北小金駅
北小金駅(きたこがねえき)は、千葉県松戸市小金にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・常磐線の駅である。
目次
乗り入れ路線
旅客駅には常磐線の緩行線(東京メトロ千代田線乗り入れ)を走る各駅停車のみが停車する。
このほか、快速線から武蔵野線支線(北小金支線)が分岐しているが、分岐箇所は馬橋駅構内の扱いである。武蔵野線支線を走行するのはその大部分が貨物列車である。臨時で旅客列車が走行する場合もあるが、その場合の運賃計算は新松戸駅経由の扱いになる。なお、当駅の所属線は常磐線である。
歴史
- 1911年(明治44年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2009年(平成21年)8月19日 - みどりの窓口閉鎖。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。南側2線の緩行線上にホームがある。北側2線は快速線であり、ホームは設置されていない。
業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)。かつてはみどりの窓口が設置されていたが、2009年8月19日をもって閉鎖された。指定席券売機、Suica対応自動改札機設置駅。
バリアフリー設備として、ホームと改札階を連絡するエスカレーターが上り・下りで各1台ずつおよびエレベーターが1基、駅南側地上と改札階を連絡するエレベーターが1基設置されている。また、ホーム中央に待合室が設置されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color常磐線(各駅停車) | 下り | 柏・我孫子・取手方面 |
2 | テンプレート:Color常磐線(各駅停車) | 上り | 松戸・北千住・代々木上原方面 |
利用状況
2013年度の乗車人員は1日平均24,386人である。
かつて、松戸市内の常磐線の駅では乗降客数が最下位であったが、2010年現在では松戸駅、新松戸駅に次ぐ第3位となっている。駅周辺地区は1990年代頃からいわゆる「虫食い開発」でマンションが増加した。2010年時点でも周辺でのマンション建設が続いており、乗客は増加傾向にある。また、小金原団地方面など路線バスからの乗り換えも多い。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1990年 | 27,959 |
1991年 | 28,202 |
1992年 | 28,665 |
1993年 | 28,763 |
1994年 | 28,959 |
1995年 | 28,727 |
1996年 | 28,704 |
1997年 | 27,976 |
1998年 | 27,453 |
1999年 | 27,433 |
2000年 | 27,385 |
2001年 | 27,057 |
2002年 | 26,677 |
2003年 | 25,852 |
2004年 | 25,997 |
2005年 | 25,573 |
2006年 | 26,069 |
2007年 | 26,287 |
2008年 | 26,206 |
2009年 | 25,624 |
2010年 | 25,141 |
2011年 | 24,625 |
2012年 | 24,321 |
2013年 | 24,386 |
駅周辺
テンプレート:Main 当駅周辺は歴史が古く、駅周辺には大小合わせて神社や寺院の数が多い。とりわけ、本土寺と東漸寺はどちらも「名刹」とされるが、それぞれアジサイ、しだれ桜の名所として観光面で知られており、当駅出口には出口名称よりも大書されているという特徴がある。 毎年6月のアジサイシーズンには当駅も見物客の乗降で賑わう。また、駅南方の旧水戸街道小金宿は、江戸時代の宿場町として栄えた古い市街地である。当駅は旧水戸街道(旧・八坂神社前)より本土寺に至る参道の途中に建設された。
地方自治の面でも、松戸市と合併するまでは東葛飾郡小金町の中心であった。なお、「北小金」と称する地名は歴史的にも存在しない。
当駅近傍には再開発ビル・雑居ビル・寺院等・集合住宅などさまざまな用途の建造物が混在しており、駅出口から見ると、古い建造物は目立ち難くなっている。
駅より徒歩10分圏内には古い集落と新興住宅地、一部畑や林などがある。北・南方面は台地、東・西方面は低地である。東方面は流山・柏両市境にも近い。低地には谷津田、台地には畑や山林を宅地化したところがいくつか存在する。
- Chiba-matsudo-touzeinji-sanmon.jpg
東漸寺(山門)
- Chiba-matsudo-hondoji-sanmon.jpg
本土寺(山門)
- Chiba-matsudo-ichigatsuji.jpg
一月寺
- Eucalyptus traffic park 01.jpg
ユーカリ交通公園はバスで数分
南口(東漸寺)
駅舎は元々小金市街の方に向いた南側にあり、橋上駅となってからも駅前広場は南側にしかない。故に「南口」の名称は、地元住民の日常生活においてほとんど聞かれることはない。「駅前」と言えば、南側を指す場合が多い。
北口(本土寺)
駅前にのみ雑居ビルと小さな商店街がある。目立たないが、駅前に寺院もある。
公共施設
- 小金北市民センター - 北方向
- 松戸市立図書館 小金北分館
- 小金市民センター - 南方向
- 松戸市立図書館 小金分館
金融機関・郵便局
商業施設
- 小金北商店会(商店街) - 駅前
名所など
- 鹿島神社 - 駅前
- 慶林寺 - 駅前
- 本土寺 - 北方向
- 玉屋 - 南口直進
- 東漸寺 - 南口直進
その他
- 大倉記念病院 - 北西方向
- 紫陽花テニスクラブ - 北方向
バス路線
駅前再開発後は、駅舎前にある「北小金駅」停留所から小金原団地線が発着している。それ以前の小金原団地線は、北小金駅入口(現在のみずほ銀行北小金支店付近、その後現在のピコティ東館 南付近に臨時移設)バス停が起・終点であった。また、2006年3月16日の小金原団地線馬橋駅入口系統廃止に伴い新設された「貝の花小循環」が乗り入れ、常磐線の駅と小金原地区を結ぶバス路線は当駅に集約・一本化された。同時に西新田経由(旧・五香北線)でも小金原に乗り入れている。その他、この地域有数のコンサートホール「森のホール21」へ直通する路線も新設されている。 また新京成バスでは、小金原バス案内所行の深夜バスが運行されている(料金は倍)。
かつて、新京成電鉄(当時)の路線においては西新田・光ヶ丘経由で五香駅、東武は南柏駅入口経由で柏車庫(その後柏駅東口・駅入口)までの路線系統があったが、のちに短縮されている。また、1980年代前半までは馬橋駅へ行く新京成電鉄(当時)の系統があった。
- 東武バスイースト
- [北小金01] 庚申塚経由 南柏駅行-1番乗り場
- 松戸新京成バス
- 小金原団地線(交通公園方面)
- [小金1] 小金原団地右回り循環(表門先回り)-2番乗り場
- [小金2] 表門経由 小金原バス案内所行(深夜バスあり)-2番乗り場
- [小金7] 小金原バス案内所経由 八柱駅行-5番乗り場
- 小金原団地線(久保下方面)
- [小金3] 小金原団地左回り循環(久保下先回り)-3番乗り場
- [小金4] 久保下経由 小金原バス案内所行-3番乗り場
- 小金原団地線(西新田経由)
- [小金23] 西新田経由 小金原バス案内所行-4番乗り場
- 小金原団地線(食品センター〈松戸市公設地方卸売市場北部市場〉・貝の花方面)
- [小金5] 貝の花小循環-5番乗り場
- [小金6] 貝の花行-5番乗り場
- 幸田線
- [小金31] 幸田循環-4番乗り場
- 小金原団地線(交通公園方面)
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color常磐線(各駅停車)
- 武蔵野線貨物支線(北小金支線)
- 南流山駅 - 北小金駅
発車メロディ
永楽電気製の発車メロディを使用している。なお、フルコーラスは約47秒ある。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:武蔵野線 (貨物線)- ↑ 大蔵省印刷局編、『官報 1911年4月17日(第八千三百四十二號) 鐵道院告示第二十八號』、1911年、431頁