ディフェンダー (サッカー)

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テンプレート:出典の明記 ディフェンダーテンプレート:Lang-en-short)とは、サッカーにおけるポジションの一つ。略記はDF

概要

1920年代から30年代までは、バックスと呼ばれていたポジション。ゴールキーパーの前、いわゆる最終ラインに位置し、主に守備を行うポジション。DFのポジションはセンターバックサイドバックの2つに分けることができる。

センターバック

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センターバックの位置

センターバックテンプレート:Lang-en-short)とはディフェンスライン中央のゴール前方に位置するディフェンダーのこと。 広義ではストッパー、スウィーパー、リベロも含む中央を守るディフェンダーであるが、狭義では4バック時の中央の2名(5バックでは3名)である。

主な役割は相手選手、主にフォワード選手をマークし相手の攻撃の主に最終段階を阻みゴールを守ることである。 ディフェンスのラインコントロールなどもセンターバックが任されることが多い。またディフェンスラインからの攻撃の組み立てを担う仕事を特に要求される場合もある。一般的にはボール奪取能力、ロングボールの処理能力、ポジショニングやプレーを選択する判断力、相手の攻撃陣に競り勝つ身体能力が特に必要になるポジションである。空中戦に限らず得点力の有るセンターバックの選手の場合は、試合終盤に同点又は勝ち越しのゴールを狙って前線に上げたままにする戦術が採られる事があり、しばしばパワープレーと呼ばれる。

守備の方法としてマンマークを行うときはセンターバックの選手はストッパーST)とスウィーパーSW)に分かれる。対してゾーンディフェンス(ラインディフェンス)を行うときにはそれぞれの選手が状況に応じて両方の役割をこなすことがほとんどである。ディフェンスの人数に応じてストッパーの人数が変動し、スイーパーの人数は常に1人である。

4バックでは中央の2人がセンターバックでゾーンディフェンスを行い、特定の役割を持たず状況に応じてプレーするのが一般的である。対して3バックでは全員がセンターバックでマンマークを行い、2ストッパー1スウィーパーとするのが一般的である。かつて日本代表で、フィリップ・トルシエが模索した3バックでラインディフェンスを行う、いわゆるフラット3はかなり特異な戦術であると言える。

センターバックは相手選手との個別の局面におけるプレーの勝敗が失点に関わることから、ラフプレーを犯してしまい退場処分を受けることがあるが、早い時間帯であるほど前線の選手を交代させて控えのセンターバックを補充することが多く、ゴールキーパー程ではないが、本職の選手が務めることが望まれるポジションである。

なお、イギリスにおいてはセンターバックのことをセンターハーフと呼ぶ習慣がある。これは、1930年代に2-3-5のフォーメーションからセンターハーフが下がって3-2-5のフォーメーションに変化したことから、中央のディフェンダーがそのままセンターハーフと呼ばれたという経緯による。

ヘディングの強さを攻撃に活かすためコーナーキックなどのセットプレー時にはターゲットマンとして相手ゴール前まで上がることが多い。

組織的守備戦術が成熟するのに従って攻撃の組み立て位置が下がり、センターバックの選手にもフィード能力が求められつつある。 テンプレート:-

ストッパー

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ストッパーの位置

ストッパーテンプレート:Lang-en-short)とは相手FWの選手を1対1でマークし、自由にプレーさせないことを役割とするポジション。ドリブルなどで相手選手に抜かれない、空中戦で競り負けないといった高い対人能力が求められる。日本人選手では、空中戦に強いタイプでは中澤佑二が、ドリブラーやスピードを生かすFWに強いタイプとしては坪井慶介が有名である。また、ストッパーの前方に位置する守備的ミッドフィールダーを「前方に位置するストッパー」という意味でフォアストッパーと呼ぶこともある。テンプレート:-

スウィーパー

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スウィーパーの位置

スウィーパーテンプレート:Lang-en-short)とは特定のマークを持たず、ストッパーの選手が抜かれたときのカバーリングや2列目から飛び出してきたMFの選手に対する守備などを行うポジションである。以前はカバーリングなどを行う為にストッパーの選手の後方に位置することが多かったが、ディフェンスラインをフラットに保ち、ラインの高さをコントロールすることが重要視される現在ではストッパーと並び横一列になる場合が多い。日本人選手では宮本恒靖田中誠が有名である。

リベロ

リベロテンプレート:Lang-it-short自由)とはスウィーパーの別称で、特定のマークを持たずに自由に守備することから来た用語である。日本では自由にポジショニングして積極的に攻撃参加するディフェンダーとして、本来とは異なる認識をされることも多い。なぜなら大柄で当たりが強く空中戦の得意な選手が多いため、セットプレーなどの際このポジションの選手が最前列に出ることがあるためである。また、守備的ミッドフィールダーが「ディフェンスラインの前に配置されたリベロ」という意味合いでフォアリベロと呼ばれることもある。

攻撃参加するリベロ(スウィーパー)は1970~1980年代のドイツによく見られ、フランツ・ベッケンバウアーが特に有名である。他にロナルド・クーマンフランコ・バレージガエターノ・シレアダニエル・パサレラなどが有名である。しかし、1990年代には攻撃参加するリベロはほとんど見られなくなった。その理由としてディフェンダーの攻撃参加としてはサイドバックあるいはウイングバックがオーバーラップする形が主流になったことが挙げられる。稀な例として、福西崇史が一時ボランチからリベロに配置された事があった。他では田中マルクス闘莉王ルシオがセンターバックながら攻撃参加する選手として有名である。テンプレート:-

サイドバック

ファイル:SideBack.jpg
サイドバックの位置

サイドバックとは4バック又は5バックの左右両サイドに位置するディフェンダーのこと。サイドにおける守備を主な役割とするが、攻撃時には中盤の選手を追い越して前線に駆け上がり、ドリブルで切り込んだりクロスボールを上げたりする。守備能力に加え、ピッチを縦に激しく上下する多い運動をこなせる行動力とスタミナ、スピード、サイドを突破するドリブル技術、クロスを上げる精度の高いキックも求められる。

また、4バックではファーサイド(far side=遠いサイド)へのセンタリングは逆サイドのサイドバックが対処するため、守備においてはサイドバックにも空中戦での強さが求められる。近年では長身のサイドバックも増えてきている。守備を重視するチームなどでは本来はセンターバックの選手をこのポジションに置き、センターバックを4人並べる場合もある。一方で、ディフェンスのポジションにありながら攻撃能力に特化した非常に攻撃的なサイドバックの選手も存在する。

ミッドフィールダーのウィングバックの選手とよく似た役割を持っており、ポジションの互換性が高く両方のポジションをこなせる選手が多い。またサイドバック、ウィングバックの選手ともにサイドでプレイすることから右サイドなら右利き、左サイドなら左利きというように受け持つサイド側の足が利き足であるか両方の足を同様に使えることが望ましい。左右両方のサイドでプレーできる選手は少なく重宝される。

サイドバックは和製英語であり、英語ではフルバック(テンプレート:Lang-en-short)と呼ぶ。左のフルバックをレフトバック(テンプレート:Lang-en-short)、右のフルバックをライトバック(テンプレート:Lang-en-short)と呼ぶ場合もある。ただし、最近の日本製サッカーゲームによって、サイドバックという言葉が海外に輸出されている。テンプレート:要出典テンプレート:-

関連項目

テンプレート:サッカーのポジション