スタートレック (映画)
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Film 『スタートレック』(テンプレート:Lang-en-short)は1979年のアメリカ映画。『宇宙大作戦』のレギュラーを中心とした『スタートレック』の映画第一作。サブタイトルの頭文字をとって「TMP」という略称で呼ばれることが多い。
原題を直訳すれば『スタートレック-映画版』となる。ノベライズの日本語版タイトルは『宇宙大作戦-スタートレック』である。
ストーリー
天体規模ほどもある巨大な雲状の「何か」が銀河系を進んでいく。その進路上で迎撃しようとしたクリンゴン艦や調査を試みたステーション・イプシロン9は攻撃を受け、消滅してしまう。進路の先には地球があり、迎撃可能な宇宙船は、5年間の調査飛行の後、軌道上のドックでの大改装を終えようとしていたエンタープライズだけであった。
提督に昇進していたカークは地上任務に就いていたが、この危機に乗じて、再びエンタープライズの指揮を執る。犠牲を伴いながらも体制を整え、カークたちは地球までわずかの距離に接近した雲の中に「ヴィジャー(V'Ger)」と名乗る謎の存在がいることを突き止めた。ヴィジャーは自らを造り出した創造者(クリエイター)を捜し、一体になろうとしているという。地球上にいる炭素ユニット(人類)達が創造者との交信を阻んでいると判断したヴィジャーはその抹殺を謀るが、機転を利かせたカークが創造者を教える条件で直接ヴィジャーに会いに行く。そこでカーク達は「ヴィジャー」とその「創造者」の意外な正体を知ることになる。
視覚効果
当時の日本円にして100億円もの巨費を投じ、本編監督にはロバート・ワイズ、特殊撮影には巨匠ダグラス・トランブルとジョン・ダイクストラなどを起用して作られた作品。
『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』などのヒットによってSF映画の大規模予算での製作が盛んになり始めた時期(スペース・レースとも呼ばれた)であった。もともとテレビの人気シリーズだったものが莫大な費用と最新技術により本格的な映画化が行われるとあってファンの前評判も高かった。
しかし、当初視覚効果監修に起用したロバート・エイブルとそのスタッフが、当時は未発達だったコンピュータ制御による撮影システムや3DCGの開発に時間と予算を取られ、公開日に間に合わないと判断され解雇。製作スケジュールが遅れ予算もあまりかけられないという状況で起用されたのが『未知との-』のトランブルと『スター・ウォーズ』のダイクストラだった。二人はエイブルの下で進んでいたデザイン案を白紙に戻して一からこの計画に取り組んだ。トランブルは『未知との遭遇』の機材・人材を投入し新型のモーション・コントロール・カメラを開発、プレミア試写会の前日まで作業を続けるなど厳しいスケジュールの下で多数のSFXシーンを完成させた。
- そのほか、U2のビデオで知られるTV畑のフィル・ジョアノーが視覚効果コンサルタントとして参加、また当時既に未来的なデザインで知られていたシド・ミードがヴィジャーの外観デザインに招聘された。最終版にはエイブルが関わったシーンも、ワームホールに突入したエンタープライズ船内のシーンが残った。
- 当時の技術の限界から合成の痕跡が残っており、2001年にワイズ監督が監修した「ディレクターズ・エディション 特別完全版」では合成作業がデジタル処理でやり直され、未完成だったヴィジャーの概観もより多くの部分が映る。バルカン星の風景などCGで作り直された映像、作り直された効果音に差し替えられた場面もある。
映画公開後は大評判となり興業成績も良かったが、巨額の製作費・広告費が仇となってコストパフォーマンスの悪さが際立つ結果となり、このシリーズは次作から手堅くジョージ・ルーカスが作ったSFX工房・ILMに特撮を依頼するようになる。皮肉な事に劇場版第2作は本作が到達出来なかった3DCGが大きな見所の一つとなった。
キャスト
役名 | TV(日本) | 俳優 | 日本語版1 | 日本語版2 |
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ジェームズ・T・カーク | カーク船長 | ウィリアム・シャトナー | 矢島正明 | |
スポック | Mr.スポック | レナード・ニモイ | 瑳川哲朗 | 菅生隆之 |
レナード・マッコイ | Dr.マッコイ | ディフォレスト・ケリー | 山内雅人 | 小島敏彦 |
モンゴメリー・スコット | チャーリー | ジェームズ・ドゥーアン | 小林修 | |
ウフーラ | ウラ | ニシェル・ニコルズ | 川島千代子 | 松島みのり |
ヒカル・スールー | 加藤 | ジョージ・タケイ | 富山敬、(坂東尚樹) | 坂東尚樹 |
パヴェル・チェコフ | チェコフ | ウォルター・ケーニッグ | 古川登志夫 | 佐久田修 |
クリスティン・チャペル | チャペル | メイジェル・バレット | 島木綿子、(中澤やよい) | 定岡小百合 |
ジャニス・ランド | グレース・リー・ホイットニー | |||
ウィラード・デッカー | スティーブン・コリンズ | 堀勝之祐 | 山路和弘 | |
アイリーア | パーシス・カンバッタ | 鈴木弘子 | 田中敦子 |
- 日本語版1はテレビ朝日『日曜洋画劇場』(1984年4月15日)にて放送、追加収録の上LD(バイリンガル・コレクション)とオリジナル・クルー劇場版BOXに収録(坂東直樹と中澤やよいはカット部分の代役)
- 日本語版2はDVDに収録
スタッフ
- 監督:ロバート・ワイズ
- 創作・製作:ジーン・ロッデンベリー
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
- SFX:ダグラス・トランブル、ジョン・ダイクストラ、ロバート・エイブル
- スペシャル サイエンス コンサルタント:アイザック・アシモフ
出典
外部リンク
- Star Trek: The Motion Picture (Memory Alpha)テンプレート:En icon
- 公式モバイルサイト テンプレート:Ja icon
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- 日本国内ライセンス窓口 Blue Sky International LLP
- スタートレック日本語公式サイト
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