舞子駅
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舞子駅(まいこえき)は、兵庫県神戸市垂水区東舞子町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
目次
概要
三ノ宮方面から来てこの駅が神戸市内一番西の駅である。第2回近畿の駅百選選定駅である。
駅の上部に神戸淡路鳴門自動車道の高速舞子バス停留所があり、京阪神方面と淡路島・四国方面への乗り換え口となっている。明石海峡大橋開通に伴う高速舞子バスターミナル開設により、1998年から電車線を走行する快速が停車するようになった(以前は各駅停車のみ)。列車線にはプラットホームが設置されていないため列車線を走行する快速(朝夕ラッシュ時の一部に設定)・新快速・特急は停車できない。
駅構造
電車線のみに島式ホーム1面2線(ホーム長245m、12両編成対応)を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口は1ヶ所のみ。駅舎とホームを結ぶ階段は姫路側に設置されており、その階段の裏側にトイレがある。
前述のように、1998年3月ダイヤ改正までは普通列車のみの停車であったため、ホーム長は8両編成に対応した165mしかなかったが、快速停車に合わせて延長された[1]。
直営駅(神戸駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカード利用可能駅である。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り | 西明石・姫路方面 |
2 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り | 三ノ宮・尼崎・大阪方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり快速・各駅停車とも4本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は各駅停車が4分間隔で発車する。夕方ラッシュ時は電車線走行の快速が4本、西明石行きの各駅停車が8本停車する。
駅周辺
舞子は古来から保養地として知られていたが、高度成長期以降は垂水区西部の住宅地の発展により、これらの住宅地へのアクセス拠点となった。さらに明石海峡大橋の開通により、橋を経由する高速バスとの乗り換え拠点としての性格も合わせもつようになった。
駅北側には舞子公園駅(山陽電気鉄道本線)があり、駅の真上の神戸淡路鳴門自動車道上に高速舞子バスターミナルがある。当駅・山陽電鉄の駅と自動車道に囲まれるようにして超高層ビル「Tio舞子」があり、両駅と連絡通路で直結している。
- 舞子公園内
- 明石海峡大橋
また周辺には保養地や明石海峡の要地としての歴史を伝える施設が残る。
バス路線
利用状況
2011年度の1日あたりの乗車人員は20,408人で、これはJR西日本の駅の中では第47位である[2]。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 7,093千 | 4,339千 | 19,380 |
2000年 | 7,423千 | 4,433千 | 20,336 |
2001年 | 7,305千 | 4,466千 | 20,014 |
2002年 | 7,161千 | 4,467千 | 19,619 |
2003年 | 7,334千 | 4,593千 | 20,039 |
2004年 | 7,331千 | 4,637千 | 20,086 |
2005年 | 7,539千 | 4,741千 | 20,655 |
2006年 | 7,647千 | 4,740千 | 20,951 |
2007年 | 7,675千 | 4,752千 | 20,970 |
2008年 | 7,702千 | 4,763千 | 21,102 |
2009年 | 7,553千 | 4,740千 | 20,692 |
2010年 | 7,412千 | 4,660千 | 20,306 |
2010年 | 7,449千 | 4,718千 | 20,408 |
歴史
- 1896年(明治29年)7月1日 - 山陽鉄道の垂水駅 - 明石駅間に舞子公園仮停車場として開業。一般駅。
- 1899年(明治32年)4月1日 - 舞子仮停車場に改称。それまでは隣の垂水駅が「舞子駅」を名乗っていた。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により、国有鉄道に移管。同時に駅に昇格し、舞子駅となる。
- 1934年(昭和9年)9月20日 - 当駅に電車が停車するようになる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1964年(昭和39年)2月21日 - 荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1995年(平成7年)
- 1998年(平成10年) - 明石海峡大橋開通に伴い当駅に快速が停車。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
- 2010年(平成22年)12月17日 - 女性が車両の連結部から線路に転落し、そのまま発車した快速にはねられ死亡する事故が発生。
なお隣接する山陽電気鉄道舞子公園駅も、開業時は「舞子」と称しており、1927年 - 1935年までは二つ並んでいた。当駅も開業当初「舞子公園」と名乗っていたが、そう名乗っていたのは山陽電気鉄道開業前の1896年 - 1899年である為、「舞子公園駅」が二つ並んでいたことはない。
当駅で発生した転落事故
事故の概要
2010年12月17日、快速電車(姫路発米原行き、12両編成)から下車した直後の女性(32)が車両の連結部付近(詳細は下記を参考)でホームから線路に転落した。転落を目撃した他の乗客により、非常停止ボタンが押され、報知灯が作動していたと見られるが、当該電車の車掌は転落に気付かず列車はそのまま発車した。その後ハンカチを振って知らせる乗客に気付き、車掌は電車を非常停止させたが、電車は約50m走行した状態であった。その後電車にひかれた女性は死亡した。また、この際に救出しようとした友人の女性(28)が負傷した。
事故を防止できなかった要因
事故を防ぐことのできなかった主な要因は次のように挙げられる。
- 女性が転落した部分は、4両目と5両目の間の先頭車両同士が連結された部分であったため、通常の連結部に設置されている転落防止ガードは設置されていなかった。
- ホームに配置されている駅員が不在であった。
- 現場のホームは直線で見通しは良好であった。しかし、非常停止ボタンを押しても全ての報知灯が作動するわけではなく、押された非常ボタン付近の報知灯のみが作動する仕組みであり、車掌が報知灯の作動に気付かなかった。なお、これに対しJR西日本は「報知灯は押した場所を知らせるためのもの」としている。
その後の対策
- 2011年1月末に、当駅の先頭車両同士の連結部が停車する可能性のある3か所のうち、車掌から最も遠い1か所に金属製の固定柵(幅約2.5m、高さ約1.2m)が設置された[3]。
- 当駅のホーム上の非常報知灯が14個から21個に増設された[4]。
- 転落防止のため、連結部分にあたる運転席の室内灯を終日点灯させる取り組みを始めたが、効果が薄いため一部の車種をのぞき連結部分の前照灯を終日点灯とすることに改められた[5]。
- 207系1編成(3両+4両)の先頭車に転落防止カバーを試験的に取り付け、半年間効果を検証するとしている[6]。
- 視覚障害者向けには先頭部に音声警報装置を取り付ける予定。287系2編成及び前述の転落防止カバーを取り付けた207系1編成で既に実施[7]。
参考文献
- 2010年12月18日付 朝日新聞朝刊・夕刊
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(山陽本線)
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
- 通過
- テンプレート:Color快速(電車線経由)
- テンプレート:Color普通
- 垂水駅 - 舞子駅 - 朝霧駅
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
脚注
- ↑ JR神戸線舞子駅ホーム延伸工事の着工について (インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 1997年8月19日
- ↑ JR西日本「データで見るJR西日本2011」
- ↑ 出典:2011年2月13日付 朝日新聞朝刊39面
- ↑ 出典:2011年2月13日付 朝日新聞朝刊39面
- ↑ 出典:神戸新聞NEWS 2011年5月29日付
- ↑ 出典:神戸新聞NEWS 2011年8月2日付
- ↑ 出典:神戸新聞NEWS 2011年5月29日付