上越
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上越(じょうえつ)は、2つの広域な地域の名称。それぞれ別の語源と区域と用途を持つ。
概要
「越」は今日の新潟県のうち本州部分である「越後国」の意味であるのは共通だが、「上」の意味が異なる。
用途に関しては、1つは上越線と上越新幹線の鉄道路線(およびその沿線地域)の名称、もう1つは上越地方や上越市など地方地域の名称である。ともに新潟県が関係し、日常では近接して存在していることで両地域を一体化して捉えたり、所在を入れ違えたりすることがある。 上越地方にある上越市で2015年春の開業を目指して建設中の北陸新幹線の駅名は「上越妙高駅」[1]であり、上越新幹線ではない所に「上越」の付く駅が誕生する[2]。
上越線沿線としての上越
この意味での上越は、上野国(上州)と越後国を合わせた略称。上野国は群馬県のほぼ全域にあたる。上野と越後を結ぶ交通路線の名称に使われる。新潟県では魚沼市、南魚沼市、南魚沼郡湯沢町など中越地方に該当する地域である。
- 上越線・上越新幹線 - 東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線。
- 上越線沿線 - 上越線の周辺。スキー場エリアなどの観光地を区分する名称として使う場合は、おおよそ新潟県湯沢町から新潟県魚沼市までの地域に限定され、さらに沿線ではない三国峠・苗場の国道17号沿いも含まれる。
- 上越エリア(上越線沿線) - 上越線沿線を示す近年の呼び方。上越地方と呼称されることはない。
- 上越国際スキー場 - 上越線沿線にあるスキー場。最寄り駅は上越線上越国際スキー場前駅。
- 上越国境 - 群馬県と新潟県の県境をこう表現することがある。
上越地方としての上越
この意味での上越は、越後国のうち上方(京都、近畿)寄りの地域で、越後国を上中下3つに分けた上越・中越・下越のうち1つ。古代には、上下2つに分けて上越後(かみえちご)・下越後(しもえちご)と呼んだ。上越地方は上越市、妙高市、糸魚川市が該当し、これら地域にはJR上越線・上越新幹線は通っておらず、JR信越本線・北陸本線と建設中の北陸新幹線が通る。
- 上越地方 - 上越を示す地域の現在の名称。頸城地方とも呼ばれる。新潟県内の天気予報の地域区分となっている。
- 上越エリア(上越地方) - 上越地方の商圏に対しての呼び名の一つ。上越市とその周辺のみの狭義の使用もある。
- 上越市 - 新潟県上越地方の都市。
- 上越インターチェンジ - 新潟県上越市にある北陸自動車道のインターチェンジ。
- 関越自動車道上越線 - 長野県を経由し上越市を終点とする上信越自動車道の法定路線名。
- 上越妙高駅 - 2015年開業予定の北陸新幹線の駅。