プレシーズンマッチ
プレシーズンマッチとは、球技において、公式試合の開催に先だって開催する公認の練習試合のことをいう。
本項では野球以外の競技について扱うので、野球についてはオープン戦を参照(なお、「オープン戦」という言葉は「プレシーズンマッチ」とほぼ同義)。
Jリーグにおけるプレシーズンマッチ
Jリーグのプレシーズンマッチは一般には公式戦を始める前の2~3月の試合が原則だが、1st・2ndステージの中間(2004年シーズンまで)や日本代表の強化期間による試合の中断期間にも開催されることが多い。また、草創期にJクラブ同士だけでなく海外の有力クラブを招聘したプレシーズンマッチを率先的に開催していた。
現在でも、7~8月の中断期間に海外クラブとのプレシーズンマッチが多く組まれる。これは、主としてヨーロッパの主力リーグが概ね8~9月から新年度のシーズンを開幕する前の調整の一環として行われ、日本でもなじみのある大型クラブを招待してJ1リーグのチームと対戦することも多い。
また2002年のFIFAワールドカップ日韓大会に併せて、日本にベースキャンプ、ないしは大会直前合宿を行った出場国とJリーグ、JFLのチームとの親善試合を開催した事例が多数ある。
毎年定期的に開かれるプレシーズンマッチ
プレシーズンマッチは、親善試合のように一般的には1度だけしか行われないものが多いが、ここでは定期的に行われている、もしくは有名なプレシーズンマッチの例を挙げる。なお、この項ではJリーグの公式試合として認定されていないものを挙げる(FUJI XEROX SUPER CUP、サンワバンクカップなどは含めない)。
- ちばぎんカップ
- 同じ千葉県に本拠地を置く柏レイソルとジェフユナイテッド市原・千葉が毎年シーズン前に直接対決する大会。千葉県サッカー協会が主催・運営し、千葉テレビ放送でも中継 (2012年まで録画) される。
- いばらきサッカーフェスティバル
- 同じ茨城県に本拠地を置く鹿島アントラーズと水戸ホーリーホックが毎年シーズン前に直接対決する大会。2005年に第1回が行われた。茨城サッカー協会が主催・運営し、NHK水戸放送局、茨城放送、FMかしまなどで中継されることがある。
- さいしんカップ
- 毎年浦和レッズとJ2のチームが、埼玉縣信用金庫の本店がある熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催する大会。2004年はヴァンフォーレ甲府と、2005年はJ2に上がってきたザスパ草津と試合を行った。
- GTFカップ
- 毎年夏季に開催されるグレーター・トウキョウ・フェスティバル(GTF)の開催に併せて、J1リーグの上位クラブとヨーロッパの強豪チームを招いて国立霞ヶ丘陸上競技場でのドリームマッチを開催する。
- 名古屋グランパス vs FC岐阜(名岐ダービー)
- FC岐阜がJ2に加盟した2008年度より開催されている。試合会場はそれぞれのホームスタジアムを使用(2008年は長良川陸上競技場、2009年は豊田スタジアム、2010年は瑞穂陸上競技場)する。試合の模様は岐阜のオフィシャルスポンサーであり、また過去に名古屋の試合中継の実績があるメ~テレが深夜に録画中継という形で放送している。2011年は名古屋グランパスが富士ゼロックス スーパーカップ出場のためこのカードは実施されなかった。2012年、2013年度も行われなかった。キャンプの日程の都合と思われる。
bjリーグにおけるプレシーズンマッチ
bjリーグでは、開幕年に当たる2005年に、シーズン開幕前の9月・10月の2ヶ月間、bjリーグの宣伝も兼ねたプレシーズンマッチを全国各地で数試合開催したことがある。
2006年以降はリーグ内球団同士のみならず、海外のチームともプレシーズンを行っている。一方で、新規参入を目指す地域においてリーグへのアピールなどを目的とするプレシーズンを組む場合もある。