鹿児島実業高等学校
鹿児島実業高等学校(かごしまじつぎょうこうとうがっこう テンプレート:Lang-en)は、鹿児島県鹿児島市五ケ別府町にある私立高等学校。学校法人川島学園が運営している。通称は「鹿実」(かじつ)、「実業」(じつぎょう)。全日制のみの全校生徒数は1,330人。
目次
歴史
- 1916年10月19日 - 私立鹿児島実業中学館を西千石町に創立 。
- 1917年2月24日 - 私立鹿児島実業学校設立認可(商業科)。
- 1917年4月1日 - 西田町(現・城西)に移転(現在はかごしま環境未来館が建設された)。
- 1920年4月1日 - 工業科を増設し機械科、建築科、土木科、家具科、美術工芸科の5科に分ける。
- 1926年1月21日 - 夜間商業本科、認可を受ける。
- 1926年6月14日 - 夜間工業本科、認可を受ける。
- 1947年12月19日 - 財団法人川島学園設立認可。
- 1948年4月1日 - 鹿児島実業高等学校と改称し、附属鹿児島中学校を併設する。高等学校は本科別科に分かれ、本科は普通科(昭和27年に募集停止)、商業科、 機械科、土木科、建築科(昭和28年に募集停止)の5科を置く。
- 1948年6月23日 - 財団法人川島学園鹿児島実業高等学校開校認可(全日制・定時制)。
- 1951年2月27日 - 学校法人川島学園認可。
- 1960年4月1日 - 電気科新設。
- 1964年4月1日 - 川内市(現・薩摩川内市)隈之城町に川内分校新設(現・れいめい高等学校)。
- 1976年4月1日 - 定時制廃止。
- 1977年4月1日 - 普通科設置。
- 1993年4月1日 - 情報工学科設置。
- 1995年4月1日 - 現在地に移転。
- 1995年4月1日 - 文理科設置、女子生徒募集開始(文理、普通、情報工学、商業科)。
- 1999年4月1日 - 総合学科設置。
- 2000年4月1日 - 機械科・電気科・土木科・女子生徒募集(全学科)。通信制設置。
- 2003年4月1日 - 文理科・普通科・情報工学科・商業科・機械科・電気科・土木科・総合学科を文理科・普通科・総合学科に改組、2学期制に移行、制服改定。
- 2012年4月1日 - 普通科進学コースをキャリアデザインコースに改組、3学期制に移行。
設置学科
校訓と教育指針
校訓
- 不屈不撓
- 川島学園統一の校訓。建学の精神にあたる。
教育指針
- 誠実一貫
- 静心無言
- 鹿児島実業高校独自の指針で、校訓にあたる。
校風
- 校則は厳しく、停学の前の「指導」という制度がある。停学を数回繰り返すと謹慎になり、その生徒は職員会議にかけられ退学処分か、停学どちらかの判定が下される。
- 学校への来客に対し、部活生・一般生関係なく生徒は一度立ち止まり、礼をする。毎日全体朝礼があり、月曜日は学園の言葉を生徒会長が中心となって、全校生徒で唱和する。
- 毎朝8時に国旗掲揚、午後4時40分に国旗降納がある(短縮授業の場合は時間が異なる)。ともに応援団部が行っており、その際は全校生徒が国旗に注目し、終了後は一礼をする。
- 制服はコムサ・デ・モード・スクールレーベルが使用されている。
- 毎月15日に「克己の日」を定めており、日頃の感謝と自分への鍛錬の日としている。また、その日の弁当は生徒全員、日の丸弁当を食する習慣があり、学校の弁当売り場も日の丸弁当しか販売されない。
部活動
サッカー部はJリーガーや日本代表を多数輩出しており、2004年度の全国高校サッカーでは9年ぶり2回目の優勝とともに悲願の単独優勝を飾った[1]。
ほかにも野球部、剣道部、体操部、ラグビー部などの強豪校としても知られている。野球部は1996年選抜大会にて初優勝を果たしている。陸上部は、全国高校駅伝出場44回(歴代2位)を誇り、2010年に行われた第61回大会にて悲願の初優勝を飾った。
サッカー部に関するエピソード
サッカー部総監督である松澤隆司は選手権屈指の名物監督となっており、知名度も相まって鹿児島県サッカー協会副理事長、九州サッカー協会常任理事、全日本ユース選手権大会実施委員などを勤めている。
前園真聖は鹿児島実業サッカー部の指導方針に「意味の無い走り」が多いと指摘しており、鹿児島実業から代表にまで上っていく選手は「鹿実で行われている指導」に加えて、「独自のテクニック」を持った選手が多いと指摘している[2]。また自身のサッカー部時代は、「チームに意味の無い走りが多い為、いかに走らないか」を常に考えてプレーしていたとも語っている。
さらにそれを裏付けるかのように鹿実サッカー部の走りこみの多さが2010 FIFAワールドカップにおける日本代表のスイス合宿でネタにされており、岡田武史監督の「あの山(アルプス)まで走ってみようか」のジョークに対して大久保嘉人(国見高校OB)が「鹿実が行きますよ」とネタで返した[3]。
松井大輔はフランスのASサンテティエンヌ在籍時に、「自分は悪くないのに自分が他の選手への見せしめ」として叱られたと語っている。そして前所属のル・マン時代にも、そして鹿実時代にも同じ経験をしたといい、自分はそういう役回りなのかも知れないとも語っている[4]。
遠藤保仁は「めちゃくちゃ厳しい高校。自由にサッカーができない、先生の言うことをちゃんと聞かないとシバかれる、朝早く起きて夜遅くまで練習するっていう生活」だと振り返っている、ただし3年生になってからは、ある程度自由にサッカーが出来たそうである。その為、ガンバ大阪ユース出身の宇佐美貴史に対して「本当にうらやましいと思います」と語り、それに対して宇佐美も「ホンマ自由にやってます」と発言している[5]。
その他
- 野球部では、全員が野球部寮に入らなければいけない。また、携帯電話の使用も禁止されている。
- 男子新体操部は、全国高校総体に連続出場している強豪である。また、例年アニメソングやテレビ番組のテーマソングなどをBGMとした演技を行っている。
著名な卒業生
プロサッカー選手
- 片野坂知宏(元大分トリニータ、現ガンバ大阪ヘッドコーチ)
- 前田浩二(前ガイナーレ鳥取監督)
- 前園真聖(元日本代表)
- 藤山竜仁(元コンサドーレ札幌、現FC東京コーチ)
- 遠藤彰弘(元ヴィッセル神戸 元日本代表・アトランタ五輪代表)
- 城彰二(元日本代表・98WC出場)
- 平瀬智行(元ベガルタ仙台 元日本代表)
- 遠藤保仁(ガンバ大阪 日本代表・06WCメンバー 10WC出場)
- 田畑輝樹(元アルビレックス新潟 ビーチサッカー日本代表・07・08・09WC出場)
- 那須大亮(浦和レッドダイヤモンズ 元アテネ五輪代表)
- 松井大輔(ジュビロ磐田 元日本代表 10WC出場)
- 椎原拓也
- 久留貴昭(元V・ファーレン長崎)
- 田原豊(サムットソンクラームFC)
- 上本大海(ベガルタ仙台)
- 萩原達郎(元愛媛FC)
- 赤嶺真吾(ベガルタ仙台)元日本代表
- 松下年宏(横浜FC)
- 柳崎祥兵(鹿児島ユナイテッドFC)
- 伊野波雅彦(ジュビロ磐田 日本代表)
- 岩下敬輔(ガンバ大阪)元日本代表
- 阪本一仁(FC岐阜)
- 登尾顕徳(ギラヴァンツ北九州)
- 西岡謙太(水戸ホーリーホック)
- 山之内優貴(ギラヴァンツ北九州)
- 諏訪園良平
プロ野球選手
- 政野岩夫(中本政夫) - 元南海・近畿日本
- 長島甲子男 - 元名古屋・中部日本・中日ドラゴンズ→急映フライヤーズ
- 東条文博 - 元南海ホークス→サンケイアトムズ・アトムズ・ヤクルトアトムズ・ヤクルトスワローズ→ロッテオリオンズ
- 川畑和人 - 元東京オリオンズ・ロッテオリオンズ→中日ドラゴンズ→広島東洋カープ→阪急ブレーブス
- 定岡智秋 - 元南海ホークス
- 定岡正二 - 元読売ジャイアンツ
- 定岡徹久 - 元広島東洋カープ→日本ハムファイターズ
- 鹿島忠 - 元中日ドラゴンズ
- 栄村忠広 - 元読売ジャイアンツ→オリックスブルーウェーブ
- 入来智 - 元近鉄バファローズ→広島東洋カープ→近鉄バファローズ→読売ジャイアンツ→ヤクルトスワローズ
- 林博康 - 元ロッテオリオンズ・千葉ロッテマリーンズ
- 内之倉隆志 - 元福岡ダイエーホークス
- 内薗直樹 - 元読売ジャイアンツ→西武ライオンズ
- 下窪陽介 - 元横浜ベイスターズ
- 杉内俊哉 - 福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークス→読売ジャイアンツ
- 本多雄一 - 福岡ソフトバンクホークス
- 伊集院峰弘 - 読売ジャイアンツ
その他
- 小泉純也(政治家、元防衛庁長官、小泉純一郎元首相の父)
- 中島徳博(漫画家)
- すわ親治(芸人)
- 松元ヒロ(芸人、元ザ・ニュースペーパー)
- 辰巳佳太(俳優)
- 入来茉里(タレント)
- 浅井未来(プロウェークボードライダー、通信制)
- 美坂理恵(南日本放送アナウンサー)
- 大野龍二(アテネオリンピック男子陸上競技日本代表)
- 木山仁(極真空手元世界チャンピオン)
- 諏訪剛(柔道家)
- 竹之内雄太(芸人、お笑いコンビビューティーメーカー)
- 福井静(シンガーソングライター)
交通
脚注
関連項目
テンプレート:全国高等学校サッカー選手権優勝校 テンプレート:選抜高等学校野球大会優勝校 テンプレート:国民体育大会高等学校野球競技優勝校 テンプレート:全国高等学校駅伝競走大会優勝校 テンプレート:金鷲旗全国高等学校柔道大会男子優勝校
テンプレート:全国高等学校総合体育大会柔道競技大会男子団体戦優勝校- ↑ 9年前は静岡学園との両校優勝
- ↑ nakata.net TV 2008~再会~
- ↑ 山走りトレーニングで有名な国見高出身の大久保と、徹底的な走り込みを課す鹿実高出身の松井の絶妙な掛け合い
- ↑ 木村かや子 2006年05月14日 コラム(ルマン時代のみ)
- ↑ 遠藤保仁×宇佐美貴史|スペシャル対談:サッカーKING