スキャナ
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スキャナ(scanner)とは、走査(スキャニング)と呼ばれる動作を行い、センサを通して情報をビット単位に読み取る機械装置を言う。「スキャナー」とも表記される。
代表的なものとしては、コンピュータに画像情報を取り込むイメージスキャナ、人体や物質の断面を走査するCTスキャナ、バーコードを読み取るバーコードスキャナなどが挙げられる。資源探査衛星、気象衛星、惑星探査機にも各種のスキャナが装備されている。
構造
構造上、ミラーまたはそれに類する構造を回転させる機構をもつものと、それ以外に分類することができる。
前者ではセンサは固定されており、ミラーを回転させることで反射された情報を読み取る。資源探査衛星等に搭載されるスキャナのほとんどはこの方式をとっている。これは1つのカメラ内に複数の撮像素子を配置できるなどの利点のためである。このタイプのスキャナの走査能力はrpmで表される。
他方、後者の大部分は、ミラーあるいはセンサそのものを移動させる機構をもつ。平面の被写体を扱うさいの簡便性のため、家庭用のイメージスキャナではこの方式を採用することが多い。こうしたスキャナの走査能力はdpiなどで表される。