伊達紋別駅
伊達紋別駅(だてもんべつえき)は北海道伊達市山下町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はH38。電報略号はタテ。伊達市の代表駅である。かつては胆振線が分岐していた。
特急「スーパー北斗」2号、寝台特急「トワイライトエクスプレス」、急行「はまなす」の札幌行を除く全列車が停車する。
歴史
- 1925年(大正14年)8月20日:国有鉄道長輪東線輪西駅(現・東室蘭駅) - 当駅間開通に伴い開業。一般駅。
- 1928年(昭和3年)9月10日:長輪西線静狩駅 - 当駅間開通に伴い、長輪東線と長輪西線を統合し、線路名を長輪線に改称、同線の駅となる。また中間駅となる。
- 1931年(昭和6年)4月1日:長輪線を室蘭本線に編入、それに伴い同線の駅となる。
- 1940年(昭和15年)12月15日:胆振縦貫鉄道開業。
- 1944年(昭和19年)7月1日:戦時買収私鉄指定により胆振縦貫鉄道が国有化され、胆振線となる。室蘭機関区伊達紋別支区設置。
- 1958年(昭和33年)9月1日:室蘭機関区伊達紋別支区廃止。
- 1959年(昭和34年)10月:台糖(後の北海道糖業)道南製糖所操業開始に伴い専用線使用開始[1]。
- 1967年(昭和42年)2月1日:室蘭機関区伊達紋別支区設置。
- 1970年(昭和45年)10月1日:室蘭機関区伊達紋別支区廃止。
- 1978年(昭和53年):みどりの窓口開設。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日:胆振線が特定地方交通線として廃止。貨物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 2014年(平成26年)8月30日:特急「北斗」・「スーパー北斗」全列車が停車するようになる[2](予定)。
駅構造
単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線を有する地上駅。互いのホームは中央部分に位置する跨線橋で連絡している。他の駅とは異なり、3番線側に改札口がある。社員配置駅。みどりの窓口(営業時間7時00分から19時30分まで)・キヨスク設置。
- のりば
1 | テンプレート:Color室蘭本線 | 長万部・函館・青森・上野方面 |
2 | テンプレート:Color室蘭本線 | 洞爺・長万部方面 |
3 | テンプレート:Color室蘭本線 | 東室蘭・苫小牧・札幌方面 |
1番のりば長万部方先端部(駅舎横)に残る切欠きホームの跡(旧0番のりば)が胆振線の名残である[3]。旧胆振線の一部の線路、機関庫は保線車両の留置線の一部に転用されている。
かつては島式ホームの外側(海側)に貨物用などの多数の側線(1983年度(昭和58年)時点で6本[4])、長万部方に延びる1本の専用線、また駅舎側にも岩見沢方から分岐し駅舎側ホーム南側部分に存在する切欠きホームへと至る2本の貨物側線[4]を有した。これらは1993年(平成5年)時点で上記保線車両留置線及び安全側線を除き撤去されている。
駅舎は開業時のものが手直しされて利用されている。外観は白壁、こげ茶色の柱、梁を有し、天井は大型枡格天井となっている[5]。駅舎内にはキヨスク及び「サンプルショップ」という店舗が入店し、トイレも有する。駅スタンプも設置されている[5]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。伊達の名は伊達成実の後裔である亘理伊達氏当主・伊達邦成とその家臣団が1870年(明治3年)に入植したことから付けられた。1900年(明治33年)に伊達村となる前の地名は紋鼈(もんべつ)であり、字を紋別と変えて伊達と併せ駅名に採用した[4]。
利用状況
1日平均の乗降人員は下記の通りである。
乗降人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1981[4] | 2,027 |
1992[3] | 2,810 |
2005 | 1,234 |
2006 | 1,056 |
2007 | 1,355 |
2008 | 1,368 |
2009 | 1,261 |
2010 | 1,346 |
2011 | 1,219 |
駅周辺
伊達市の中心駅であるが、市の中心部からは若干離れた場所に存在し、市役所や金融機関、商業施設などは気門別川、紋別川を渡った道道982号・779号 - 国道37号沿線に存在する。
- 北海道道982号伊達紋別停車場線
- 北海道道779号南黄金長和線
- 伊達市役所
- 伊達警察署駅前交番
- 伊達郵便局
- 伊達駅前郵便局
- 伊達信用金庫駅前出張所
- 北洋銀行伊達支店
- 北海道銀行伊達支店
- 伊達市開拓記念館 - 駅から東に約2km[4]。
- 伊達歴史の杜
- 黎明館 - 観光施設。藍染め体験が出来る[5]。
路線バス
駅前に道南バス「伊達駅前」バス停留所が設置され、伊達市内線や室蘭市、伊達市大滝区・倶知安町(胆振線バス代行路線)、洞爺湖温泉方面などの郊外線、札幌方面高速バスが発着する。
- 発着路線は#洞爺・倶知安・伊達地区および#高速伊達ライナー号を参照。
かつてはJR北海道バス(伊達線)も乗り入れていたが、1996年に撤退し路線を道南バスに譲渡している。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 室蘭本線
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道(国鉄)
- 胆振線
- 伊達紋別駅 - 上長和駅