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ライセンス形態
これらの各種ソフトウェアをそれぞれのエディション、つまり製品世代で組み合わせて「オフィス スイート製品」として販売している。単体パッケージでも販売されている。一部のソフトウェアは単体パッケージのみのために、Office 2010 の最上位エディションである Professional でもオフィス スイートが全種類揃うことはない。
リテール版
ソフトウェア単独で小売されているリテール版(パッケージ版、製品版)には、新規購入パッケージと、旧バージョンや現行バージョンを含む単体パッケージやプリインストール(OEM 版)からのアップグレード版パッケージの2つが提供されている。
アップグレード版の場合は、アップグレードと同時に下位エディションから上位エディションに変更することもできる。例えば Office 2003 Personal から Office Professional 2010 へのアップグレードも可能である。
場合によっては、新規パッケージを購入するよりも、アップグレードの対象となる安価な単体製品とアップグレード版を購入した方が安い場合も生じる。なお、譲渡については原則1回だけ可能。アップグレード版の場合は、アップグレードの対象となる製品も合わせて譲渡しなければならない規定となっている[6]。
アカデミック版
製品版の一部のエディションではアカデミック版が設定されている。Office 2010 では Professional のみに設定されており、一般の製品版同様、新規購入パッケージとアップグレード版パッケージがある。購入は一般的なアカデミック版と同様で、教員や学生であることを証明する書類を提示したり、FAX で送信することで購入が可能になる。
譲渡は譲渡先がアカデミック対象ユーザーに該当している場合のみ可能[7]。
プリインストール
プリインストールされているエディション(OEM 版)は Personalが 過半数である。 企業や学校においてプレゼンをする機会が増えてきたため、日本では Office 2007 において PowerPoint を Personal に加えた Microsoft Office Personal with PowerPoint 2007 が新たなプリインストール専用エディションとして登場している[8][9]。さらに Office 2010 からは上記の代替として、PowerPoint の他に OneNote が加わった Home and Business エディションが登場している。こちらはリテール版も設定されている。また、BTO では多くのエディションが選択できる場合が多い。
いずれにしても、ソフトのみのリテール版(パッケージ版、製品版)よりも安く設定されているが、パソコン ハードウェア本体に付属するライセンス形態のため、パソコンを譲渡する場合、ハードウェアとセットで譲渡しなければならない規定となっている[6]。
ただし、プリインストールの Office を根拠に、別のパソコンへ小売されているアップグレード版のインストールが、元々のパソコンからプリインストール済みの Office を削除することを条件に認められており、この場合、ハードウェアとソフトウェアのライセンスは切り離されることになる。[10]
プリインストール版とリテール版の相違点
プリインストール版は搭載されたパソコンでのみ使用可能であるが、リテール版はあるパソコンで使用しなくなれば、アンインストールした上で新しい別のパソコンで使用することができる。また、Windows 用のリテール版ならば、同時使用しないという制限が加わるが、同一個人が所有し利用するパソコンで、かつ一方が携帯用である場合に限り(例・自宅のデスクトップ パソコンと携帯用ノート パソコン、あるいは自宅で使う大型ノートとネットブックを含む携帯用モバイル ノート)2 台までインストールできる[11]。
Microsoft Office に関する資格
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Microsoft Office に関する資格として、Office 2007 に対応したマイクロソフト認定アプリケーション スペシャリスト(Microsoft Certified Application Specialist (略称 MCAS))や、Office 2003 までのバージョンに対応する Microsoft Office Specialist(略称 MOS)がある。以前は Microsoft Office User Specialist(略称 MOUS)とされていた。
製品の特徴
OS との協調路線
マイクロソフトは OS の販売も行っていることから、Microsoft Office は OS の改良にあわせて改良を行ったり、Microsoft Office による改良が OS に取り入れられる場合などがある。
Office 2000 での改良点であるメニューの優先表示などの機能は、後に販売された Windows 2000 でも採用された。また、Office 2007 から採用されたリボンUIは Windows 7 において付属のペイントやワードパッドに導入されるほか、一般のアプリケーションがリボンを搭載できるよう API の公開が決定している[12]。
開発環境との連携
アプリケーション開発者は、Visual Studio Tools for Office(以下 VSTO)、Visual Basic および Visual C# を使用して Office 2003 以降のアプリケーションを拡張できる。
[13]
Visual Studio 2005 シリーズの場合は Team System エディションを購入する、MSDN サブスクリプション契約を結ぶ、あるいは VSTO を別途購入する必要があったが、Visual Studio 2008 の場合、Professional エディション以上から VSTO が標準付属するようになっている。
VSTO を使用することで、Office アプリケーション用アドインの作成、リボン UI のカスタマイズなどが行なえるようになっている。
Office アシスタント
Office アシスタントは、ヘルプ メッセージの表示などを行うユーザー サポート キャラクター。Windows 版、Macintosh 版ともに利用できる(若干の差異あり)。Office 97 で初採用され、Office 2000 ではウィンドウを飛び出して自由に移動できるようになった。また、別途用意されている開発ツールを駆使すれば自作で Office アシスタントを開発することも出来る。しかし、Office アシスタントを常駐させることがかえって作業の邪魔になったり、アシスタント機能そのものが不要という意見も多く、Office XP 以降では標準では表示されないように設定され、Office 2007 ではこの機能は完全に廃止された。なお、Office アシスタント機能の代替として Office XP 以降ではメニュー バーの端に検索用語を入力することで該当記事を即座に検索できる「質問バー」が付加された。
Office アシスタントは質問を入力すると該当する項目またはそれに近い記事を検索するが、Office XP 以前と Office 2003 では該当する記事の一覧表示方法が異なっており、Office のバージョンが上がるにつれてアシスタントが目立ちづらくなってしまった。
主なアシスタント
- クリッパー
- ゼムクリップがモデルの Office アシスタント。体は細い針金でできており、その形状を自在に変化させることができる。体の端を丸めることで物をつかむこともできる。英語版の Microsoft Office を使用している場合はこのアシスタントが標準のキャラクターとして表示される。
- カイル
- イルカがモデルの Office アシスタント。愛用するホタテ貝形のノートパソコンを鼻先でタイプする。日本語版の Microsoft Office を使用しており、アシスタントを有効にしている場合はこのイルカが標準のキャラクターとして表示される。Office 2000 より擬似的な立体感を表現するようになった。同様の例では上記のクリッパーや下記の F1, Office ロゴが例に挙げられる。
- F1
- 二足歩行ロボット風 Office アシスタント。Office 2000 より登場。300/M シリーズに属し、その初代型であるという。ボディの分解・再構築も得意。退場時にたびたび爆破される。
- Office ロゴ
- Office XP 及びそれ以前のロゴマークをモチーフとしたミステリアスな Office アシスタント。
- マーリン
- 立派なひげをたたえた老人男性風 Office アシスタント。本人は魔法使いという設定。Office XP より登場するが、Windows Me の初回設定画面にも登場する。
- 孫悟空
- 『西遊記』の主人公、孫悟空がモデルの Office アシスタント。Office XP より登場。
- ミミー
- ネコのアシスタント。しばらく操作等せずに放置しておくと、居眠りを始める。
- ピンキー
- Office 97 にのみ登場した紙でできたおしゃれなネコ。
- ロッキー
- イヌ。たまに登場するとき、チェーンが引っかかるのでガスバーナーを使って切る。立体のものも存在し、Windows XP の検索アシスタントの標準キャラクターとして使われている。
- スーパーわん太
- Office 97 にのみ登場したマントを装着したイヌ。
- 冴子先生
- 表情豊かな女性 Office アシスタント。名刺が変形した専用のデスクに席を構えている。不思議な力を持っている。日本語版オリジナルのアシスタント。退場時に突然現れた穴に吸い込まれる。
- まんまちゃん
- Office 2000 の販促キャンペーン時にのみ存在したテレビ番組のマスコットキャラクターを模したアシスタント。現在では入手不可能。
- マックス
- Macintosh 版限定。足の生えた 初代Macintosh といった風体。放っておくと、ルービックキューブになったりする。
競合ソフトとのシェア争い
1995年にマイクロソフトは、Windows 95 の登場に合わせて OS の販売における独占的な立場を生かし、いち早く 32ビット化した Office 95 の販売を開始し、対応が遅れた他社製オフィス スイート商品を圧倒した。また、このころのパーソナルコンピュータ(パソコン)への組み込み販売では、マイクロソフトがパソコンメーカー各社に対し、Windows 95 への初期導入ソフトとして Microsoft Office を指定した。Office 95 登場まで、米国では WordPerfect がワープロの、Lotus 1-2-3 がスプレッドシートの、また日本では一太郎がワープロの、それぞれシェア No. 1 であったが、初期導入指定という販売手法も相まって、1990年代後半からデファクトスタンダードとして Microsoft Office が市場を占めている。一度シェアを失った競合製品はその後の挽回を図って極端な低価格によって対抗したが、多くは市場から撤退を余儀なくされた。
このようなマイクロソフトの販売手法は「マイクロソフトによる独占の問題」でも述べているように、独占禁止法に触れるのではないかと意見する人々も多く、度々裁判沙汰となる。
近年ではオープンソースの無償オフィススイートである OpenOffice.org や、 Microsoft Office との互換性をさらに高めた実質的な後継ソフトの LibreOffice が政府系機関や地方公共団体などを中心にシェアを奪いつつあり、マイクロソフトは Office 2007 からオープンなファイル形式を採用するなどして対抗しているが、オープンフォーマットを標準とする無料のオフィススイートがある中、対価を払ってまで Microsoft Office を購入する必要があるのかという意見もある[14]。
脚注
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関連項目
外部リンク
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