野辺地駅
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野辺地駅(のへじえき)は、青森県上北郡野辺地町字上小中野にある、青い森鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅。両社の共同使用駅で、青い森鉄道の管轄駅である。
目次
概要
青い森鉄道の青い森鉄道線とJR東日本の大湊線が乗り入れ、接続駅となっている。大湊線は当駅が起点である。
青い森鉄道線は、元々はJR東日本(1987年(昭和62年)までは日本国有鉄道)の東北本線の一部であり、上野発着の夜行列車や昼行特急「つがる」「白鳥」・「スーパー白鳥」などの優等列車が停車していた。しかし、2010年(平成22年)12月4日に東北新幹線が新青森駅まで延伸されたことに伴う並行在来線の経営分離により、駅施設も含めて青い森鉄道に移管された。また、この時から大湊線はほかのJR東日本の路線と接続せず孤立した路線となっている(JRにおける当駅の所属線は、東北本線から大湊線に変更されている)。
かつては、上記路線に加えて南部縦貫鉄道線も乗り入れていたが、1997年に休止されたのち、2002年に廃止された。
1893年(明治26年)5月に造林した日本で最初の鉄道防雪林があり、第14号鉄道記念物に指定されている[1]。
歴史
- 1891年(明治24年)9月1日 - 日本鉄道の駅として開業する。
- 1893年(明治26年)5月 - 防雪林が造林される。
- 1906年(明治39年)7月1日 - 日本鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
- 1921年(大正10年)3月20日 - 大湊軽便線(大湊線)が開業する。
- 1954年(昭和29年)3月15日 - 13時15分ごろ、在日米軍三沢基地所属のF-84戦闘機が墜落し、駅施設も被害が発生する。
- 1960年(昭和35年)10月14日 - 防雪林が鉄道記念物(第14号)に指定される。
- 1968年(昭和43年)8月5日 - 南部縦貫鉄道が西千曳駅から延伸し、当駅に接続する。
- 東北本線の乙供 - 当駅間線路付け替えにより、千曳駅が新線上に移転するとともに、南部縦貫線は旧 千曳駅 - 当駅間の線路跡を用いて延伸した。また、同時に旧 千曳駅は西千曳駅に改称した。
- 1974年(昭和49年)12月26日 - みどりの窓口が設置される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化伴い、東北本線、大湊線は東日本旅客鉄道に継承される。
- 1997年(平成9年)5月5日 - 南部縦貫鉄道線の営業が休止される。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 旅行代理店「野辺地駅旅行センター」が閉店する。
- 2002年(平成14年)8月1日 - 南部縦貫鉄道線が廃止される。
- 2010年(平成22年)12月4日 - 東北新幹線の全線開業に伴い、東北本線が青い森鉄道に移管されるとともに、青い森鉄道の管轄駅となる。
- 2013年(平成25年)4月5日 - 構内に、旅行代理店「青い森 たびショップ のへじ」が開業する[3]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを持つ地上駅である(1番線は2両編成、2 - 5番線は13両編成対応)。駅舎とホームは跨線橋で連絡している。
1番線の大湊線ホームと青い森鉄道線のホームを行き来する場合、円形改札の横にある狭い通路を利用して跨線橋へ至るという特殊な構造をしている(画像参照)。また、かつては改札が必要であったが、駅舎ホーム側窓口で改札を行うよう変更され、乗り換えに伴う改札は不要になった。円形改札には常夜灯の模型が設置されている。
青い森鉄道の直営駅で、管理駅として乙供駅 - 清水川駅間の各駅を管理している。
青い森鉄道への移管前は、JR東日本の直営駅(駅長・助役配置)であり、管理駅として東北本線の乙供駅 - 小湊駅間の各駅と大湊線の北野辺地駅・有戸駅を管理していた。
駅舎は線路の上り方を向いて左側(北東側)にある。反対側への出口はない。以前は駅入口側に青森銀行の現金自動預け払い機(ATM統括支店野辺地駅出張所)が設置されていた。
のりば
1 | テンプレート:Color大湊線 | 陸奥横浜・下北・大湊方面 | |
---|---|---|---|
テンプレート:Color青い森鉄道線 | (下り) | 浅虫温泉・青森方面(大湊線直通) | |
2 | テンプレート:Color青い森鉄道線 | (上り) | 三沢・八戸方面(待避列車・大湊線直通) |
(下り) | 浅虫温泉・青森方面(当駅始発・大湊線直通) | ||
テンプレート:Color大湊線 | 陸奥横浜・下北・大湊方面 | ||
3 | テンプレート:Color青い森鉄道線 | (上り) | 三沢・八戸方面 |
4・5 | テンプレート:Color青い森鉄道線 | (下り) | 浅虫温泉・青森方面 |
各番線の発着できる方面は下記の通り。
運転番線 | 営業番線 | 青森方面着発 | 東京方面着発 | 大湊方面着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
上3 | 1 | 到着・出発可 | 不可 | 到着・出発可 | |
上2 | 出発可 | 不可 | 到着可 | ||
上1 | 2 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
上本 | 3 | 到着可 | 出発可 | 不可 | 上り本線 |
下本 | 4 | 出発可 | 到着可 | 不可 | 下り本線 |
下1 | 5 | 出発可 | 到着・発車可 | 不可 |
駅構内の主な施設と営業形態
出札窓口では定期券・回数券(JRの回数券については大湊線内区間のみ)のほか、JRの「ビジネスえきねっと」を利用したJR指定券類などの取扱も行っている[4]。また、大湊線の乗車券は青い森鉄道の出札窓口および自動券売機で発売している。自動券売機で購入可能な大湊線以外のJR線連絡運輸区間は、奥羽本線弘前、津軽線蟹田、八戸線鮫の各駅までである。
- 出札窓口 : 「ビジネスえきねっと」については、年末年始は取り扱っていない[5]。
- 旅行代理店「青い森 たびショップのへじ」[3]
- 自動券売機
- キオスク(売店)
- 立ち食いそば店 : 日本レストランエンタプライズ (NRE) が運営している[6]。
- 待合室
- JR時代の状況
みどりの窓口およびタッチパネル式自動券売機1台が設置されていた。また、2000年代前半までは2・3番線にも売店・そば店があった。
駅弁
JR時代に、ウェルネス伯養軒青森支店が販売していた主な駅弁は下記の通り[7]。青い森鉄道移管後も継続して販売している。
利用状況
2013年度の乗車人員は1日平均304人である[8]。2009年度まではJR管理時代のもの。なお、JR東日本の統計であるため青い森鉄道線の乗車人員は含まれておらず、そのため2010年度と2011年度に数値が激減している。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均乗車人員 |
2000 | 1,041[9] |
2001 | 1,051[10] |
2002 | 974[11] |
2003 | 917[12] |
2004 | 868[13] |
2005 | 865[14] |
2006 | 840[15] |
2007 | 838[16] |
2008 | 849[17] |
2009 | 883[18] |
2010 | 673[19] |
2011 | 300[20] |
2012 | 300[21] |
2013 | 304 |
駅周辺
- 野辺地町役場
- 野辺地警察署
- 県畜産試験場
- 公立野辺地病院
- 野辺地駅前簡易郵便局
- 野辺地郵便局
- 青森県立野辺地高等学校
- 八戸学院野辺地西高等学校
- トヨタレンタリース野辺地駅前店
- 青森県道178号野辺地停車場線
- 青森県道208号野辺地野辺地停車場線
- 国道4号
路線バス
駅前ロータリー
駅前路上バス停
隣の駅
※臨時快速「リゾートあすなろ下北」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 青い森鉄道
- テンプレート:Color青い森鉄道線
- テンプレート:Color快速「しもきた」
- テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color普通(560Mと561Mを除く)
- 千曳駅 - 野辺地駅 - 狩場沢駅
- テンプレート:Color普通(560Mのみ)
- 小湊駅 → 野辺地駅 → 千曳駅
- テンプレート:Color普通(561Mのみ)
- 上北町駅 → 野辺地駅 → 狩場沢駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color大湊線
- テンプレート:Color快速「しもきた」
- 上北町駅(青い森鉄道線) / 小湊駅 - 野辺地駅 - 陸奥横浜駅
- テンプレート:Color普通
- 野辺地駅 - 北野辺地駅
- テンプレート:Color快速「しもきた」
かつて存在した路線
- 南部縦貫鉄道
- 南部縦貫鉄道線
- 野辺地駅 - 西千曳駅
脚注
関連項目
外部リンク
- 野辺地駅 - 青い森鉄道
- テンプレート:外部リンク/JR東日本駅
- ↑ 野辺地町の紹介 - 野辺地町観光協会(2013年5月24日閲覧)
- ↑ 読売新聞(1954年3月16日付)
- ↑ 3.0 3.1 「青い森 たびショップ のへじ」オープンしました! - 青い森鉄道(2013年4月5日掲載、同年5月24日閲覧)
- ↑ テンプレート:PDFlink p.3 - 新潟県(2011年11月7日開催、2013年5月24日閲覧)
- ↑ 今年もあと3日ですよ〜★ - 青い森鉄道アテンダントのブログ(2011年12月28日エントリー、2013年5月24日閲覧)
- ↑ あじさい 野辺地店(飲食店・売店) - 日本レストランエンタプライズ(2013年5月24日閲覧)
- ↑ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)683ページ
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本