国営ひたち海浜公園
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国営ひたち海浜公園(こくえいひたちかいひんこうえん)は、茨城県ひたちなか市にある日本の国営公園である。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」では借り切って使用される。
目次
概要
この地域は1938年に水戸陸軍飛行学校、陸軍水戸飛行場(前渡飛行場)が建設され、第2次世界大戦後には米軍水戸射爆撃場として利用されていた。その広大な跡地は1973年に日本政府に返還され「首都圏整備計画」の一環として整備されたものである。
1979年に事業着手、1984年に工事が開始され、1991年に約70haが開業した。その後、何度も拡張を繰り返し、今に至る。
公園の総面積は350haに及んでいる。この面積は東京ディズニーランドの5倍程度の面積にあたるが、実際に公園として利用されているのは南側の191.9ha(開業中の面積)で、全体の約55%にとどまっている(2012年5月現在)[1]。
茨城県内における花の名所の1つでもあり、4月頃のスイセン・チューリップ、5月頃のネモフィラ、10月頃のコキア(ホウキグサ)などの時期にはキャンペーンイベントも行われる。
沿革
- 1979年(昭和54年) - 事業着手
- 1984年(昭和59年)11月 - 工事着手
- 1991年(平成3年)10月 - 第一期開園 (70ha)
- 1995年(平成7年)3月 - たまごの森 追加供用 (6ha)
- 1996年(平成8年)4月 - ひたちなか自然の森 追加供用 (12.1ha)
- 1997年(平成9年)4月 - 林間広場、記念の森庭園 追加供用 (4.4ha)
- 1999年(平成11年)7月 - ファミリーパークゴルフ、BMX・MTBコース他 追加供用 (11.5ha)
- 2000年(平成12年)4月 - 南口中央ゲート 供用 (3.5ha)
- 2000年(平成12年)8月 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 開始
- 2001年(平成13年)7月 - 砂丘ガーデン オープン (8.5ha)
- 2004年(平成16年)10月 - 海浜口(風のゲート)他 追加供用 (3.4ha)
- 2005年(平成17年)3月 - ひなの林 追加供用 (6.4ha)
- 2006年(平成18年)7月 - 砂丘観察広場 追加供用 (9.2ha)
- 2008年(平成20年)4月 - みはらしの里、みはらしの丘 追加供用 (6.1ha)
- 2009年(平成21年)4月 - 砂と海の林、みはらしの里サイクル園路 追加供用 (12.1ha)
- 2010年(平成22年)10月 - みはらしの里・多目的広場 追加供用 (7.2ha)
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災の影響で施設破損が相次ぎ、4月8日まで休園。4月9日より部分開園し、4月19日より一部を除き全面開園に戻る。
- 2012年(平成24年)5月 - みはらしの丘、サイクリングコース、散策路 追加供用 (31.5ha)
入場料金・時間等
- 入園料
- 大人:400円 (団体 280円)
- 65歳以上:200円 (団体 200円)
- 子供:80円 (団体 50円)
- 年間パスポート 大人:4000円、65歳以上:2000円、子供:800円
- ※ 団体は大人子供合わせて20人以上
- ※ 6歳未満は無料
- ※ 無料入園日がある
- 開園時間(2012年度)
- 3月1日〜7月20日 - 9:30〜17:00
- 7月21日〜8月31日 - 9:30〜18:00
- 9月1日〜10月31日 - 9:30〜17:00
- 11月1日〜2月末日 - 9:30〜16:30
- 休園日
- 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
- 12月31日、1月1日
- 2月の第1火曜日からその週の金曜日まで
- 毎日開園する期間(2012年度)
- 春期 - 3月26日〜5月31日
- 夏期 - 7月21日〜8月31日
- 秋期 - 10月1日〜10月31日
- 駐車場
- 駐車台数 - 西:2000台、南:2000台、海浜口:350台
- 料金 - 大型車:1500円、普通車:500円、二輪車:250円
施設構成
公園は7つのエリアに分かれており、その中に個々のアトラクションが設置されている。アトラクション間にはサイクリングコースが整備され、広大な敷地を自由に行き来することができる。また、主要なアトラクション間を結ぶシャトルバス、「シーサイドトレイン」もある。
西口エリア
- スイセンガーデン
- チューリップガーデン
- たまごの森
- たまごの森フラワーガーデン
- ひなの林
- 記念の森レストハウス
- 水のステージ
- 池の中にステージがあり、その周りに約1万人を収容できる観客席がある。
- 西池
樹木エリア
みはらしエリア
草原エリア
- 大草原
- 約8haの芝生の広場。
- 林間アスレチック広場
- ディスクゴルフコース
- バーベキュー広場
- 大草原フラワーガーデン
- 常陸野(ひたちの)のこみち
- 主に秋の七草など秋の風情が感じられる草花を楽しめる。
砂丘エリア
- グラスハウス
- グリーン工房
- 陶芸棟
- ロックガーデン
- 岩組みの乾燥した窪地で多種類の観葉植物が観察できる。
- サンドガーデン
- 約60種の海浜植物が観察できる。
- 海浜観察園路
- 海浜の砂地でも育つ海浜植物が観察できる。
- 砂礫(されき)ガーデン
- かつて、海岸集落や磯浜でよく見かけた植物を栽培している。
- サイレントギャラリー
- はだしの谷
- 香りの谷
- 香水用ハーブなど香りに関する植物が観察できる。
南口エリア
プレジャーガーデンエリア
- パターゴルフガーデン
- ファミリーパークゴルフ
- プリンセスフラワー
- BMX(バイシクルモトクロス)コース
- ディスク・オー(絶叫マシン)
- 水遊びの広場
行われる主なイベント
- ROCK IN JAPAN FESTIVAL(毎年8月上旬)
- IBSラジオ祭り(毎年ゴールデンウィーク頃)
キャラクター
- 花ちゃん(はなちゃん)
- ピンク色のウサギの女の子。平成3年10月5日生まれ。にんじん4本分の体重。
- 海くん(かいくん)
- 花ちゃんのボーイフレンド。水色のウサギの男の子。平成3年10月5日生まれ。にんじん7本分の体重。
アクセス
公共交通機関
- 勝田駅東口2番のりばから茨城交通バス海浜公園方面行、約20分。「海浜公園西口」または「海浜公園南口」下車。前述のスイセン・チューリップ・ネモフィラ・コキア鑑賞時期など、観光シーズンには臨時バスが多数運行される。
- 勝田駅・那珂湊駅・阿字ヶ浦駅などからコミュニティバス「スマイルあおぞらバス」。各方面本数は少ないが、運賃は一律100円である。
- 高速バスは、東京駅八重洲南口からの勝田・東海線(茨城交通)と宇都宮駅からの北関東ライナー(茨城交通、関東自動車)が「海浜公園西口」または「海浜公園入口」に停車する。
- ROCK IN JAPAN FESTIVALの際は水戸駅・勝田駅・阿字ヶ浦から臨時バスが運行される[2]。
車
脚注
関連項目
- 北関東自動車道
- 茨城港
- ひたちなか地区
- ファッションクルーズニューポートひたちなか
- JR東日本E653系電車(2013年3月までフレッシュひたちで使用) - 5色のうち、イエロージョンキルの帯の2編成(K303,K306編成)は当公園のスイセンをモチーフにしたカラーリングである。
外部リンク
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