国道140号
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国道140号(こくどう140ごう)は、埼玉県熊谷市から同県秩父市を経由して山梨県南巨摩郡富士川町に至る一般国道である。
目次
概要
埼玉県北部の熊谷市から同県秩父地方を経由して山梨県都甲府市に至り、1993年に編入された区間を経て同県富士川町の国道52号交点に達する。国道に指定されて1998年までおよそ半世紀にわたって埼玉・山梨両県の間には不通区間を抱えていたが、雁坂トンネルの開通に伴って往来が可能となった。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点 : 埼玉県熊谷市(熊谷警察署前交差点=国道17号・国道407号交点)
- 終点 : 山梨県南巨摩郡増穂町[注釈 2](追分交差点=国道52号交点)
- 重要な経過地 : 埼玉県大里郡寄居町、同県秩父郡長瀞町、秩父市、塩山市、山梨市(万力)、甲府市、山梨県東八代郡中道町[注釈 3]
- 路線延長 : 218.3 km(実延長217.8 km、現道147.3 km)[2][注釈 4][注釈 5]
- 埼玉県区間 : 137.4 km(実延長137.3 km、現道82.7 km)
- 山梨県区間 : 80.9 km(実延長80.5 km、現道64.6 km)
- 指定区間 : 国道20号と重複する区間[3]
歴史
道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は、山梨県甲府市から埼玉県熊谷市に至る路線として指定された。1993年(平成5年)に起終点を交換し、甲府市道テンプレート:Sfn、石和町道テンプレート:Sfn、一般県道15号白井河原八田線の一部テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn[4]、主要地方道8号塩山市川大門線[注釈 6]の一部テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn、一般県道95号東南湖市川大門線テンプレート:Sfn[4]、主要地方道26号増穂若草線の一部テンプレート:Sfn[4]をそれぞれ編入して熊谷市から甲府市を経由して山梨県南巨摩郡増穂町[注釈 2]に至る路線となった[5]。雁坂トンネルが開通するまで雁坂峠の前後区間で登山道が国道指定されており、「開かずの国道」と呼称されていた(点線国道)。また、登山道はトイレの中を通過していた。しかし雁坂トンネル開通以前においても、秩父市内の案内標識には「甲府」と記載されていたテンプレート:要出典。
年表
- 1953年(昭和28年)5月18日
- 1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道140号として指定施行[7]。
- 1993年(平成5年)4月1日
- 1998年4月23日 - 雁坂トンネル開通。
- 2005年3月 - 皆野寄居バイパスが全線開通。
- 2014年7月20日 - 埼玉県秩父市大滝でコンクリートの劣化による斜面崩落が発生し、周辺の区間が通行止めになっている[8]。
路線状況
テンプレート:独自研究 埼玉県側の秩父湖付近で、中津川沿いのルート(大滝道路・バイパス)と秩父湖沿い(秩父往還・旧道)のルートの2つに分かれる。秩父湖沿いのルートには、二瀬ダムを渡る埼玉県道278号秩父多摩甲斐国立公園三峰線との交差点がある。2013年7月31日までは交差点が駒ヶ滝トンネル内にあり、国道甲府方面と県道との間では直接行き来ができなかった。また、同トンネル自体が内部で行き違いできない狭隘路だったためトンネル入り口で信号機による交通制御を行っていた。翌同年8月1日にトンネルの南側に沿う形でバイパス開通し供用されたため、甲府方面からでも行き来可能となった。さらに西へ進むと、途中で荒川の源流沿いを走るルートと栃本集落内を走るルートに分かれる。この2つも旧道だが現在でも国道指定されていて栃本集落の西端で中津川沿いルートと合流する。ただし、先ほどの同交差点より甲府方面は狭隘路、かつ、栃本集落の生活道路となっているため、秩父市街方面と山梨方面を通過する車に対しては前述のバイパスである中津川沿いルートへ誘導するような形で標識で案内されている。
埼玉県内の熊谷市大麻生(山王宮三叉路) - 大里郡寄居町の中小前田交差点までの区間は、国道140号バイパスが走っている。
バイパス
有料道路
- 皆野寄居有料道路(皆野寄居バイパスの一部区間)
- 雁坂トンネル有料道路
通称
- 秩父往還道 ※日本の道100選。「秩父往還」と呼ばれることが多い。
- 絹の道 ※秩父地方が絹織物(秩父銘仙)の産地だったことから
- 西関東連絡道路
- 彩甲斐街道(埼玉県側)
- 雁坂みち(山梨県側)テンプレート:Refnest
- 青梅街道 山梨県山梨市(兄川橋北詰交差点) - 山梨県甲府市(十郎橋西交差点)
- 和戸通り 山梨県甲府市(十郎橋西交差点) - 山梨県甲府市(向町2交差点)
- 笛吹ライン 山梨県甲府市(白井河原橋南交差点) - 山梨県西八代郡市川三郷町(三郡橋東交差点)[注釈 7]
重複区間
道路施設
トンネル
- 雁坂トンネル(6625m)
- 大峰トンネル(2200m)
道の駅
- かわもと[9](埼玉県深谷市)
- はなぞの(埼玉県深谷市)
- ちちぶ(埼玉県秩父市)
- あらかわ(埼玉県秩父市)
- 大滝温泉(埼玉県秩父市)
- みとみ[10](山梨県山梨市)
- 花かげの郷まきおか(山梨県山梨市)
- とよとみ(山梨県中央市)
休憩施設
- 彩甲斐街道 出会いの丘(埼玉県秩父市)
地理
通過する自治体
交差する道路
- 埼玉県
- 国道17号・国道407号(熊谷市・熊谷警察署前交差点)
- 花園IC - 関越自動車道(深谷市)
- 国道254号(大里郡寄居町・玉淀大橋北交差点)
- 国道254号(大里郡寄居町桜沢)
- 国道299号(秩父市・上野町交差点)
- 山梨県
- 国道411号(甲府市横根町・横根跨線橋南交差点)
- 国道411号(城東バイパス)(甲府市和戸町・東部市民センター南交差点)
- 国道20号(甲府市向町・向町2交差点)
- 国道20号(甲府市上阿原町・上阿原交差点)
- 国道358号(甲府市下曽根町・笛南中北1交差点)
- 国道52号甲西道路(南巨摩郡富士川町大椚・坪川大橋南交差点)
- 国道52号(南巨摩郡富士川町青柳町・追分交差点)
主な峠
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
- 国土交通省関東地方整備局
- 甲府河川国道事務所:甲府市の指定区間(国道20号重用区間)を管理
- 埼玉県
- 山梨県
- ↑ テンプレート:Cite web
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」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ テンプレート:Wikisource-inline
- ↑ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
- ↑ 斜面崩落 コンクリ劣化が原因か - 東京新聞2014年7月22日
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
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