レゲエパンチ
テンプレート:Mboxテンプレート:カクテル概要 レゲエパンチ(英称: Reggae Punch、略称: レゲ・パン)は、宮城県仙台市発祥とされるカクテル。日本各地で、様々な別称も見られる(参照)。
目次
作り方・特徴
氷を入れたタンブラーにピーチリキュール(クレーム・ド・ペシェ[1]など)を入れ、適量の冷たい烏龍茶で割る。レモンスライスを添える例もしばしば見られる。
烏龍茶の苦味の部分がピーチリキュールによってほとんど相殺され、フレーバーティー(紅茶)のような味になり、ウーロン・ハイよりも飲み易い。
派生カクテル
発展型
亜流
(呼称には任意性あり)
- 「なんちゃってレゲパン」
- 「ハードレゲエ」「ハードレゲパン」「レゲエパンチ・ストロング」
- 一般にレゲエパンチはアルコール度数が低いので、レゲエパンチに味のない焼酎・ジン・ウォッカなどを加えてアルコール度数を上げたもの。
- 「ホットレゲエ」「ホットレゲパン」
- レゲエパンチの製法において、氷を除き、烏龍茶を熱いものにして作る。
名称が似ているが基本材料が異なるもの
烏龍茶の代わりに別の茶を使用
ピーチリキュールの代わりに別の酒類を使用
- 「沖縄レゲエパンチ」
- チョーヤ梅酒が販売している「黒糖梅酒」を烏龍茶で割ったカクテル。
歴史
1991年(平成3年)[2](1989年頃との説もある[3])、仙台市の歓楽街である国分町のショットバー「サウサリートカフェ (Sausalito Cafe)」のバーテンダー・黒澤亮一が、酒の苦手な常連の女性客のためにつくったのが最初とされている。この女性客が、当時流行していたレゲエミュージックのファンだったため「レゲエパンチ」と命名された。その飲み口の良さや簡便な製法がうけ、国分町の飲食店の間に広まった。
若者の間に爆発的に広がったのは、1990年代後半の(ダンス)クラブブームの時で、踊ってのどが渇いたところでバーで頼む飲み物として市民権を得た。すなわち、汗をかいたからといって安易にビールを飲むと腹が張ってだぶついてしまい、一晩中踊るような時には都合が悪いが、レゲエパンチならそのようなことはなかったからである。このような背景もあって、地元仙台では、短期間のうちに非常に知名度の高い飲み物となった。
現在では、仙台の飲食店における一般的なメニューとなっており、メニューに載っておらずとも大抵は頼めば作ってもらうことができる。中にはわざわざ「裏メニュー」にしている店も見られる。
2006年(平成18年)の定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台において、黒澤亮一が「オリジナルレゲエパンチTシャツ」をせんだいメディアテーク前の定禅寺通りでのアートイベントで企画販売した。
製品化
合同酒精株式会社(本社: 東京都。オエノングループ)から、瓶入りの「レゲエパンチ」が発売されている[3]。味は似ているが、ピーチリキュールを用いていないため「なんちゃってレゲパン」に属する。
- 2003年(平成15年) - 「レゲエパンチ」を宮城県限定で発売。
- 2004年(平成16年) - レモン果汁を加えて「レゲエパンチ レモン」とし、全国発売。
- 2007年(平成19年) - レモン果汁を除き、中身とパッケージを一新した「レゲエパンチ」を全国発売(9月11日に秋田県で先行発売、9月18日に南東北3県で発売、その後、全国発売)。
レゲエパンチの別名
このカクテルは各地に急速に広まったが、ローカルな独自名称が付いているケースが見られる。
例えば、烏龍茶から連想される中国のイメージから、北海道では「クーニャン[4]」、関西では「上海ピーチ」という名前で認知されている。また、「チャイニーズピーチ」「チャイナピーチ」「ピンクドラゴン」という名称も存在する。ただし、ストロベリー味のオリジナルカクテルを「ピンクドラゴン」として出している店も存在するため、すべての「ピンクドラゴン」がすなわちレゲエパンチと同一というわけではない。
他方、使われる材料を組み合わせた名称も存在する。鹿児島県では「ペシェ[1]・ウーロン」、その他の地域では、「ウーロン・ピーチ」「ウーロンピー」「ウーピー」あるいは「ピーチ・ウーロン」「ピーロン」などとも呼ばれている。