東京都立石神井高等学校
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テンプレート:日本の高等学校 東京都立石神井高等学校(とうきょうとりつ しゃくじいこうとうがっこう)は、東京都練馬区関町北四丁目にある公立高等学校。男女共学。
目次
概要
1940年(昭和15年)創立の東京府立第十四中学校を前身とする伝統校。「スポーツの石神井」と称されるほどスポーツの盛んな高校として知られ、体育祭は同校の最大行事として校外からも多くの見学者が訪れる。部活動はサッカー部が特に盛ん。2010年(平成22年)より重点支援校に指定され、大学受験指導の強化などの校内改革がおこなわれている。2011年(平成23年)度より国公立大・難関私大を目指した特進クラスが設置された。
沿革
- 1940年(昭和15年) - 東京府立第十四中学校として設置認可される。赤坂区青山北町5丁目(東京府青山師範学校跡、現在の青山北町アパート所在地)。仮事務所を府立5中に置く。
- 1941年(昭和16年) - 東京府立石神井中学校と改称する。
- 1942年(昭和17年)6月8日 - 現在地の新校舎に移転。
- 1943年(昭和18年) - 東京都立石神井中学校と改称する(都制施行のため)。
- 1943年(昭和18年)11月11日 - 本校開校記念日に設定。
- 1948年(昭和23年) - 学制改革により、東京都立石神井新制高等学校となる。
- 1950年(昭和25年) - 東京都立石神井高等学校と改称。
- 1952年(昭和27年) - 学区合同選抜制度導入。
- 1962年(昭和37年)6月8日 - 校舎増改築起工。
- 1963年(昭和38年)2月7日 - 木造二階建の中央校舎から出火し中央校舎を全焼し、北側校舎も一部が焼けた[1]。
- 1967年(昭和42年) - 都立高校への学校群制度の実施により井草高・大泉高とともに第34群に編成される。
- 1982年(昭和57年) - 学校群制度廃止・グループ選抜制度実施により、32グループ(練馬区所在の都立高校)に編成される。
- 1984年(昭和59年)11月5日 - 校舎改修工事完了。
- 1990年(平成2年)7月30日 - グラウンドの遺跡調査開始(川北遺跡)。
- 1992年(平成4年)3月31日 - 体育施設、PC、LL教室完成。
- 1992年(平成4年)11月7日 - 創立50周年記念式典挙行。
- 1994年(平成6年)4月 - 単独選抜、新教育課程、家庭科男女共修開始。
- 1995年(平成7年)1月 - 推薦入学制度開始。
- 2005年(平成17年) - 校舎解体。新校舎建設。
- 2007年(平成19年)11月24日 - 新校舎完成。3学期より使用開始。
- 2010年(平成22年)3月31日 - 定時制課程閉科。
教育課程
※ 定時制は2007年(平成19年)度から募集停止、補欠募集のみとなる。(東京都立稔ヶ丘高等学校へ統合) 2010年(平成22年)3月に閉課。
最寄駅
体育祭
- もともと生徒主体の校風で知られるが、中でも体育祭は有名で毎年多くの来場者を迎えることでも知られる。生徒運営の緻密さと豪壮さとは、1974年(昭和49年)・1980年(昭和55年)にNHKでテレビ放映されており、最近では1989年にNHK教育テレビの高校生向けドキュメンタリー番組「青春すくらんぶる」でも取り上げられた。「体育祭を経験して、初めての石神井生となる」と言われるほど、生徒にとって、卒業生にとって愛着の深い行事であなる。
同窓会
- 都立石神井高等学校同窓会
著名な出身者・関係者
出身者
学問・科学技術
- 古在由秀(天文学者)
- 阿部謹也(一橋大学名誉教授・元学長、歴史学者)
- 海老沢敏(音楽学者、モーツァルト研究の第一人者、国立音楽大学元学長)
- 小塩節(ドイツ文学者、フェリス女学院長・同理事長兼任、ケルン大学名誉文学博士、中央大学名誉教授、元NHK「ドイツ語講座」講師)
- 森野宗明(日本古典文学者、筑波大学名誉教授、元旺文社大学受験ラジオ講座古文講師)
- 芳賀義典(人工知能・ロボット開発者 、バンダイロボット研究所所長)
- 佐々木敬(東京慈恵会医科大学教授、医学研究者、内科医)
- 西沢和彦(エコノミスト、日本総合研究所上席主任研究員)
- 菊地幸夫(弁護士、「行列のできる法律相談所」など出演)
文化・芸能
- 石川英輔(作家、江戸風俗解説者としてNHK「コメディーお江戸でござる」「コメディー道中でござる」に出演)
- 保田道世(アニメーション色彩設計)
- 宮川総一郎(漫画家・実業家)
- 鈴木孝二(サクソフォーン・クラリネット奏者、原信夫とシャープ&フラッツ)
- ルーク篁(ギタリスト、元聖飢魔II 構成員)
- 中谷内雅之(コピーライター 、クリエイティブディレクター、教育者)
- 住駒匡彦(能楽師 幸流小鼓方)
- 鈴木英史(作曲家)
- 八十川真由野(女優、声優)
- 井川遥(女優)
- 本橋由香(女優)
- 田宮堅二(トランペット奏者、父は小説家の田宮虎彦)
- 矢壁篤信(ドラマー)
放送・マスコミ
スポーツ
- 高田静夫(サッカー審判員、日本人初のW杯主審)
- 上野二三一(1978年~1989年本学教諭、財団法人日本サッカー協会特任理事、財団法人全国高等学校体育連盟サッカー専門部長)
- 下井真介(ラグビー審判員、日本ラグビーフットボール協会公認A級レフリー、日本選手権決勝担当主審)
- 桑島靖明(ラグビー選手、早大ラグビー部で日本選手権優勝を経験、博報堂)
- 柴田峡(サッカー指導者、ヴェルディユース監督時代の2005年(平成17年)にクラブユース選手権と全日本ユース選手権の2冠)