筒井道隆

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テンプレート:ActorActress 筒井 道隆(つつい みちたか、本名同じ、1971年3月31日 - )は、日本俳優東京都調布市出身。堀越高等学校卒業。舞プロモーション所属。血液型A型。父は、武道家で俳優の風間健

来歴

1971年3月31日キックボクシングの東洋ミドル級チャンピオンだった風間健の長男として生まれる。それ以外のプライベートはあまり語られる機会はないが、年少の頃に妹とスタジオジブリ映画『火垂るの墓』を観て号泣したエピソードを語ったことがあり[1]、妹の存在は明らかになっている。

父が武道家で厳しかったため、高校生時代は反抗期を迎える機会もなく[1]、高校卒業後すぐに芸能事務所入りをした。その後ほどなく映画出演の仕事が舞い込み、その作品がデビュー作の『バタアシ金魚』である。役者デビューするきっかけは、父親に「役者になるか、自衛隊に入るか、どちらかを選べ」と言われたことで、本人はデパートにでも就職するつもりだったと語っている[1]

若い頃は、主に恋愛ドラマで脚光を浴び、トレンディ俳優の一人と言われた。1990年代前半では、テレビドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系月9)や『君といた夏』(フジテレビ系月9)などに立て続けに出演、若い女性向け雑誌のインタビューやグラビアなどにもたびたび登場し、アイドル的人気を博す。その役柄から「女性にもてるが優柔不断な男性役」のイメージを持たれることも多くあった。

しかし、三谷幸喜脚本のTVドラマ(『王様のレストラン』、『総理と呼ばないで』)や舞台(『12人の優しい日本人』)でのヒットを受け、「頼りないが、憎めないお人好し」という役柄を得、コメディ路線も確立した。2009年から3本のシリーズ化となった実写版『サザエさん』ではマスオ役を演じた。

近年のテレビドラマでは警察もの(『ボーダー』、『ゴンゾウ』、『警視庁継続捜査班』など)でのトラウマを持った人物の心理表現、映画では『KT』での自らのルーツに戸惑う韓国人ボディガード、『俺は、君のためにこそ死ににいく』での望まない戦争に身を投じる特攻兵などの厚みのある演技を見せる反面、デビュー作『バタアシ金魚』や映画『ブレス・レス』では恋に突っ走る明るい役柄も演じている。

舞台での活躍も多く、ストレートプレイから音楽劇、時代劇と幅広いジャンルに出演している。

穏健な声色から、ナレーション業も行っている。

実生活において筒井本人が理想とする男性像は「心の強い人」であるとインタビューで語っている[2]

メディアに異性関係が取り上げられたことはあまり多くないが、ドラマ『二十歳の約束』で共演した坂井真紀、映画『死国』や『BALLAD 名もなき恋のうた』で共演した夏川結衣、ドラマ『私の青空』で共演した田畑智子、舞台『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』での共演者との交際が伝えられた。

人物

  • 「道隆」という名前は父が少林寺拳法の修練後に開祖宗道臣から授与された僧名「道隆(どうりゅう)」をそのまま名付けられたもので、元々は四国八十八箇所道隆寺(香川県多度津町少林寺拳法本部の近隣)に由来する。2008年4月14日21日放送のNHK鶴瓶の家族に乾杯』に出演し、その「道隆寺」に赴いた。
  • バナナをいつも持ち歩いている、撮影の合間によく食べると言ったエピソードが多い。
  • インタビュー等で語ったことのある好きな食べ物はカツ丼メンタイコパンスターバックス抹茶フラペチーノなど。
  • 俳優・六角精児のコラムにて「事務所の同僚である筒井道隆君はかつて、世の中で一番旨い食べ物はC&Cカレー(カレーショップC&Cを参照)であると言って譲らなかったが、その気持ちには僕も大いに共感したものだ。」との記述があった。[3]
  • 趣味は、自転車バイク。自転車・バイク関連の雑誌インタビュー・表紙に登場することも多く、レース出場にも意欲的である。
  • 移動手段として自転車を利用することが多い。その理由として、「駐車スペースを気にせず寄り道できる」「良い自転車はスピードが出て遠くまで行ける」「多少高額でも長い目でみれば経済的」という旨を語っている[2]

主な出演作

テレビドラマ

NHK
日本テレビ
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
WOWOW

その他のテレビ番組

映画

ドキュメンタリー

  • 筒井道隆 ヒマラヤをゆく(1994年、フジテレビ系)
  • 聖インダス大巡礼 インダス川2900km全走破(2000年、テレビ朝日系)
  • 筒井道隆のアラスカ冒険旅行(2003年、テレビ朝日系)
  • 土曜エンタ!『カエサルの遺伝子 ローマ人の物語への旅』(2007年、WOWOW)
  • 世界自転車探検部・ベトナムの旅 筒井道隆(2013年12月20日、NHK BS1

ナレーション

  • 素敵な宇宙船地球号『病める富士山を救え』
  • 世界の海岸
  • ドキュメンタリー人間劇場『はだかの新米先生』(1999年、テレビ東京)
  • BSスペシャル『あこがれのあの人に会いたい』(1999年、NHK-BS)
  • 北九州スペシャル『ここでやり直そう 〜北九州・非行少年を支えるガソリンスタンド〜』(2011年、NHK北九州)

舞台

CM

主な受賞

  • 第7回高崎映画祭最優秀助演男優賞
  • キネマ旬報新人男優賞
  • 第14回日本アカデミー新人俳優賞

交友のある芸能人

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 『starry clip 1994年AUTUMN』(集英社刊)より。
  2. 2.0 2.1 OCN Juicy Style JSインタビューより。
  3. 週刊現代(2012年1月21日号 六角精児の連載コラム「三角でもなく四角でもなく」より。

外部リンク

テンプレート:キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞