五木村
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テンプレート:Infobox 五木村(いつきむら)は、熊本県の南部にある村で、球磨郡に属する。「五木の子守唄」の発祥の地である。
目次
地理
熊本県南部、球磨郡北部に位置し、東は水上村、多良木町、西は八代市東陽町、坂本村、南は山江村、相良村、北は八代郡泉町の五家荘地帯に隣接する。村全体が九州山地の山岳地帯にあるため、標高1,000m以上の山岳が連なり、平坦部は非常に少なく、深い峡谷が縦横に走る急峻な地形が特徴。 村域は九州山地の一角をなしており、総面積の96.2%を山林が占める。
隣接市町村
地名
大字は存在しないが、村内は甲・乙・丙の3地区に分かれており、住所表記に使用される。
歴史
近現代
- 1889年 市制及び町村制が施行され四浦村と組合役場を四浦村田代に置く
- 1893年 五木郵便局開設される(下手2805)
- 1896年 組合役場を分類し、五木村役場を新泉寺に置く
- 1902年 人吉-下手間馬車道完成する。五木銅山閉山
- 1907年 人吉警察署五木村頭地巡査駐在所新設
- 1924年 久領地区火災(全焼23戸、半焼2戸、牛馬焼死23頭)
- 1925年 免田-五木間乗合馬車開通
- 1926年 頭地橋完成
- 1927年 日窒竹の川発電所完成
- 1928年 日窒頭地発電所完成
- 1931年 人吉-五木間バス開通
- 1937年 九州電力(株)川辺川第一発電所完成(逆瀬川)
- 1940年 九州電力(株)五木川第二発電所完成(平野)
- 1947年 五木中学校創立(南、西、北、下梶原分校を置く)
- 1949年 ジュディス台風襲来、野々脇、宮園橋流失、道路
- 1952年 九州産交バス人吉-頭地-宮園間運行開始。九州産交バス頭地-平瀬間運行開始
- 1953年 五木村役庁舎新設落成
- 1954年 台風5号による災害発生(流出家屋12戸)
- 1955年 九折瀬林道開設(県道-九折瀬間)
- 1956年 県道五木宮原線開通
- 1957年 九州産交バス平瀬 -小鶴間運行開始
- 1960年 九州産交バス宮園-上荒地間運行開始
- 1961年 五木村役場庁舎焼失
- 1962年 五木中北分校が第二中学校として独立
- 1963年 村内全域豪雪に見舞われる(1.2mの積雪)。集中豪雨による災害発生(死者行方不明11人、住家流出全壊143戸、半壊45戸)。三浦小学校校舎流失
- 1964年 台風14号による災害発生(住家流失全壊4戸、半壊10戸)
- 1965年 集中豪雨による災害発生(住家流出全壊25戸、半壊13戸)。下梶原地区電気導入(辺地対策事業)
- 1966年 林道平沢津線(泉村下鶴-椎葉)開通。川辺川ダム建設計画発表
- 1967年 端海野地区電気導入
- 1969年 林道白蔵線(下梶原分校前まで)開通
- 1971年 NHKテレビ五木中継局開局(桝形山)
- 1972年 県立人吉高校五木分校開校・五木村章制定
- 1973年 地域集団電話開通
- 1974年 林道瀬目線開通(宮目木-瀬目間)。内谷ダム完成。九州産交バス小鶴-内谷間運行開始
- 1975年 白水団地完成(集落再編成事業)。RKK、TKUテレビ五木中継局開局(桝形山)
- 1978年 五木局電話自動化開通。九州電力(株)梶原発電所落成。林道白蔵線開通(峠まで)
- 1981年 小鶴トンネル開通式。川辺川ダム一般補償基準妥結。
- 1982年 地域集団電話一般単独自動化なる。県道人吉-五木-砥用間、国道445号に昇格
- 1984年 竹の川地区大規模地すべり災害発生(死者15名、行方不明者1名)
- 1986年 村内全域に防災行政無線開局
- 1987年 林業センター研修集会施設落成
- 1988年 林道白蔵線開通(五木-水上村)。林業センター健康増進施設(体育館)落成
- 1990年 五木の子守唄に伴う彫刻コンクール開催
- 1991年 台風19号により山林被害甚大(370ヘクタール)
- 1992年 住民票の電算サービス開始。南小学校閉校。大通峠公園オープン
- 1994年 大規模林道菊池人吉線五木相良区間開通(28㎞)
- 1995年 中学校統合(五木中学校)となる
- 1996年 川辺川ダム本体工事着工に同意
- 1997年 五木村ルネッサンソン計画策定。アザミ谷山林火災
- 1998年 付替国道445号神屋敷-竹の川区間開通
- 1999年 台風18号上陸による被害。県道宮原五木線大通峠トンネル開通。第54回国民体育大会山岳競技(登はん)開催
- 2001年 付替国道445号下谷-頭地代替地開通
- 2002年 頭地代替地にて、役場庁舎、診療所、保健福祉総合センター3施設合同落成式
- 2003年 五木東小学校新校舎へ(校舎、体育館、プール、運動場完成)。(株)子守唄の里五木(第3セクター)を設立。伝統文化伝承館落成
- 2004年 道の駅「子守唄の里五木」オープン。台風16号・18号により国道445号築切で道路決壊
- 2005年 付替村道、頭地-高野区間完成
- 2005年4月1日 行政改革の一環として、村長部局を3課に統合
- 2005年7月6日 梅雨前線により入鴨地区3世帯の住宅等に土砂流出被害
- 2005年8月4日 頭地-掛橋間の付替国道・付替村道(計2,346m)供用開始
- 2005年9月2日 森林組合事務所落成(頭地代替地)
- 2005年9月6日 台風14号により国道445号(築切地区)道路崩壊全面通行止(11月18日片側交互通行)。鶴地区で床上浸水1戸、床下浸水2戸。災害対策本部を設置
- 2006年3月31日 三浦小学校閉校
- 2006年7月21日 梅雨前線豪雨により国道445号(築切地区)で道路崩壊(8月19日片側交互通行)。村道土会平線池の鶴地内で落石。小八重橋-高野橋区間全面通行止
- 2006年10月19日 厚生労働大臣より保健事業推進功労表彰
- 2006年10月31日 県道宮原五木線の大通峠改良区間供用開始(ループ橋含む約870m区間完成)
- 2007年7月6日 梅雨前線豪雨により国道4445号(竹の川、築切)で道路決壊。チッソ(株)堰堤流失。
- 2007年9月1日 五木中学校、人吉高校五木分校 新校舎で授業開始(10月25日落成式)
- 2008年3月 五木中学校、人吉高校五木分校 旧校舎解体作業始まる
- 2008年4月15日 国道445号(椿橋-九折瀬方面 1,053m)供用開始
- 2008年7月25日 森林基幹道相良五木線(元井谷-相良村椎葉、全長16km)開通
- 2008年9月11日 熊本県知事による川辺川ダム反対表明
- 2009年2月 「熊本県五木村振興基金」設置
- 2009年9月 「ふるさと五木村づくり」計画策定
- 2010年10月1日 九州産交バス上荒地-椎原診療所(五家庄・旧泉村)間運行開始
地域
人口
行政
- 村長:和田拓也(2007年10月21日就任、2期目)
教育
高等学校
中学校
- 五木村立五木中学校
小学校
- 五木村立五木東小学校
- 五木村立五木北小学校
- Itsuki jhs and Hitoyoshi hs Itsuki Branch 2009.JPG
人吉高校五木分校・五木中学校
- Itsuki-Higashi es Kumamoto 2009.JPG
五木東小学校
- Itsuki-Kita es Kumamoto 2009.JPG
五木北小学校
交通
バス路線
- 人吉→頭地(平日9往復、土曜日4往復、休日3往復)→宮園(平日6往復、土休日3往復)→上荒地(毎日3往復)のバスが運転されている。上荒地行きはさらに五家庄入口の旧泉村・椎原診療所へ延長運行されている。
- この他、頭地から分岐して内谷へ向かうバス(平日2往復、土休日運休)もある。
道路
- 高速道路なし(最寄りインターチェンジは九州自動車道八代インターチェンジまたは人吉インターチェンジ)。
一般国道
県道
高速バス
- 最寄りの高速バス停留所は九州自動車道人吉インターチェンジ乗降口。福岡・鹿児島・宮崎方面からはフェニックス号・スーパーフェニックス号(西日本鉄道、西鉄高速バス、JR九州バス、九州産交バス、宮崎交通の共同運行)、熊本からはひとよし号、熊本・鹿児島(鹿児島空港含む)方面からはきりしま号、熊本・宮崎方面からはなんぷう号、新八代駅からは新幹線連絡バス「B&Sみやざき号」などが停車する。
- なお、高速バス「人吉インターチェンジ」停留所からの最寄の路線バス停留所は、産交バス「北願成寺」バス停。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 道の駅子守唄の里五木 物産館「山の幸」
- 道の駅子守唄の里五木 五木交流センター「夢唄」(温泉・レストラン)
- 子守唄公園
- 水没予定地から移築した茅葺民家や子守唄彫刻、歌碑がある。
- 宮園の大銀杏
- 熊本県指定天然記念物。
- 白滝公園
- 大滝自然森林公園
- 大通峠公園
- 頭地資料室「やませみ」
- 手づくり工房「どんぐり」(くねぶケーキやマーマレード・パン、自家製の燻製、いつき焼端海野窯の食器、古布を使った小物の展示・販売)
- 五木屋本舗(山うに豆腐、手作り味噌・豆腐類の販売)
- 端海野焼窯元(端海野分校校舎)
- 瀬目公園
- 直売所「四季の里」
- 回転焼、梅干し、お茶、地蜂の蜂蜜、クラフトテープ籠、柚子胡椒、なた豆茶など五木村シルバー人材センターによる手作りの特産品を販売。
- びゃーどん(木野兵衛之助)の墓
- 江戸相撲力士 熊ヶ嶽猪之介の墓
祭事・催事
- 五木の子守唄祭
- 毎年11月に開催される五木村最大の祭り。伝統芸能や正調五木の子守唄などの披露、木馬曳き実演、特産品販売など。
- 五木の新緑祭り
- 毎年5月に開催。伝統芸能や正調五木の子守唄などの披露、特産品販売、新茶の釜炒り体験など。
- 阿蘇神社春季・秋季大祭
- 堂まつり
- マダラフォーラム
土産物
- 五木茶
- 原木しいたけ(生・乾)
- 五木にんにく
- せり
- 掛け干し米
- 干したけのこ
- 干し野菜・山菜(わらび・ぜんまい・大根・ニガウリなど)
- 手作り味噌
- 山うに豆腐
- 山女魚(甘露煮・塩焼き・冷凍)
- 鮎
- 鹿肉(冷凍・鹿肉ギョーザ・鹿肉ハンバーグ・鹿肉ジャーキー・鹿肉コロッケ)
- 「五木萬彩」シリーズ
- 五木の子守唄人形
- いつき焼端海野窯