エヴェンキ

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エヴェンキの住居。ウラン・ウデの民族博物館の展示。

エヴェンキロシア語 Эвенки (Evenki)、英語 Evenks、中国語 鄂温克族 (テンプレート:ピン音))はツングース系民族の一つで、主にロシア国内のシベリア連邦管区にあるエヴェンキ自治管区に居住する。ほか、ロシア国内ではサハ共和国などにも居住し、中国国内でも興安嶺山脈周辺の内モンゴル自治区黒竜江省などに居住している。「エベンキ」とも表記される。

概説

テンプレート:Main 民族を代表する生業は狩猟トナカイ遊牧で、狩猟では皮革採取や内臓の食用のために鹿類、テンなどが捕獲の対象である。狩猟の際の移動にはトナカイに騎乗し、トナカイで荷物も運搬する。 交配のための種雄を除き、のトナカイには去勢を行なう。トナカイはそのほか、飲用に利用するほか、その肉・内臓を食用・飲用とし、中国では漢方薬として袋角採取も行う。基本的にトナカイの飼育・管理は女性の仕事であり、男性が狩猟に専念しやすくなっている。

伝統的な住居はオロチョン族と同様、比較的細い白樺などの幹を何本も組んで、その外部をトナカイ等の毛皮、またはには樹皮で覆った円錐形の天幕式住居である。現在では定住化のため、ベースとなる住居は近隣のロシア人漢族と同様のものだが、狩猟や、地衣類の豊富な場所へのトナカイの移動で、ベースの住居を離れねばならない場合、伝統的な天幕式住居またはその他のテントを設置して野営する。

2005年にイ・ホンギュ 韓国ソウル大医大教授は「韓-ロシア ユーラシア文化フォーラム」で「韓国人は北方モンゴロイドのエベンキ族と南方原住民の血が混ざって形成された民族」と主張した。

ロシアとの関係

テンプレート:Main 伝統宗教シャーマニズムだが、帝政ロシア時代のロシア正教会の宣教師による布教など、ロシア人の影響から、シャーマニズムと併せて正教を信仰する人もいる。また、ロシアのみならず中国のエヴェンキも、かつてはロシア人と交易を行い、毛皮と引き換えに生活用品や散弾小麦粉を入手した。

ロシア人との交流のため、ロシア国内・中国国内のエヴェンキともに食生活にもロシアの影響があり、小麦粉よりパンを焼いて食べ、紅茶を飲用し、紅茶にトナカイの乳も加える。また、中国国内のエヴェンキ女性にもロシア風のスカーフを被る人がいるなど、着衣もロシアの影響が大きい。

中国との関係

テンプレート:Main エヴェンキは清帝国によってソロン八旗(テンプレート:Lang-zh-shortテンプレート:Lang-ru-short)に取り入れられ、乾隆帝テンプレート:仮リンクでの活動が確認できる[1]。エヴェンキ出身のテンプレート:仮リンクは、清の正規軍が敵の不正規戦に対処しきれない現実のなか、エヴェンキ族で構成された部隊を率いて、部隊を指揮した。[2]

著名人

脚注

  1. 清史稿 巻331 列伝一百十八
  2. 清史稿 巻331 列伝一百十八

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

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