ホタルブクロ

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テンプレート:生物分類表 テンプレート:Double image aside テンプレート:Sister ホタルブクロ(蛍袋、Campanula punctata Lam.)とは、キキョウ科多年草。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。

特徴

開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。暑さには弱い一方、日陰でもよく育つ。

山間部では人里にも出現する野生植物であるが、美しいので山野草として栽培されることも多い。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。

分類

変種

ヤマホタルブクロ 学名、Campanula punctata Lam. var. hondoensis (Kitam.) Ohwi

ホタルブクロの変種で、山地に多く生育する。ほとんど外見は変わらないが、萼片の間が盛り上がっている。一方、ホタルブクロは萼片の間に反り返る付属片がある。

近縁種

園芸植物として親しまれているカンパニュラ(つりがねそう)は、同属植物で、主に地中海沿岸地方原産の植物を改良したものである。

名称

和名は、子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来する[1]

参考文献

  1. テンプレート:Cite book p.269