利賀村
テンプレート:Infobox 利賀村(とがむら)は、かつて富山県東礪波郡におかれていた村。2004年11月1日に周辺町村と合併、南砺市の一部となった。
演劇の村として知られる。
目次
地理
富山県の南西部に位置し、岐阜県に接する。標高1,000mを越える山々に囲まれた村域は南北に細長く、庄川の支流である利賀川、神通川の支流である百瀬川が縦断する村。
非常に急峻な峡谷地形であり、河川の間は険しい山塊に遮られる。同じ村内でも別流域間のアクセスは困難であり、新楢尾トンネルにより村としての一体性が保たれている。村外へのアクセスも峡谷を抜けるために困難で、県内で唯一アクセスが困難な自治体である。
村の中心部は利賀川流域である。
隣接していた自治体
行政
歴代村長
初代 | 小谷吉太郎 | 1890年5月-1893年5月 |
2代 | 野村市郎 | 1893年5月-1894年5月 |
3,4代 | 谷内有元 | 1894年5月-1901年4月 |
5代 | 高倉十平 | 1901年4月-1902年5月 |
6代 | 吉田清左衛門 | 1902年5月-1906年4月 |
7代 | 高倉彦九郎 | 1906年4月-1907年9月 |
8代 | 岡部平千 | 1908年5月-1909年5月 |
9代 | 高藤覚五郎 | 1909年5月-1913年5月 |
10代 | 岩腰義保 | 1913年6月-1915年2月 |
11代 | 高桑正吉 | 1915年4月-1917年3月 |
12代 | 宮崎作郎 | 1917年3月-1921年3月 |
13代 | 村井粂次郎 | 1921年4月-1925年4月 |
14-17代 | 須河信一 | 1925年10月-1940年3月 |
18代 | 城岸和市 | 1941年3月-1945年3月 |
19代 | 池田傅藏 | 1945年4月-1946年12月 |
20,21代 | 高田耕 | 1947年3月-1951年4月5日 |
22,23代 | 宮崎博至 | 1951年4月24日-1959年4月29日 |
24,25代 | 田中盛好 | 1959年4月30日-1967年4月29日 |
26,27代 | 野原清治 | 1967年4月30日-1975年4月29日 |
28-30代 | 野原啓藏 | 1975年4月30日-1987年4月29日 |
31-33代 | 宮崎道正 | 1987年4月30日-1999年4月29日 |
34,35代 | 米澤博孝 | 1999年4月30日-2004年10月31日 |
経済
産業
- 産業人口(2000年国勢調査)
- 第一次産業就業人口 36人
- 第二次産業就業人口 269人
- 第三次産業就業人口 400人
姉妹都市・提携都市
国内
国外
- 1985年7月、利賀村で開催していた利賀フェスティバル世界演劇祭を訪問したギリシャ側(デルフィ世界演劇祭委員長ら)より、ともに「世界演劇祭」を開催していること、自然環境が似ていることから提携を提起。1986年6月にデルフィ市で姉妹都市盟約書調印。7月30日にはデルフィ市長らが来村し[4]、利賀村野外劇場で同様に調印式を行った[5]。
- 1986年6年、「そばの郷」建設のために世界のそば産地の資料を収集する際に、氏原暉男(信州大学教授)の仲介でツクチェ村に協力を依頼したことが縁。1989年1月、ツクチェ村の寺院で友好村盟約調印[5][7][8]。
- そば産地で「ソバの花の祭り」が開催されている平昌郡から、利賀村の「そば祭り」に視察がおこなわれたのが契機。2002年、友好協力に関する議定書に調印。
地域
教育
- 南砺市立利賀小学校
- 南砺市立利賀中学校
交通
道路
一般国道
都道府県道
船舶
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 富山県利賀芸術公園
- 大牧温泉
- 新大牧温泉
- 天竺温泉
- 利賀国際キャンプ場
- そばの郷
- 飛翔の郷
- 瞑想の郷
- スノーバレー利賀スキー場
- 利賀のはつうま(1月初旬)
- 利賀そば祭り(2月)
- TOGA天空トレイルラン(6月中旬)
- 利賀とがめん麺祭り(7月下旬または8月上旬)
- 世界演劇祭 利賀フェスティバル
- ど〜んと利賀の山祭り(10月下旬)
演劇による地域活性化の取り組み
典型的な過疎の村であったが、1976年に演出家鈴木忠志が率いる早稲田小劇場が拠点を利賀村に移したことに、村は様々な側面から支援を行った。1982年から毎年、世界演劇祭利賀フェスティバルを行うことになり、内外の演劇界から注目を浴びるほどのイベントとなった。これらの演劇を中心とした事業が、高い成果を上げ、過疎の村が世界的知名度を得たことから、過疎地域の活性化モデルとして有名になった。
利賀ゼミの活動
2009年頃から利賀村に定期的に訪れている、首都圏の社会人・学生を中心とした団体。「村の生活を学ぶ」「各自関心に基づきプロジェクトを実施する」の二つの軸を持って活動しており、具体的な活動としては、都内での利賀村紹介イベント”まち、ときどきむら”の開催、利賀村のイベントや祭りへの参加、上畠アート展の開催、手業(てわざ)プロジェクト(てご、わらじ、ヒンメリの作成)などが挙げられる。近年では、都内の大学生の参加者数が増えてきており、都市部の若者と農村部のコミュニティが交流する先進的な事例となっている。
出身有名人
政治家
関連項目
脚注
外部リンク
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