32 | 18 | +14 | 県予選敗退 | テンプレート:Flagicon 吉田暢 | |
2007 | 優勝 | 39 | 14 | 13 | 0 | 1 | 65 | 14 | +51 | |||
2008 | 優勝 | 38 | 14 | 12 | 2 | 0 | 63 | 8 | +55 | 2回戦敗退 | ||
2009 | 優勝 | 36 | 14 | 11 | 3 | 0 | 59 | 15 | +44 | 1回戦敗退 | ||
2010 | 優勝 | 37 | 14 | 12 | 1 | 1 | 57 | 11 | +46 | 2回戦敗退 | ||
2011 | 2位 | 27 | 12 | 8 | 3 | 1 | 35 | 15 | +20 | 1回戦敗退 | ||
2012 | 2位 | 30 | 12 | 10 | 0 | 2 | 48 | 5 | +43 | 1回戦敗退 | テンプレート:Flagicon 鳴尾直軌 | |
2013 | 優勝 | 49 | 18 | 16 | 1 | 1 | 95 | 10 | +85 | 1回戦敗退 | ||
2014 | J3 | 位 | 33 | 1回戦敗退 |
国際試合
開催年月日 | 大会名 | 対戦相手 | 会場 | スコア | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
2007年4月30日 | 親善試合 | テンプレート:Flagicon 台湾代表 | 盛岡南公園球技場 | 4-0 | 勝利 |
年度別入場者数
- 略記について
- 「盛岡南」:盛岡南公園球技場、「岩手県陸」:岩手県営運動公園陸上競技場
- スタジアム欄の太字は、ホームスタジアムに登録されている競技場
- 入場者数の太字は、所属リーグ毎の歴代最多および最少
- 試合数および入場者数データはリーグ戦のみ。
年度 | 所属 | 合計 入場者数 |
最多入場者数 | 最少入場者数 | 平均 入場者数 |
試合数 | ホームゲーム 開催スタジアム | |||||||
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入場者数 | 相手 | 会場 | 入場者数 | 相手 | 会場 | |||||||||
2006 | 東北1部 | 7,100 | 1,014 | 7 | ||||||||||
2007 | 4,800 | 1,200 | 釜石 | 盛岡南 | 400 | 685 | 7 | 盛岡南2、岩手県陸1、北上1、富士大1、紫波1、一戸1 | ||||||
2008 | 5,800 | 1,400 | NEC | 岩手県陸 | 300 | 塩釜 | 盛岡南 | 828 | 7 | 岩手県陸4、盛岡南2、雫石1 | ||||
2009 | 5,820 | 1,500 | 盛岡Z | 盛岡南 | 420 | 秋田C | 盛岡南 | 831 | 7 | 盛岡南6、岩手県陸1 | ||||
2010 | 5,800 | 2,100 | 福島 | 盛岡南 | 200 | 塩釜 | 岩手町 | 828 | 7 | 盛岡南5、花巻1、岩手町1 | ||||
2011 | 2,270 | 500 | NEC | 盛岡南 | 300 | 秋田C | 岩手県陸 | 378 | 6 | 盛岡南3、岩手県陸3 | ||||
2012 | 3,500 | 1,100 | 福島 | 岩手県陸 | 300 | 583 | 6 | 盛岡南3、岩手県陸3 | ||||||
2013 | 6,733 | 1,215 | 八戸 | 岩手県陸 | 402 | 女川 | 岩手県陸 | 748 | 9 | 岩手県陸5、盛岡南3、岩泉1 | ||||
2014 | J3 | 18 | 盛岡南18 |
獲得タイトル
リーグ戦
- 東北社会人サッカーリーグ1部:6回
- 2005年、2007年、2008年、2009年、2010年、2013年
- 東北社会人サッカーリーグ2部北ブロック:1回
- 2004年
その他
- 全国地域サッカーリーグ決勝大会:1回
- 岩手県サッカー選手権大会(兼天皇杯岩手県予選):8回
- 2005年、2008年-2014年
- 東北総合体育大会(兼国体東北予選):1回
- 2013年
個人
- 東北社会人サッカーリーグ1部
- 得点王
- 2005年 原田太
- 2007年 佐々木健治(17得点)
- 2008年 加藤浩史(18得点)
- 2009年 加藤浩史(23得点)
- 2012年 佐藤幸大(14得点)
下部組織
アカデミー
2005年に創設され、高校生年代のユース(U-18)、中学生年代のジュニアユース(U-15)、小学生年代のジュニア(U-12)を保有。年代別の日本代表候補も輩出している。
グルージャ盛岡U-18
2013年、育成組織の一貫指導体制の強化、Jリーグ準加盟及びJリーグクラブライセンスの取得を目的とし設立。岩手県のクラブユースチーム(U-18)誕生はヴェルディ花巻(現在は活動休止中)、水沢ユナイテッドFCに次いで3チーム目。
年度 | 所属 | リーグ戦 | カップ戦 | ||||||
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試合 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 順位 | クラブユース 選手権 | |||
2013 | 岩手3部 | 東北予選敗退 |
グルージャ盛岡U-15
2010年、全日本ユース(U-15)フットサル大会に出場。2012年、岩手県U-15サッカーリーグ1部優勝。
年度 | 所属 | リーグ戦 | カップ戦 | ||||||||
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試合 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 順位 | クラブユース 選手権 |
高円宮杯 | JFA プレミアカップ | |||
2009 | 岩手2部 | 7 | 21 | 7 | 0 | 0 | 優勝 | 東北予選敗退 | |||
2010 | 岩手1部 | 7 | 15 | 5 | 0 | 2 | 4位 | ||||
2011 | 7 | 15 | 5 | 0 | 2 | 3位 | |||||
2012 | 14 | 32 | 10 | 2 | 2 | 優勝 | 東北予選敗退 | ||||
2013 | 岩手県予選敗退 |
グルージャ盛岡U-12
2013年、ダノンネーションズカップ in JAPAN東北予選で優勝。世界大会への出場チームを決める決勝大会に出場。
サッカースクール
サッカー及びスポーツの普及を目的とし、県内4ヵ所(盛岡市、滝沢村、雫石町、八幡平市)に小学生や幼稚園児を対象にしたサッカースクールを開講。2012年からは盛岡市限定での開催となっているが大人向けのサッカースクールも開講している。
ユニフォーム
チームカラー
- テンプレート:Colorbox ホワイト[1]、テンプレート:Colorbox レッド[1]、テンプレート:Colorbox ブラック[1]
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
胸 | 日盛ハウジング | パルコホーム | 2007年〜 | |
背中 | なし | - | - | |
袖 | 岩手県北観光 | 岩手県北観光 | 2014年〜 | |
パンツ | 川徳 | Parc Ave. | 2014年4月〜 |
ユニフォームサプライの遍歴
歴代ユニフォームスポンサー年表
年度 | 胸 | 背中 | 袖 | パンツ | サプライヤー |
2004 | 東日本ハウス | いわちく | 銀河高原ビール | ホテル東日本 | PUMA |
2005 | JA全農いわて | 佐々木皮膚科 | - | Mizuno | |
2006 | 山忠ホーム | タルトタタン | |||
2007 | パルコホーム | asics | |||
2008 | タケダスポーツ | ||||
2009 | JA全農いわて | ||||
2010 | -/巖手屋 | ||||
2011 | 巖手屋 | svolme | |||
2012 | |||||
2013 | JA全農いわて/花巻温泉 | ||||
2014 | - | 岩手県北観光 | -/Parc Ave. |
メディア
テレビ
- おばんですいわて (いわスポ内「VIVA グルージャ」のコーナー)
- グルージャRUSH 毎週土曜日16:55 - 17:00
- mitスーパーニュース (「Mスポ」)
- GO!GO!!GRULLA (2005年-2011年)
ラジオ
- 行くJ!グルージャ 毎週月曜日19:30 - 19:55
- GRULLA クルージャ!(2010年)
- Foot Jam 毎週金曜日20:00 - 20:30
新聞
雑誌・フリーペーパー
- 生活情報紙「マ・シェリ」
脚注
関連項目
- グルージャ盛岡の選手一覧
- 八重樫茂生 (スーパーアドバイザー)
- 斎藤重信 (チームアドバイザー)
- 岩瀬弘行 (テレビ岩手アナウンサー、スタジアムDJ、エフエム岩手「行くJ!グルージャ」パーソナリティ)
外部リンク
テンプレート:Navboxes テンプレート:Navbox テンプレート:J3オリジナルメンバー
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