けっきょく南極大冒険
テンプレート:Infobox 『けっきょく南極大冒険』(けっきょくなんきょくだいぼうけん)は、コナミ工業(現在のコナミデジタルエンタテインメント)のMSX用教育ソフト。1983年12月発売。のちに、ファミリーコンピュータ、携帯アプリに移植されたほか、ゲームボーイの『コナミGBコレクション』にも収録された。
MSX版は『コナミアンティークスMSXコレクション』(PlayStation、セガサターン、ゲームアーカイブス)に収録されたほか、i-revoで配信されている。ファミコン版は2007年8月7日からWiiの、2013年8月21日からニンテンドー3DSの、2014年6月19日からWii Uのバーチャルコンソールで、それぞれ配信されている。
MSX版とFC版では、ゲーム画面でのタイトルが"Antarctic Adventure"と表示されている。
目次
解説
主人公のペンギンが南極大陸にある各国の基地群に決められた時間内に到達するのが目的。途中にアザラシやクレバス等の障害物が出現するが、いずれにせよ主人公が死ぬことはない(タイムアウトのみ)。道中では時折魚が飛び出してきてそれを集める事や、旗を回収することでスコアが上がる。ゲーム中のBGMはワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」。
内容の主な部分はアクションゲームであるが、実際には教育ソフトという位置づけで、発売時のキャッチフレーズは「I love 地理」である。ゴール到着時には各国の国旗が揚がり、世界の国々と国旗を覚えてもらうという目的があったとされる。スタート・ゴールは日本の昭和基地付近。また南極点ではペンギンの旗が揚がる。
ファミリーコンピュータ版からは光る旗を取った時のアイテムとして「ペギコプター」が追加され、一定時間プロペラを使って浮遊しながら移動する事が可能となっている。
教育シリーズ
本作のMSX版は、コナミの「教育シリーズ」第一弾として発売され、これらのシリーズには「I love ○○」というキャッチコピーが付けられていた。後に「コナミ株式会社」名義で再発売された際、これらのタイトルのパッケージからシリーズ表記とキャッチコピーが外されている。
- 教育シリーズ1『けっきょく南極大冒険』 - 「I love 地理」
- 教育シリーズ2『わんぱくアスレチック』 - 「I love 体育」
- 教育シリーズ3『モン太君のいち・に・さんすう』 - 「I love 算数」
- 教育シリーズ4『ジョリーホッパー』 - 「I love 理科」 / 実際には教育シリーズにはならず『ハイパースポーツ1』として発売された[1]。
- 教育シリーズ5『ぽんぽこパン』 - 「I love 社会」
- 教育シリーズ6『単語と遊ぼう』 - 「I love 英語」 / 発売中止[2]。
キャラクターについて
このゲームで初登場した主人公のペンギン(後にペン太と名づけられる)は、モアイと共に当時のコナミのマスコットとして各種広告・パンフレットに登場した。
また、ペン太を主人公に据えたコンピュータゲーム、プライズゲーム、メダルゲームなども複数登場した。
ペンギン(ペン太)がプレイヤーキャラクターとして登場する作品
- けっきょく南極大冒険(1983年・MSX) - 主人公。コナミゲーム初登場。この時点では名前が付けられておらず「ペンギン」として登場。
- 夢大陸アドベンチャー(1986年・MSX) - 主人公として「ペンギン」が登場。
- グラディウス2(1987年・MSX) - 『夢大陸アドベンチャー』のソフトを挿入すると、自機が「ペンギン」になる。プレイステーション版の『コナミアンティークスMSXコレクションVOL.2』収録版でもコマンド入力で出現。
- パロディウス(1988年・MSX) - プレイヤーキャラクターのひとりとして「ペンギン」が登場。
- 牌の魔術師(1989年・MSX) - プレイヤーキャラクターのひとりとして「ペンギン」が登場。
- 夢ペンギン物語(1991年・ファミリーコンピュータ) - 主人公として「ペン太」が登場。「ペン太」という名前が初登場した作品。以降、これまでの「ペンギン」がペン太と同一の扱いになる。
- つりっ子ペン太[3](1991年・メダルゲーム)
- スーパーつりっ子ペン太[4][5](1995年・大型筐体メダルゲーム)
- ふうせんペン太[6](1996年・メダルゲーム)
- いもほりペン太[7](1997年・メダルゲーム)
- ヒエヒエペン太[8](2001年・プライズゲーム)
- けっきょく南極大冒険対戦版 (2003年・携帯電話アプリ)コナミ雀〜ツインビー対戦版〜。
- エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ(2004年・PlayStation 2) - 隠し自機として「ペン太」が登場。
- ペン太の釣冒険DX[9](2006年・携帯電話アプリ)
- コナミワイワイワールド(2006年・携帯電話アプリ) - 2006年の携帯電話アプリ版では、ファミコン版に登場していたコング(『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』)に代わって「ペン太」がプレイヤーキャラクターのひとりとして登場している。
息子のペン太郎がプレイヤーキャラクターとして登場する作品
パロディウスシリーズでは、ペン太とペン子(続編の『夢大陸アドベンチャー』に登場)の間に生まれた息子という設定の「ペン太郎」が活躍している。『パロディウスだ!』時点では9歳[10]、『New International ハイパースポーツDS』では12歳[11]。2P自機としてペン太郎の幼なじみで許嫁の「お花ちゃん」が登場する場合もある。ドラマCDでの声優は野沢雅子。
- パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜(1990年・アーケード) - プレイヤーキャラクターのひとりとして、ペンギンの息子「ペン太郎」が初登場。
- 極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜(1994年・アーケード)
- 実況おしゃべりパロディウス(1995年・スーパーファミコン)
- パロウォーズ(1997年・PlayStation)
- New International ハイパースポーツDS(2008年・ニンテンドーDS) - 隠しプレイヤーキャラクター。
- Krazy Kart Racing(2009年・iOS/Android)
背景などで登場する作品
ペン太とペン太郎のどちらなのかが明確にされない作品もある。
- コナミのピンポン(1985年・MSX) - タイトル画面や背景に登場。
- コナミのゲームを10倍楽しむカートリッジ(1985年・MSX) - 背景などに登場。
- コナミの新10倍カートリッジ(1987年・MSX) - 背景などに登場。
- コナミワイワイワールド(1988年・ファミリーコンピュータ) - 転送機を操るキャラクターとして登場。2006年の携帯電話アプリ版では、ペン太がプレイヤーキャラクターになったためお花ちゃんに差し替えられた。
- コナミの占いセンセーション(1988年・MSX)
- がんばれゴエモン2(1989年・ファミリーコンピュータ) - ステージ5でゲームを買うと敵として現れる。
- がんばれペナントレース!(1989年・ファミリーコンピュータ)- イースタンドーム及びアメリカンスタジアムの攻守チェンジ中、電光掲示板で流れるCMに登場する事がある。
- ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城(1991年・ファミリーコンピュータ)
- バイオレントストーム(1993年・アーケード)
- セクシーパロディウス(1996年・アーケード) - 「ペン太郎」が会計役などで登場。
- コロコロペン介[12](1997年・メダルゲーム) - 「ペン介」が登場。ペン太やペン太郎との関係は不明。
- コナミ ワイワイレーシング アドバンス(2001年・ゲームボーイアドバンス) - 「ペン太郎」が背景などに登場。
- オトメディウス(2007年・アーケード) - 雑魚キャラクターとしてペンギンが多数登場。
脚注
外部リンク
- テンプレート:Wiiバーチャルコンソール
- テンプレート:3DSバーチャルコンソール
- テンプレート:Wii Uバーチャルコンソール
- 携帯アプリ版けっきょく南極大冒険
- i-revo けっきょく南極大冒険 for MSX
- ↑ コナミ・教育シリーズの謎 - MSX研究所
- ↑ Konami Games Flyer - Generation MSX
- ↑ Arcade Game Flyers: Tsurikko-Penta, Konami - Arcade-History
- ↑ Super Fisherman Penta (redemption game), Konami (1995) - Arcade-History
- ↑ コナミ スーパーつりっ子ペン太 - samurayushka
- ↑ ふうせんペン太 - UCO
- ↑ いもほりペン太 - UCO
- ↑ ヒエヒエペン太 - KONAMI
- ↑ 【コナミネットDX】ペン太の釣冒険DX - KONAMI
- ↑ 【コナミネットDX】アプリゲーム|パロディウスだ! - KONAMI
- ↑ ニュー インターナショナル ハイパースポーツDS - ファミ通.com
- ↑ コロコロペン介 - KONAMI