ITunes Store
テンプレート:Infobox online music service テンプレート:小文字 iTunes Store(アイチューンズ・ストア)は、アップルが運営している音楽配信、動画配信、映画配信、映画レンタル、アプリケーション提供などを行うコンテンツ配信サービスである。
目次
概要
同社のソフトウェアであるiTunesを用いて楽曲の購入・ダウンロードを行う。デジタル著作権管理機能を使用し、2003年4月28日にiTunes Music Store(iTMS, アイチューンズミュージックストア)として発表されたこのサービスは、同社製のデジタルオーディオプレーヤーであるiPodの一部サービスとして注目を集めた。
発表にあたり当時のアップルのCEOであるスティーブ・ジョブズは「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ」と発言し[1]、実際にP2Pによる違法ダウンロードに匹敵する人気をもつサービスとなった[2]。
日本では著作権保護やレコード会社の契約などの問題によりサービス開始が危ぶまれていたが、2005年8月4日よりサービスが開始され、サービス開始4日間で100万ダウンロード突破とアナウンスされるなど歓迎ムードで迎えられた。現在ではこのiTunes Store限定での楽曲配信やアルバム一括購入によるミュージックビデオなどの独自特典の添付の他、CDの店頭販売よりもiTunes Storeで楽曲が先行配信されるミュージシャンも多く、新たな市場として成立している。
なお、日本国内でのiTunes Storeの運営は米Apple Inc.の子会社である iTunes株式会社[3]が行っている。
当初はiTunes Music Storeという名前が示す通り音楽配信のみだったが、現在では映画やミュージックビデオ、テレビ番組、Podcast、iPod向けゲーム、iPhone・iPod touch・iPad向けアプリケーション配信、映画レンタルなど様々なサービスを提供している。2010年11月からはiTunes Store Japanでも映画配信が開始された。ただし、テレビ番組の配信はアメリカや一部のヨーロッパ地域に限られている他、App Storeに特化した国や地域も多い。
沿革
元々はアメリカ合衆国に支払い住所があるクレジットカードを保有するMac OS Xユーザだけがこのサービスを利用できたが、アップル社CEOのスティーブ・ジョブズはWindows及びアメリカ合衆国外のユーザの両方をサポートする計画を発表した。iTunesのWindows バージョン及びiTunes Music StoreからのWindowsプラットフォーム 向けサポートはすぐに可能になると2003年10月16日に発表された。
- 2004年6月15日、iTunes Music Storeがフランス、ドイツ、イギリスで開始。曲はフランス及びドイツ向けに0.99ユーロ、及びイギリス向けに79ペンスの値段が付けられた。ヨーロッパのiTunes Music Storeでは450,000曲がイギリスで販売されると共に、1週間に合わせて総計800,000曲を販売した[4]。
- 2004年10月26日に大規模なEUでのストア拡張が行われ、オーストリア、ベルギー、フィンランド、ギリシャ、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペインの9カ国で、2005年1月6日にアイルランドで開始。これら10カ国では1曲0.99ユーロで販売され、全ての国のストアで同じカタログを共有し、曲は全て英語のものとなっている。フランス、ドイツ、アメリカ、及びイギリスのストアではそれぞれの国向けにローカライズされ、各国ごとに異なるカタログを持っている。
- 2004年12月3日、カナダで開始(1曲0.99カナダドルで販売)。
- 2004年11月18日、日本経済新聞はアップル社が100,000曲[5]と共に2005年3月に 日本でiTunes Music Store を立ち上げるだろうと報道した。
- 2005年5月10日、ノルウェー、スウェーデン、スイス、デンマークで配信開始。
- 2005年6月7日、日本経済新聞は日本版iTunes Music Storeが8月に開始されると報じたが、それに対してアップルは "この話は完全に間違いである" とコメントを出した[6]。アップル社は2005年末に iTunes Music Store を開始するために準備している状態だと主張した。
- 2005年7月14日、avexグループのプレスリリースで、米アップル社全額出資子会社であるアイチューンズ株式会社とavexグループのエイベックス・ネットワーク株式会社との楽曲提携合意が発表された。
- 2005年8月4日、日本での配信開始。レコード会社15社と提携し100万曲を用意、全体の90%を1曲150円、残りの10%を1曲200円で販売。
- 日本でのサービス開始が遅れた主な理由としてはデジタル著作権管理システム「FairPlay」が楽曲のCD-Rへの書き込みを禁止していないことが国内のレコード会社によるコピーコントロールCDの展開と矛盾する点、またそれまでの日本国内での音楽のデジタル販売の平均的な価格に比べて標準価格が安い点を一部のレコード会社が問題とした事などが挙げられている。
- 2005年10月13日に、アニメーションやミュージック・ビデオなどの動画の販売を開始。
- 2005年10月25日、オーストラリアで開始(1曲の価格は1.69オーストラリアドル)。配信価格の値上げを求めているソニー系のレコード会社は日本と同様に参加を保留していたが、2006年1月17日に参加した。
- 2006年9月12日、米国内で映画配信サービスを開始することを発表した(iTunes Movie Store)[7]。またiPod用ゲームの販売も開始、それに伴い同日より名称を現在のiTunes Storeに変更した。
- 2006年12月6日、ニュージーランドで開始(1曲1.79ニュージーランド・ドルで販売)。
- 2007年4月2日、EMIと共同でDRM無しの256KbpsのAACファイルを1曲1.29ドル(アルバムは従来と同価格)とDRM無しのミュージックビデオを2007年5月より販売する予定であると発表した[8]。また、EMIは今後iTunes Store以外でもDRM無しで音楽配信サービスへ供給すると発表した。
- 2007年9月5日、iTunes Wi-Fi Music Storeのスタートを発表した。これによって無線環境のもとであればiPhoneやiPod TouchといったWi-Fi対応モデルを使って、直接曲を購入することが可能になる(レコード店内でのダウンロード購入による競合を嫌ったレーベル側の抵抗により、3G環境下での対応は実現できなかった)。また、iPhone対応のカスタムリングトーン(最長30秒、一曲0.99ドルの追加料金で作成可能)の提供も発表した[9]。
- 2008年1月15日、iTunes Store内で映画のレンタルサービス「iTunes Movie Rental」を開始すると発表。レンタルしてから30日間たつとコンピュータから映画が自動的に削除する仕組みになっている。通常に解像度のバージョンに加えHDバージョンもある。
- 2008年7月10日、iTunes Store内にiPhone・iPod touch向けのアプリケーション提供を行う「App Store」を開設した。
- 2009年1月6日、全ての楽曲を256kbps AAC DRMフリーのiTunes Plusで(800万曲を即日、残りの200万曲を3月末から)提供、4月から69セント・99セント・1.29ドルの価格体系で提供、iPhone 3Gの3Gネットワークで楽曲のダウンロード購入ができるようになると発表(レーベル側の許諾が得られたのは2009年3月現在米国のみ)[10]。
- 2010年11月16日、アップル、EMI、アップル・コアの3社がiTunes Storeでザ・ビートルズの楽曲を配信開始したと発表[11](アップル対アップル訴訟も参照)。
- 2011年10月12日、iCloudのサービス開始に伴い、iTunesの購入楽曲の他端末自動ダウンロード機能「iTunes in the Cloud」、有料オプションの楽曲マッチングサービス「iTunes Match」を北米で開始。
- 2012年2月22日、日本国内において全楽曲をiTunes Plusで配信を開始。同時にソニー・ミュージック系列の世界規模アーティストの一部楽曲の日本での配信や、ビートルズの楽曲を使用した着信音・通知音の世界独占配信、iTunesに最適化された楽曲「Mastered for iTunes」の配信を開始[12]。
- 2012年11月7日、ソニー・ミュージック系列の主要邦楽アーティストの楽曲配信を開始。これにより国内主要レーベルが出そろうこととなった[13]。
- 2013年9月18日、インターネットラジオサービス「iTunes Radio」を北米で開始。
- 2014年5月2日、「iTunes Match」のサービスを日本で開始[14]。
日本での展開
日本での展開においては本国アメリカに遅れること約2年の2005年8月4日にiTS(当時はiTMS)がオープンし、世界的に展開するEMIミュージック・ジャパン(現・ユニバーサルミュージックLLC EMI Records Japanレーベル、当時は東芝EMI)等の外国資本の音楽会社と日本国内資本のエイベックス等の大手レコード会社および複数のインディーズ・レーベルにより独自曲が提供されている。
開始からしばらくは参加していないレコード会社がいくつか存在していたが、2006年10月にBMG JAPAN(現・アリオラジャパン)およびアップフロントワークスが、2007年6月にワーナーミュージック・ジャパンがそれぞれiTSでの楽曲提供を開始。そして、開始から長らく楽曲提供を見送っていたソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)[15]が2012年2月22日より主要な洋楽アーティストの、11月7日より主要な邦楽アーティストの楽曲提供を開始し、iTunes Storeに日本における4大レコード会社が出揃っている。
2012年2月22日からは全楽曲が「iTunes Plus」となりDRM(FairPlay)も撤廃された。それまでは多くの楽曲が128kbpsのDRM付きで提供されてきたが、今後は256kbpsのDRMなしで提供されるため、これによりiTunes販売楽曲の音質が大幅に向上するほか、DRMが撤廃されることで利便性も大きく高まる。一方でiTunes Plusの全面導入を境に一曲当たりの配信価格が最大250円に値上げされ、他の音楽配信サイトもiTunes Storeに付随する形で同様の価格に値上げした。
なお、規模は劣るが事務所別で見てみると、SMAPや嵐などが所属するジャニーズ事務所所属のアーティストは、所属レコード会社を問わず原則iTunes Storeに参加していない[16]。また、サザンオールスターズなどが所属するアミューズもかつては原則として参加していなかったものの[17][18]、DRM撤廃と前後してA-Sketch所属アーティスト(flumpool、ONE OK ROCK)など一部が参加し始め、2013年6月19日よりPerfumeの作品の日本国内の配信が解禁され[19][20]、同年11月20日にはポルノグラフィティも全作配信を解禁[21]。2014年4月6日より福山雅治も一部楽曲の配信を開始した。
2010年11月11日に映画配信サービスを開始した。主にレンタル方式が中心であるが一部は販売方式でも配信されている。多くのハリウッドメジャーや日本の主要映画会社から約1000本以上の映画が提供されてスタートした[22]。ソニー・ピクチャーズに関しては音楽と同様に当初は不参加であったが、12月16日より映画の提供を開始。ソニーのコンテンツが日本のiTunes Storeで配信されるという事でネットや新聞等でも大きく取り上げられた(ただし、10月19日にiOS用公式アプリをリリースしていた)[23]。また、当初はレンタルのみで扱われていた作品が、販売方式でも配信される事も増えている。
シェア
日本の音楽配信市場は主にレコチョクが提供するモバイル向けの着うたが多数を占める(2011年度は81%)という特徴があり、iTunes StoreはCD等も含めた音楽市場全体の金額シェアで考えると5%に満たず[24]、諸外国に比べ低いシェアとなっている。
代金請求についての問題
テンプレート:更新 iTunes Storeの利用者が心当たりのない代金の請求を受けた事例が、2009年(平成21年)4月以降、消費生活センターなどに43件寄せられており、2010年(平成22年)2月12日消費者庁が注意を喚起するとともに[25]、2月17日・19日付けで消費者庁が運営会社の「iTunes(株)」や社団法人日本クレジット協会に対して照会を発している[26][27]。これについては、3月4日付けで同社より回答があったが[28]、内容が不十分として、同日付で3月12日までに詳細な回答を求める質問状が再度同社へ出された[29]。
違法配信についての問題
2010年1月、iTunes StoreでPerfumeのアルバム『GAME』が違法配信されている事が判明した(Perfume所属のアミューズは前述の備考通り当時日本のiTunes Storeに参加していなかった)[30]。Copyright表記がCDの販売元のTokuma JapanではなくTukuma Japanであったこと、一部楽曲が本来のものではないことから事態が判明した。これを受け徳間ジャパンはAppleに対し調査を要請し、結果海外のレーベルが徳間ジャパンの許諾を受けずに配信したものと判明した[31]。徳間ジャパンは法的措置も検討しているといい、Apple社の配信に対する審査体制への疑問がなげかけられることとなった。
特徴および制限
- ブラウズ
- 統合音楽管理ソフトiTunes内の専用ブラウザから利用する。なお、ペアレンタルコントロールによって、「iTunesは使えてもiTunes Storeは利用できない」ように設定することも可能である。
- シェア
- 2006年9月時点、米国における合法音楽ダウンロード販売サービス市場で70%を超える圧倒的シェアを誇る。
- ラインナップ・参加レーベル
- 2007年5月現在、アメリカ合衆国版では500万以上、日本版では400万以上の曲が発売されている[32]。これはアップルと4つの主要なレコード会社、EMI、ソニーBMG、ユニバーサル及びワーナー・ミュージック・グループとの取引の成果であり、600以上のインディーズ・レーベルも含まれる。iTunes Storeでは ボブ・ディラン、U2、エミネム、シェリル・クロウ、スティングなど20以上のアーティストからの独自曲を含む様々な楽曲が提供されている。
- 顧客アカウント
- iTunesのアカウントは国ごとに異なり、取得可能なアカウントは顧客の住所によって決まる(iTunesの表示言語とは関係ない)[33]。
- 購入方法
- クレジットカードで決済するか、もしくはアップル社が販売しているプリペイドカード(iTunes cardといい、金額は1,500円分・3,000円分・2,500円分・5,000円分・10,000円分がある)を購入し、そこから支払う。プリペイドカードには番号が記載されており、その番号をiTunesに入力すると自分のアカウントに入金される。ちなみに、プリペイドカードは購入時にレジで専用のバーコードを読み取る必要があり、万引きなどで不正に入手したプリペイドカードは使えない。また、プリペイドカードは、発行国のiTunes Storeでしか認識されない[34]。
- 対応OS
- Mac OS X v10.3.9以降、32bit版Windows XP SP2以降、32bit/64bit版Windows VistaおよびWindows 7、Windows 8(RTは除く)、iTunes Mobileを搭載した携帯電話、iPhone、iPod touch、iPad。
- 音楽の試聴
- すべての楽曲で90秒間(曲全体が90秒以下の場合はすべて)のストリーミング試聴が可能。回数は無制限だが、保存は不可。他国のiTunes Storeの音楽も試聴可能。
- 音楽フォーマット
- ビットレート256kbit/sのAAC形式で、拡張子はm4a。以前は後述するFairPlayで保護された128kbpsのAAC(拡張子はm4p)が使用されていた。
- アルバム・アートワーク
- iTunes Storeで音楽ファイルを購入すると、アルバム・アートワークも自動的にダウンロードされる。
- iTunes Plus
- 現在、すべての楽曲がDRMフリーで販売されている。このサービスはiTunes Plusと称され、ビットレートも256kbit/sに向上しているほか、購入者のApple IDが埋め込まれる以外はコピーフリーであり、AACに対応したプレーヤであれば直接再生が可能である。MP3に変換することもできる[32]。拡張子はm4a。また、既に購入した楽曲でもiTunes Plusに対応した楽曲であれば0.30ドルの手数料を支払うことでアップグレードできるようになっている(ライブラリアップグレード)。2007年5月末のサービス開始当初は、購入済み楽曲の一括アップグレードのみであったが、2009年1月末からは楽曲やアルバム単位での個別アップグレードが可能となった。
- 動画フォーマット
- 2005年10月13日に2000以上のミュージックビデオ、6つの ピクサー・アニメーション・スタジオのショートアニメーション、そして5つのTV番組(米国のみ)を各エピソード300円(1.99米ドル)で販売を開始した[35]。動画部分はH.264形式、音声部分はAAC形式。音楽同様FairPlayで保護されてコンテナされている。開始当初はQVGA解像度(320x240画素)であったが、2006年9月12日より映画配信の開始と共に従来のコンテンツも含め、QVGAの4倍のVGA解像度(640x480画素)に変更した。音声のサンプリングレートは44.1kHz、ビットレートは128kbit/s。拡張子はm4v。なお、音楽とは異なり、DVDなどに映像として記録することはできない。
- FairPlay
- 購入したファイルは基本的に前述のiTunes Plusを除き、アップル社のデジタル著作権管理技術であるFairPlayで保護される。iPodへの無制限の転送、CDへの無制限の書き込み(同一プレイリストを使用しての書き込みは7回まで)、ファイルを購入したアカウントでの認証を行うことでLANを介して最大5台のコンピュータで音楽を共有(ファイルを保存してあるサーバ役のコンピュータからストリーミング再生するため、保存は不可)、さらにファイル自体のコピーは無制限に行うことができる。この非常に柔軟な制限はiTunes Store登場以前の同様の音楽配信サービスでは考えられなかったことで、その低価格さと相まって開始当初は非常に注目された。
- オーディオブックのフォーマット
- 国内外の小説及び落語やNHKラジオ深夜便等のオーディオブックが提供されている。保護されたAAC 形式、ビットレートは32kbit/s。拡張子はm4p。それぞれ90秒の試聴ができるようになっている。Audible形式。
- カタログ
- オーディオブックを含む1,500,000ファイル以上;(開始当初は約200,000ファイル).
- 便利な機能
- ギフト証書及びギフトカードのプレゼント、Allowance(未成年のための制限された購入用アカウント)、iMix(ユーザーが作成するプレイリスト)、ポッドキャスティング、ビルボード・チャート、ラジオ・チャート、パワーサーチ(詳細検索)、ミュージックビデオ及び映画予告編。
- App Store
- iPhoneとiPod touch、iPad向けのアプリケーションソフトウェア配信サービス。2009年7月14日の時点で、65,000本以上のラインナップ。
- iTunes Originals
- iTunes Store限定で配信されているコンピレーション・アルバムシリーズ。このコンピレーション・シリーズの最大の特徴は、曲と曲の間にメンバーによる曲の解説やメッセージが収録されている点である。中にはこのアルバムのみ収録のヴァージョンなどもある。新譜が出るのは不定期で、一定しないものである。
利用可能な国および地域
- 楽曲がダウンロード可能な地域のみ記載
- 利用するには、原則として上記の国および地域に住所がなければならない。特定のコンテンツ目当てに住所を偽るケースもあるが、これは規約違反としてアカウント停止の対象となる。
価格
一曲の価格は各国および地域によって異なるが、アメリカ合衆国では0.69ドル、0.99ドル、1.29ドルの価格帯で、欧州連合では0.69ユーロ、0.99ユーロ、1.29ユーロの価格帯で、日本では150円、200円、250円の価格帯で販売されている。購入前に30秒~1分30秒の無料試聴が可能である。
アルバム価格については、収録曲数などにより異なるが、一曲単位で購入するよりも安く設定されていることが多い。一曲で演奏時間が長い(およそ10分以上)ものなどは、アルバム扱いとされ600円以上となる場合がある。
2007年にアップルは、アルバム収録の一部の曲を購入済みの場合、残りの曲をまとめて安く入手できる「コンプリート・マイ・アルバム」制度を導入した。これはiTunes Storeが展開されている各国および地域のうち、日本以外が対象となった。日本でも2012年2月22日から「コンプリート・マイ・アルバム」に対応した。
国および地域名 | 最低価格 | 最高価格 | ||
---|---|---|---|---|
現地価格 | 日本円換算[36] | 現地価格 | 日本円換算 | |
テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 | 0.69米ドル | (55.73円) | 1.29米ドル | (104.19円) |
テンプレート:Flagicon メキシコ | 9.00墨ペソ | (62.61円) | 15.00墨ペソ | (104.35円) |
テンプレート:Flagicon カナダ | 0.69加ドル | (57.06円) | 1.29加ドル | (106.68円) |
テンプレート:Flagicon イギリス | 0.59英ポンド | (78.66円) | 0.99英ポンド | (131.99円) |
テンプレート:Flagicon スイス | 1.60瑞フラン | (152.09円) | 2.20瑞フラン | (209.13円) |
テンプレート:EUR | 0.69ユーロ | (79.78円) | 1.29ユーロ | (149.16円) |
テンプレート:Flagicon デンマーク | 8.00丁クローネ | (124.09円) | 10.00丁クローネ | (155.11円) |
テンプレート:Flagicon ノルウェー | 8.00諾クローネ | (118.74円) | 10.00諾クローネ | (148.43円) |
テンプレート:Flagicon スウェーデン | 9.00瑞クローナ | (116.82円) | 12.00瑞クローナ | (155.77円) |
テンプレート:Flagicon オーストラリア | 1.19豪ドル | (102.85円) | 2.19豪ドル | (189.20円) |
テンプレート:Flagicon ニュージーランド | 1.79新ドル | (118.37円) | 2.39新ドル | (158.04円) |
テンプレート:Flagicon 日本 | 150円 | 250円 |
市場シェアおよびマイルストーン
ストアはこの最初の18時間に約275,000曲、またこの最初の週に1,000,000曲以上を販売した。Windows版のリリース時には、最初の3日間で1,000,000回以上のダウンロードがあり、1,000,000曲以上がその周期で販売された。12月15日に、アップル社は4月に立ち上がって以来2500万曲を販売したと発表した。
- 2004年3月15日、アップル社はiTunes Music Store の顧客が iTunes Music Store から5000万曲の購入およびダウンロードされたと発表した。5000万曲目はサラ・マクラクランによる "The Path of Thorns" であった[37]。
- 2004年4月28日に、iTunes Music Store は1周年を迎えた。この時点での販売は7,000万曲[38]。
- 2004年7月1日に、アップルは9500万曲目の販売以降10万曲目ごとに購入者へiPod をプレゼント(総計50台)し、1億曲目の購入者には PowerBook、iPod、及び1万ドル相当のiTunes Music Storeクーポン券が贈られると発表した。10日後の7月11日、アップルは1億曲がiTunes Music Store を通して販売されたと発表した。1億曲目はカンザス州ヘイズに住む Kevin Britten によって購入されたZero 7の "Somersault (Dangermouse Remix)" だった。彼はスティーブ・ジョブズからの祝福の電話をうけ、また賞品の第3世代40GBiPod には感謝のメッセージがレーザー刻印されていた。
- 2005年1月24日に iTunes Music Store は世界的に2.5億曲を販売した。
- 2005年3月2日に、iTunes Music Store は3億曲が販売された[39]。
- 2005年5月10日にアップル社は4億曲以上を売り上げたと発表した。
- 2005年7月5日にアップルは5億曲目へのカウントダウンを行うと発表した。5億曲目に至るまで、10万曲目ごとの顧客には iPod mini及び50曲分のギフトカードを、5億曲目の曲をダウンロードした人へは10台の iPod、1万曲分のギフトカード、10枚の50曲分のギフトカード及びコールドプレイのツアーのチケット4枚が進呈される。12日後の7月17日にアップル社は5億曲が販売されたと発表した。5億曲目はインディアナ州ラファイエット市のAmy Greerが購入したフェイス・ヒルの "Mississippi Girl" だった。
- 2005年8月4日のiTunes Music Storeの日本での開店の発表で、アップル社の最高経営責任者 (CEO) であるスティーブ・ジョブズは「いままでに5億曲、一日150万曲を販売し、米国でのシェアは82%を超えている最大の音楽配信サービス。」と語った。またこれに触発されて、moraなどの国内の音楽配信サービス会社も1曲150~200円程度へと価格改定を発表した[40]。
- 2005年8月9日に、開店後4日間の間に日本のiTunes Music Storeで売れた曲数は100万曲であると発表した[41]。
- 2006年2月24日にダウンロード数10億曲達成。10億曲目はミシガン州ウェストブルームフィールドに住むAlex Ostrovskyがダウンロードしたコールドプレイの「Speed of Sound」だった。Ostrovskyには20インチ液晶を搭載したiMacと第5世代60GB iPod、1万ドル分のiTunes Music Storeギフトカードが贈られ、また、ジュリアード音楽院にOstrovskyの名前を冠した奨学金制度が創設された。
- 2006年12月頃より、iTunes Storeへのアクセス負荷が増大する。理由として、12月にクリスマスプレゼントなどでiPodおよびiTunesギフトカードを入手したユーザーによりアクセス負荷が増大していたことが発表された。同月中にサーバ強化を行い、多少の負荷が軽減された。
- 2007年1月9日にアップル社は累計で、音楽20億曲以上、テレビ番組5,000万本以上、長編映画130万本以上を販売したと発表した。
- 2007年7月31日にアップルは30億曲目を販売したと発表した[42]。
- 2008年6月23日にアップルは累計で50億曲以上を販売したと発表した[43]。
- 2008年7月14日にアップルは、App Storeでのダウンロード数が3日間で1000万本を超えたことを発表[44]。
販売促進
- スーパーボウル当日の2004年2月1日、アップル社はペプシ社と共同で、清涼飲料のボトルキャップ内に当選コードが印刷されていた場合に無料で楽曲をダウンロード(総計1億曲)できるキャンペーンを立ち上げると発表した。アップル社がキャンペーンの1ヶ月間延長を行ったにも関わらず、ペプシ社はキャンペーン終了の1週間前までに主要な大都市圏へキャンペーン対象商品を出荷できなかった。スティーブ・ジョブズによると、引き替えられた楽曲はわずか500万曲に留まったという。しかし、ペプシ社は2005年1月31日に再度同様のキャンペーンを開始し、2億曲の楽曲に加えて1時間ごとに1台ずつiPod miniのプレゼントを行った。
- ペプシ社によるiTunesプロモーションの成功を受けて、コカ・コーラ社も米国セブン-イレブン社と提携、フローズン飲料Slurpeeの32オンスカップに印刷されたコードをiTunes Music Store の専用ページで入力する事により無料で楽曲をダウンロードできるプロモーションを2005年7月31日まで(コードは2005年8月31日まで有効)行った。コカ・コーラ 社は同時期ヨーロッパにおいてiTunes Music Storeと競合する音楽配信サイトMyCokeMusic.comを運営していたが、2006年7月31日にサービスを終了している。
- 2005年7月28日にアップルはGAP社と共同で、GAP店舗でジーンズを試着すると無料でiTunes Music Storeから楽曲をダウンロードできるプロモーションを8月8日から8月31日まで行うと発表した。
- 2007年9月5日にアップルはスターバックスとの提携を発表。米国内のスターバックスで、店内BGMの曲名チェックや購入ができる“Now Playing”サービスを順次展開する予定である[45]。
デザイン・クレジット
- デザイン・ディレクター:ロバート・コンドラク
- 主席 コンテンツ ヴィジュアルデザイナー:ラン チ ラム
- 主席 ユーザーインターフェイス ヴィジュアルデザイナー:マイケル ダリウス
- 主席 ヴィジュアル インタラクション デザイナー:ティム・ワスコ
- プロダクション・デザイナー:アレキサンドリア・アンダーソン
- レーベル渉外担当 :キャロリーン ラサラ
- プロダクション・マネージャー:エリザベル・エリコ
- 主席ユーザーインターフェイスエンジニア :オリバー・クレヴェト
- 上席プロジューサー:ジェニファー・デミング
iTunes Storeで楽曲配信を行っている日本のレコード会社・原盤製作会社
- アップフロントワークス
- zetima
- Misty Blue(相田翔子のデジタル・ダウンロード限定シングル「一輪」の販売のためのインディーズレーベル)
- hachama
- FREAM
- PICCOLO TOWN
- エイベックス
- Key Sounds Label
- キングレコード
- サンライズ音楽出版
- ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- シンコーミュージック・エンタテイメント
- スクウェア・エニックス
- タイトー
- 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- ドリーミュージック
- 日本コロムビア
- 日本ファルコム(ファルコムレーベル)
- バップ
- バンダイビジュアル
- ビーイング
- ソニー・ミュージックエンタテインメント
- ビクターエンタテインメント
- フォーライフミュージックエンタテイメント
- ポニーキャニオン
- ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- ユニバーサルミュージックLLC
- EMIレコーズ・ジャパン(旧:EMIミュージック・ジャパン)
- よしもとR and C
- ランティス
- ワーナーミュージック・ジャパン
他、多数
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:アップル インコーポレイテッド- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ iTunes Store - iTunes 株式会社
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 現在ではイギリスなど他国でも行われている
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ iTunes Storeでビートルズの楽曲を配信開始,Internet Watch,2010年11月17日
- ↑ iTunes Storeでソニー・ミュージック系邦楽配信開始 いきものがかり、西野カナ、ラルク、JUJUなど,AV Watch,2012年11月7日
- ↑ これがずっと夢だった。アップルがiTunes Matchを日本でサービス開始!,Gizmodo,2014年5月2日
- ↑ ウォークマンを擁するソニーグループの音楽系事業統括会社であり、かつ音楽配信サービスmoraを運営しているレーベルゲートの中核企業である。
- ↑ アメリカ合衆国国内のみで赤西仁の楽曲が配信されている。
- ↑ 2011年3月11日に発生した東日本大震災に対するチャリティとして同年4月2日にユニバーサルミュージックは所属アーティスト79組の楽曲を収録したコンピレーションアルバム「アイのうた〜東日本大震災チャリティ・アルバム」を発売したが、そのアルバムの中に福山雅治の楽曲「群青 〜ultramarine〜」が収録されている。
- ↑ 但し、過去のアミューズ所属アーティスト(E・Z・O、DEAD END、SIAM SHADEなど)のアミューズ在籍時の楽曲は配信されている。
- ↑ それ以前は、ユニバーサルミュージック移籍後から世界50カ国のiTunes Storeから販売されていた
- ↑ ついに日本でも解禁、Perfume楽曲がiTunes世界配信,ナタリー,2013年6月13日
- ↑ [1],OKMusic,2013年11月9日
- ↑ 日本語字幕版、吹き替え版は別作品として配信されている
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 一般社団法人日本レコード協会 日本のレコード産業2012年度版
- ↑ 音楽情報サイトの利用者が心当たりのない利用代金の請求を受ける事例の発生について消費者庁、平成22年2月12日
- ↑ 音楽情報サイト運営事業者に対する照会について消費者庁、平成22年2月17日
- ↑ 音楽情報サイトの利用を巡る消費者相談への対応状況の照会について消費者庁、平成22年2月19日
- ↑ 照会事項に対する音楽情報サイト運営事業者からの回答について消費者庁、平成22年3月4日、消費者庁
- ↑ 音楽情報サイト運営事業者に対する補足的な質問について平成22年3月4日、消費者庁
- ↑ http://getnews.jp/archives/45924
- ↑ http://www.tkma.co.jp/tjc/j_pop/perfume/itunes.html
- ↑ 32.0 32.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 例えば、アメリカのiTunes Storeから購入するためには、アメリカに住所がなければならない。ただし、アカウントが必要なのは購入・ダウンロード時のみなので、検索・試聴は他国のiTunes Storeでも可能である。
- ↑ 仮に複数国のiTunes Storeでアカウントを持っている場合でも、プリペイドカードはそれぞれの国のものを別々に使用しなければならない。
- ↑ アメリカでは、新番組の第1話のみを期間限定で、iTunes Storeから無料ダウンロードできることがある。また、北米盤DVDボックスなどの購入特典として、iTunes対応の動画ファイルが無料で付いてくる(もしくはiTunes Store向けの無料ダウンロード用コードが封入される)ことがある。
- ↑ 2011年5月28日のYahoo!ファイナンスの外国為替レート(1米ドル=80.77円)にて計算した。
- ↑ テンプレート:Cite web
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- ↑ →ウィキニュース
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