ホンダ・モビリオ

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モビリオ(Mobilio)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたミニバン型の小型乗用車、または今後発売予定の車両である。

日本国内向け

初代 GB1/2型(2001-2008年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 キャパの実質的な後継として、初代フィットをベースとしたグローバルスモールプラットフォームを使用した7人乗りのコンパクトミニバンである。

ヨーロッパの「ユーロトラム」をモチーフにした斬新なデザインで、クルマを生活道具として使いこなしたいと考える顧客をターゲットに、全長が約4mというコンパクトボディながら、ショートノーズ化と低床のパッケージングにより、コンパクトミニバンとして初めて3列シートの7人乗りを実現しながらも、1,705mmの全高[1]からなる1,360mmの高い室内高により、背の高い荷物や約2.6mの長い荷物も積載可能な多彩なシートアレンジが可能である。

後席のドアは狭い場所でも乗り降りしやすい左右両側にスライドドアを採用[2]した。シャシは初代フィットと共通のプラットフォームを使用しており、燃料タンクを前席の下に配置している。 インテリアは大きなグラスエリアにより室内空間の広さと開放感を持たせるもので、ドアガラス下端を低い位置に設定して小さな子供でも外の景色が楽しめるように工夫されている。スライドドアの窓は、一般的な上下スライドのパワーウィンドウではなく手動チルト式を採用している。

当初搭載されるエンジンは、L15A型 直列4気筒 SOHC i-DSI 8Valve 1.5L(90PS)のみであったが、マイナーチェンジの際に、SOHC 16Valve VTEC(110PS)が追加された

年表

2001年12月21日

発表および発売される。

2002年12月20日

マイナーチェンジがおこなわれる。ショックアブソーバーの改良がおこなわれたほか、イモビライザーキーやパワースライドドア、ボディ同色電動格納式リモコンドアミラーなどが標準またはオプションに設定される。

2003年5月15日

FF仕様が改良され「超−低排出ガス」認定を取得した。また、「W」タイプの内外装の質感を高めた特別仕様車「Cスタイル」が追加される。
同時に、2列目左側席に電動で回転・昇降するリフトアップシートや、リア荷室部分に車椅子固定装置を装備した福祉車両の「モビリオ アルマス」が発表される(発売は7月11日)。

2004年1月16日

マイナーチェンジがおこなわれ、外観を中心とした変更が実施される。フロントマスクが変更され、リアコンビランプも一部クリアとするなど、古さを一新させる内容であった。また、発売当初からあったカラフルな車体色を廃止し、洗練されたシックな色を設定している。SOHC 16Valve VTECエンジンと、手動操作で7段階に変速比を変えられる仕組みを備えたCVTを搭載した仕様が追加される。一部タイプに、両側パワースライドドア、HDDナビがオプション設定される。

2005年9月1日

「A」タイプにパワースライドドアやイージードアクローザー、イモビライザーを標準装備した特別仕様車「スマイル エディション」が追加される。

2005年12月15日

マイナーチェンジがおこなわれる。新ボディカラーの追加と、パワースライドドアを全車に標準装備するなど装備の見直しや、グレードバリエーションが変更される。

2006年7月20日

全タイプに特別仕様車「HDDナビ ファイン エディション」と、「X」タイプに特別仕様車「ファイン エディション」が追加される。

2008年5月29日

後継車フリードが発表される(発売は翌5月30日)。当初はモビリオも引き続き継続販売されていたが、翌月の6月25日にカタログラインナップから削除され、販売を終了した。

福祉車両

モビリオ アルマス(Mobilio almas)

2列目に電動で回転および昇降する座席を備え、また、荷室に車椅子を固定する装置を備えるなどしたものである。3列目の座席は無く、乗車定員は4人となっている。2003年7月11日より販売し、2004年1月30日と2006年1月12日にマイナーチェンジされた。

取扱い販売店

販売網統合前よりホンダディーラー全店(プリモ店クリオ店ベルノ店)で購入が可能だった。

アジア新興国向け

ホンダ・モビリオ

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 2013年9月19日、インドネシア国際モーターショーにおいてアジア新興国向けのプロトモデルが公開され、2014年1月よりインドネシアで販売を開始した。インドネシア国内でニーズの高いマルチパーパスビークルで、直列4気筒 1.5L i-VTECエンジンを搭載した3列シートで7人乗りの車両である。タイとインドネシアの研究所が共同開発した。道路環境を考慮し最低地上高は189㎜を確保している。

2014年7月よりインドでも販売を開始、1.5Lディーゼルエンジン仕様や、スポーティグレードのRSも設定。RSには専用エアロパーツ、プロジェクターヘッドランプやLEDデイライト、15インチタイヤ、内装ではレザートリムなどが用意されている。

2014年インドネシア自動車専門誌で最も権威のあるOtomotif Award[3]カーオブザイヤー2014を受賞した[4]

生産はインドネシアのピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(HPM)の新設された第二工場で行われている[5][6]

車名の由来

  • Mobility(移動体)Mobile(移動しやすい)からの造語。

搭載エンジン

脚注

  1. 後期型のカタログではマイクロアンテナ付け根まで含めてるため1,740mmになっている。
  2. 他車種とスライドドアのレバーの取り付け方向が異なるため、知らない人は戸惑うことがある。
  3. www.suzuki.co.jp/ir/library/businessreport/pdf/busrepo_147-2.pdf p.11
  4. http://www.iotomotif.com/honda-mobilio-raih-otomotif-award-mobil-terbaik-2014/22083
  5. アジア市場向けマルチパーパスビークル「ホンダ モビリオ」のプロトタイプをインドネシア国際モーターショーで発表 - Honda公式サイト、2013年9月19日配信、2013年9月22日閲覧
  6. http://www.honda.co.jp/news/2014/c140115.html

関連項目

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外部リンク

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