日産・シルフィ

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シルフィSYLPHY )は、日産自動車セダン乗用車である。初代と2代目はブルーバードシルフィBLUEBIRD SYLPHY )の名で生産・販売した。

初代G10型は、東南アジアなどではB14型サニーのモデルチェンジ版としてサニーまたはセントラの名で販売され、韓国ではルノーサムスン・SM3/SM3 CEならびにそのOEM版であるルノー・スカラとしてライセンス生産されていた。

概要

2000年8月に「ブルーバード・シルフィ」として初代G10型が発売。サニーをベースに開発され、それまでの「パルサー」、「プレセア」との統一後継車種としての位置づけで登場した。ブルーバードの名があるが、2001年8月まではブルーバード(10代目)と並売されていた。G10型シルフィはブルーバードの名が入る車としては11代目となる。このモデルは当時のガソリン車としては驚異的な排出ガス低減性能を誇った。

2005年12月にはフルモデルチェンジでG11型となり、5ナンバーサイズをキープしながらも大型化を図った。先代モデルの不評点であった室内空間の狭さを克服し、Lサイズセダンにも劣らない室内空間を実現した。ライバルはトヨタ・プレミオコロナの後継車)であり、ボディサイズもホイールベースも同様となり、1960年代~1970年代にしのぎを削ったライバル関係が復活している。
尚、日産車のチューニングを得意とするホシノインパルでは、「シルフィは地味だけどキッチリと真面目に作られたクルマ。なかなかの実力だし、インパルのコンプリートで渋く乗ってもらいたい」という星野一義の提案[1]で、G11型をベースにかつてのブルーバードのスポーツグレード「SSS(スリーエス)」をモチーフにした「IMPUL BLUEBIRD SSS」を開発・発売している(部品のみならず、過去には完成車両としての販売も行っていた)。同車両は仕様によっては外装のみならず、エンジンや足回りにまで手が加えられる本格的なものとなっている。

歴史

初代 G10型(2000年-2005年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 顧客層のターゲットを子育てを終了したポスト・ファミリー層[2]、具体的には40-55歳のミドルエイジに設定した(2000年当時)ため、内外装は同社のB15型サニー同様、非常に保守的なデザインを採っている[3]。このため、中級車には珍しく黒塗りの公用車・社用車仕様も存在する。搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHCガソリンエンジンであり、直噴のQR20DD型、北米向け「セントラCA」と同じQG18DE型、そしてQG15DE型の3機種。4WD車にはQG18DE型が搭載される。

車名にはブルーバードとあり、エンジンの排気量も先代のブルーバードと同じ1,800ccクラスをメインストリームとしたものの、車体寸法はサニーなどに用いられるMSプラットフォームを採用し、[4]N16型アルメーラをベースに前後のデザインを上級車種であるセフィーロに似せたもので、車体寸法は1つ下のクラスのものとして設計されている。Dセグメントだった従来のブルーバードから見るとCセグメント車格がダウンしたことになる。代わりにブルーバードの姉妹車だったプリメーラがDセグメントに昇格した。ホイールベースもサニーと同じであるシルフィは、車格や室内空間の狭さが要因となり大ヒットとはならなかったが、この当時の日産セダンの中では比較的堅調な売れ行きを示した。シートおよびドアトリムの生地のイメージは屏風をイメージして設計された。

発売当初はセカンドネームの「シルフィ」を強調するエンブレムが後部に取り付けられていたが、2001年8月のマイナーチェンジで「ブルーバード」と「シルフィ」の文字が同じ大きさとなり、2003年2月のマイナーチェンジで「ブルーバード」の文字が大きくなった。

排出ガス性能は当時のガソリン車としては突出して高く、炭化水素NOxの排出量は平成12年規制75%低減レベル(50px)のさらに半分であった。さらに、シルフィと同型の1.8Lエンジンを搭載する北米仕様セントラCAカリフォルニア州で最も厳しい排ガス基準であるOBDII基準で電気自動車と同等の認定を受けており[5]、シルフィについてもそれと同程度の排出ガス性能を実現した。また、1.8Lエンジン搭載車については、当時のハイブリッドカーよりも高い排出ガス性能を誇り[6]、都市部で走行した場合の排出ガスはその空気よりもきれいなほどであった[7]

年表

  • 2000年8月30日 - 発売開始。排気ガスがクリーンなのも売りで、1.8L・2WD車はガソリン車としては日本初の「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得した(1.5L車と1.8L・4WD車も「良-低排出ガス(★)」認定を取得)。グレード構成は1.5L車は「15i」・「15i Gパッケージ」、1.8L車は「18Vi」・「18Vi Gパッケージ」及び4WD車「18Vi-4」、2.0L車は「20XJ Gパッケージ」の6グレードを設定。「20XJ Gパッケージ」には15インチアルミホイールが、「18Vi」系には15インチフルホイールカバーが、「15i」系には14インチフルホイールカバーが装着され、15インチアルミホイールについては他グレードにもオプション設定された。また、サイドガードモール、バンパーモール、リヤライセンスプレートフィニッシャーには「15i」系を除きメッキ仕様となった。また「20XJ Gパッケージ」には6速マニュアルモード付きCVT「HYPER CVT-M6」が装備されていた。オーテックジャパン扱いの福祉車両「ライフケアビークル」には「18Vi」をベースに、助手席回転シートを装備した「アンシャンテ」が設定された。
  • 2001年3月15日 - オーテックジャパン扱いの福祉車両「ライフケアビークル」に手動運転装置「オーテックドライブギア」を装備した「ドライビングヘルパー」を発売。
    • 4月12日 - 法人向けグレード「ベーシックパッケージ」を発売(1.5L車と1.8L・2WD車に設定)。なお、このモデルは2003年2月以降の後期型にも設定される。
    • 10月29日 - 特別仕様車「18Vi Gパッケージ リミテッド」、「18Vi-4 リミテッド」を発売。「18Vi Gパッケージ」・「18Vi-4」をベースに、共通でUVカット断熱グリーンガラス(リアドア・リア)を装備するとともに、前者にはフロントバンパー組込フォグランプ、オーバーヘッドコンソール、マルチリモートエントリーシステムを、後者にはフロントUVカットグリーンガラス、ファインビジョンメーター、リモートコントロールエントリーシステムをそれぞれ装備した。なお、本グレードからリアの車名エンブレムが変更となっている。
    • 10月31日 - オーテックジャパン扱いの「教習車」を設定。搭載するエンジンはQG15DE型で、5MTと4ATが組み合わせられる。マニュアルミッションはローギア化され、パワーステアリングオイルクーラーを設定する等、教習車専用装備がなされている。なお、2003年2月以降の後期型にも教習車の設定がある。
    • 12月21日 - 特別仕様車「18Viリミテッド」を発売。「18Vi」をベースに、UVカット断熱グリーンガラス(リアドア・リア)、リモートコントロールエントリーシステム、マップランプを装備。ボディカラーには専用色の「シャンパンシルバーメタリック」を設定した。
  • 2002年4月 - 仕様変更。ボディカラーの「ミスティグリーンメタリック」に替わり、特別仕様車の「リミテッド」の専用色だった「シャンパンシルバーメタリック」を追加した。
    • 9月 - 韓国、ルノーサムスン自動車が「SM3」の販売を開始。
  • 2003年2月12日 - 大幅なマイナーチェンジが行われる。フロントグリル・バンパー、テールランプなどのデザインが大幅に変更され、CIが現行のものに変更された。また、新設計となったリアコンビネーションランプについては、同年の2月3日に先行発売された上級車種のティアナに似せたデザインとなった。また、ホイールおよびホイールカバーも新設計され、15インチアルミホイールにはティアナに設定されている16インチアルミホイールのデザインを模したものが、14インチホイールカバーにはY11型ウイングロード後期型やB15型サニー後期型に採用されるものと同じデザインのものが採用された。4WD車用QG18DEエンジンが、連続可変バルブタイミング(CVTC)化される。グレード体系は前期型と同一ながら、「15i Gパッケージ」・「18Vi Gパッケージ」・「20XJ Gパッケージ」はグレード名称を「15i-G」・「18Vi-G」・「20XJ-G」に改めた。なおMT車を除いてパーキングブレーキはペダル式となり、「20XJ-G」のCVTはマニュアルモードなしの「HYPER CVT」になった。
    • 4月 - 上海モーターショーにG10型ブルーバードシルフィ前期型をベースとする中国向け「サニー(陽光)」を出展。直列4気筒 2.0Lエンジンに4速ATおよび5速MTを組み合わせる。
    • 5月8日 - 「18Vi」・「18Vi-4」をベースに、DVDナビゲーションシステム+バックビューモニター、上級シート生地&トリム(ファインジャカード織物)、フロントバンパー組込みフォグランプ、ETCユニットを装備した70周年記念特別仕様車「18Vi 70th」、「18Vi-4 70th」を発売。
    • 7月 - 中国にて「陽光」の生産を開始。日産と東風汽車との合弁会社東風汽車有限公司で生産される。=日本語訳でサニー
    • 10月22日 - 70周年記念特別仕様車第2弾となる「70th-II ナビパッケージ」を発売。「18Vi」・「18Vi-G」・「18Vi-4」をベースに、室内環境パッケージ(プラズマクラスターイオン付エアコン、IR/UVカットグリーンガラス(フロント)、消臭天井)、DVDナビゲーションシステム+バックビューモニター、フロントバンパー組込フォグランプを装備し、キーを1個追加。併せて、「18Vi-4」にはDVDナビゲーションシステム+バックビューモニターを省き、キーを通常数とした「70th-II」も設定される。
    • 12月25日 - 日本で初めて「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆) 」の認定を受ける。併せて、70周年記念特別仕様車「18Vi 70th-II」・「18Vi-4 70th-II」を発表(2004年1月20日販売開始)。特別装備内容は先に発売された「18Vi-4 70th-II」と同等である。
  • 2004年4月 - 仕様変更。カタロググレードの「18Vi」・「18Vi-G」も「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆) 」認定を取得するとともに、「15i」・「15i-G」は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆) 」認定を取得した。
    • 12月 - 仕様変更。ボディカラーに「ウォーターブルーメタリック」を追加。
    • 12月16日 - 「18Vi」・「18Vi-G」・「18Vi-4」をベースに、DVD方式のナビゲーションシステム、バックビューモニター、マルチリモートコントロールシステム(リモコンキー2本)を装備した特別仕様車「ナビエディション」を発売(2005年3月までの期間限定販売)。
  • 2005年4月27日 - 「18Vi-G」・「18Vi-4」をベースに、シートとドアトリムにカフェラテ スウェード調織物、ラジエーターグリルにシャンパンクローム、フロントサイドターンランプにシャンパンを採用した特別仕様車「プレミアムインテリア」を発売。

サニーネオ

タイではブルーバードシルフィをサニーネオSUNNY NEO )の名称で販売していた。日本仕様との違いとして、フロントマスク・ヘッドライトのデザインが大幅に変更されている。なおリアデザインは後期型シルフィと共通となっている。

また、中国仕様のサニー陽光のデザインはブルーバードシルフィ前期型と同一であったが、のちにマイナーチェンジによりサニーネオと同一のデザインとなった。現在はセントラの名称でマレーシアで販売されている。

ルノーサムスンSM3

ファイル:Nissan Almera Classic 01.jpg
日産 アルメーラクラシック

上述の通り、韓国・ルノーサムスン自動車が初代をベースに開発・生産したモデル。前期モデルは細部を除いてベース車とほぼ同じだが、後期モデルは別モデルと見まがうほどアウターパネルが大幅に変更されている。のちに、日産・アルメーラクラシックとしてロシアなどにも輸出された。

ルノースカラ

初代ルノー・スカラはルノーサムスンSM3の後期モデルを新興国向けにリバッジされて販売されたものであり、メカニズムも含めてSM3との差異は殆どない。 テンプレート:-

2代目 G11型(2005年-2012年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 ティアナティーダに続く日産モダンリビングコンセプト第3弾であり、モダンリビングコンセプトを謳う商品としては最後のモデルとして、ティアナの発売後、ティーダの開発終了前に開発が開始された[8]グランドピアノモチーフとしたダッシュボードや、日産が「Sモーション」と呼ぶS字曲線を全体に取り入れたエクステリア、「シェルシェイプデザイン」とよばれる、二枚貝が口を開いた形をイメージしたというシート形状などが採用される。また、給油口は他のアライアンスプラットフォーム採用車同様に右側となった。月間販売目標台数は3,000台と発表されている。

プラットフォームにはBプラットフォームが採用されるが(それに伴ってPCDも先代の114.3/4Hから100/4Hに変更)、Cセグメント車に相当するにもかかわらず、マーチなどと共通のプラットフォームを用いたのは、日産がプラットフォームの使い分けの基準を主に重量や荷重としているためである[9]。なお、フロアパネルの一部や、サスペンションの構成パーツであるスプリング、ダンパー、ブッシュなど以外は基本的に他のBプラットフォーム採用車との共通部品となっている[10]。しかし、サスペンション周りやトランク開口部の強化により、Bプラットフォーム採用車の中ではボディ剛性が最も高く[11]、捩り剛性については同社の高級車、フーガ並みとした[2]。また、ショックアブソーバーにはティーダにも採用されたリップルコントロールやリバウンドスプリングのほか、新たにプリロード付きダンパーバルブが採用され[2]、走行安定性を向上させた[11]

全長を大幅に延長し、先代モデルと比べホイールベースを165mm延長したことで、先代の不評点であった室内の狭さを克服しただけではなく、圧倒的な室内空間を確保することに成功した。想定ユーザーは主に40代の女性とされ(2005年当時)[12]、家庭での車選びで「発言力」の強い40代の女性に受けるよう、高級感のあるデザインの内外装と、シーマ以上の脚部スペースをもった後部座席など室内の広さを重視した造りとなっている。

また、従来のベースグレードであった1.8Lエンジンを積むものが廃止され、2LのMR20DEと1.5LのHR15DEの2種類のエンジンを積み、トランスミッションは2Lがジヤトコ製エクストロニックCVT、1.5Lがフルレンジ電子制御4速オートマチック (E-ATx) となる。

同じくコンパクトセダンクラスに属していたシビックは衝突安全性と室内幅を両立するために3ナンバーサイズのミドルセダンクラスへと移行したが、シルフィもミドルクラスへ移行しつつも、3ナンバーサイズに対して「日本の狭隘な道路では運転しにくい」というイメージを抱く顧客層が少なくない観点から、5ナンバーサイズをキープした[13]

インテリア

先代から延長したホイールベースと、プラットフォームのフロントのレイアウトを非常にタイトとするという特性を生かし、室内空間を大幅に拡大した[9]。その後席ニールームは同一ホイールベースのトヨタ・プレミオ/アリオンよりも70mm以上広く、先代シルフィよりも141mm長い[14]。さらに、レッグスペースは同社の最上級車であるプレジデントやシーマ、さらに当時販売されていたトヨタの高級車セルシオをも凌ぐ[11]ため、日産のセダンとしてはフーガに次ぐ後席スペースを持つ。ただし前席についてはプラットフォームの性質上フットスペースなどが若干狭くなっている[9]

また、室内高については、目線を下げて車内でのコミュニケーションが行えるよう、1クラス下のティーダラティオやティーダよりも低めに設定された[8]

グレード構成

グレードには、ベースグレードの「20S」、中間グレードの「20M」、オートドライビングポジションシート等が標準装備される最上級グレードの「20G」、エコノミーグレードで、より低燃費のHR15DEを搭載する「15S」があり、4輪駆動モデルのみの1.5L「15M FOUR」も存在する。オーテックジャパン扱い特別仕様車のアクシス(本革シート、メッキグリル等を装備)はFF 2Lのみに設定。さらに前期型には法人向けグレード「ブロアム」も用意された。このグレード名称は旧セドリック / グロリアの上級グレードの名称であり、当初ブロアムは現行(Y31型)セドリック営業車に替わり法人向けの送迎用、及び法人タクシー用に販売されるものと見られたが、主に法人向けの社用車に販売され、一方、中型タクシー用にセドリック営業車の販売が継続されている[15]。また、「ブロアム」には専用の「Brougham」エンブレムやカッパークリア塗装フロントグリル・トランクフィニッシャー、シャンパンゴールド塗装15インチフルホイールカバーが装着された。

年表

  • 2005年10月 - 第39回東京モーターショーに「ブルーバードシルフィ プレビュー」として参考出品。
    • 12月21日 - フルモデルチェンジ。初代ブルーバードから数えて12代目に当たる。当初はブルーバードの名前がなくなり「シルフィ」のみになることが有力とされていた。これは日産でもここ最近「セドリック」、「グロリア」、「ローレル」、「サニー」といったビッグネームが消滅するなど近年自動車業界でビッグネームの消滅や、サブネームがメインネームに昇格するということが多い傾向にあった上、女性を意識した商品戦略の場合、短いネーミングの方が名前を覚えてもらいやすいためである。ところが東京モーターショーにて「ブルーバード・シルフィ」の名前で出品され、ビッグネームが存続するという結果となった。しかし、CMなどでは「シルフィ」の呼称が用いられる。2代目は消え行くプリメーラの吸収も視野に入れて発売されることになり、車体寸法が大きくなった。このため、先代ブルーバードとサニーの中間の全長であった初代シルフィから従来のブルーバードと同等以上の全長となった。ただし三代目プリメーラと違い、5ナンバーとなる車幅は堅持されており、国内で根強い5ナンバーのミドルクラスセダンへの需要にもしっかりと応えている。初代モデルとは異なり教習車は設定されていない。のちにクルー教習車も廃止され日産のラインアップから教習車が消えていた時期があったが、2008年9月にラティオ教習車が発売され復活した。また、最上級グレードの「20G」には16インチアルミホイールが標準装備されるが、他のグレードにはフルホイールカバーが設定され、アルミホイールは「20G」を除く2Lエンジン搭載車のみにオプション設定される。生産は九州工場から追浜工場に移管された。
  • 2006年4月27日 - 「20M」・「15M FOUR」をベースに、ワイマラナーインテリア、本革巻木目調コンビ3本スポークステアリング、木目リヤカップホルダーを装備した特別仕様車「モダンコレクション」を発売。
    • 8月24日 - 中国で「シルフィ」(中国名「軒逸」)の名称で発売開始。当初は「サニー」(中国名「陽光」、G10型ブルーバードシルフィ)との併売となった。この他、シンガポールでも「シルフィ」として発売されている。
    • 12月27日 - 台湾で「ブルーバード」として販売開始(但し、トランク上のエンブレムは日本と同じで「BLUEBIRD SYLPHY」となっている)。台湾仕様車はMR20DE型エンジンのみを搭載し、本皮革シートやサンルーフなどのオプションを設定している。
  • 2007年1月31日 - 「20M」・「15M FOUR」をベースに、出光テクノファインが開発した「アミノファイン」を採用した「HADASARA」加工クロス(シート、ヘッドレスト、コンソールリッド、ドアクロス、ドアアームレスト)、ナチュラルベージュの専用内装色、インテリジェントエアコンシステム+高性能フィルター(「20M」は高性能フィルターのみ)、木目調リヤカップホルダーを装備した特別仕様車「ナチュラルリミテッド」を発売。
    • 5月16日 - 一部改良。「20G」に濃色ガラス(UVカット、リアドア・リアサイド・リアウィンドウ)、「20M」にバンパー組込みフロントフォグランプをそれぞれ追加し、特別仕様車「ナチュラルリミテッド」で採用した「HADASARA」加工クロスを同仕様のベースグレードにあたる「20M」・「15M FOUR」及び「20G」に採用し、インテリジェントエアコンシステムは「15S」を除く全グレードに拡大適応した。ボディカラーは「アメジストグレーパールメタリック」を追加した。
    • 10月29日 - 「20S」をベースに、フロントグリルとヘッドランプインナーパネルに濃色グレー塗装を、インストルメントパネル・センターコンソール・ドアトリムフィニッシャーにアルミヘアライン調を、センタークラスター・シフトノブ・ステアリングフィニッシャーにシルバー加飾をそれぞれ施し、よりスポーティな印象とした特別仕様車「20S クールモダン」を発売。なお、「クールモダン」は2009年5月以降の後期型同様、フロントのウインカーレンズがアンバー色に変更されていたが、後期型には設定されなかった。
  • 2008年10月1日 - 一部仕様向上。インテリジェントキー+エンジンイモビライザーが全グレード標準装備となり、オプション設定のカーウイングスナビゲーションシステムはETCユニットがセットされた。
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中国仕様後期型
  • 2009年4月8日 - 中国仕様車がマイナーチェンジ。フロントグリルのデザイン、テールライトの形状が変更され、フロントバンパーも後期型フーガ風のものに交換された。また、フロントのウインカーレンズ色がアンバー色に変更された。新たに1.6Lエンジン搭載車に5速マニュアルトランスミッションを採用したグレードが追加された[16]
    • 5月27日 - マイナーチェンジ。フロントのウィンカーレンズ色を中国仕様車同様アンバー色とし、メーターデザイン、センタークラスター周りのデザインを変更。ボディカラーは新色5色を追加する大幅な入れ替えを実施、装備では燃費表示機能がついた液晶オド・ツイントリップメーターを装備するほか、オプションメニューには地デジ内蔵・HDD方式のカーウイングスナビゲーションシステムとディスプレイ付CD一体AM/FMラジオ+バックビューモニター(20Gは標準装備)を追加。また、これまで標準装備としていたインテリジェントエアコンシステムを20Gを除く全グレードメーカーオプションに変更され、法人向けの「ブロアム」は廃止された。先にマイナーチェンジが行われた中国仕様車とは異なり、小規模なマイナーチェンジとなった。
  • 2011年11月21日 - 広州国際モーターショーにて東風乗用車公司が自主ブランド「風神」のフラッグシップモデルとなるセダン「A60」を発表[17]。G11型シルフィをベースに開発され、前後デザインなどが変更されている。
  • 2012年3月28日 - 東風乗用車公司が「風神・A60」の発売を開始した[18]。パワートレーンはMR20DE型2.0LエンジンとCVTの組み合わせのみとなる。
  • 2012年6月 - 仕様変更。法改正に伴い従来はSRSカーテンエアバッグなどとのセットオプションであった後席中央3点式シートベルトが標準化され、同時に「20G」が廃止となった。

3代目 B17型 (2012年-)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 テンプレート:See also 2012年4月に北京モーターショーにて発表された。北米市場へはセントラオーストラリア市場へはパルサーセダン、台湾市場にはスーパーセントラの名でそれぞれ導入される。外寸は全長4,615mm、全幅1,760mm、全高1,495mm、ホイールベース2,700mmとなっており、G11型に比べて全幅が拡大されている[20]。エンジンはHR16DE型 1.6Lと新開発のMRA8DE型 1.8Lが搭載される[21]。なお、日本へは同年12月5日より販売開始[22]

2012年7月19日に世界に先駆け中国市場での販売が開始されたが、従来のG11型(「軒逸・経典」)も1.6L車のみが継続販売される[23]。2012年8月30日にはタイ王国にて販売が開始された[24][25]。エンジンは1.6Lと1.8L、トランスミッションは1.6L車の最廉価グレードに5速MTが搭載されるほかは全てCVTとなる。なお、タイ向けシルフィは後席中央ヘッドレストが省かれている。

日本仕様車については、2012年10月5日の新型ラティオ発表の席で同年末に日本でも発売することが発表された[26]。そして2012年12月5日に日本市場での販売開始。日本仕様車では1.8L・2WD・CVT車のみの設定となっており[20]、ベースグレードの「S」、中間グレードの「X」、上級グレードの「G」の3グレードが設定され、併せて、オーテックジャパンからは、福祉車両「ライフケアビークル」のラインナップに「X 助手席回転シート」が追加されている。また、日本市場での想定ユーザーは60代以上の男性とされ、月販台数は600台を目標としている。生産は追浜工場で行われる[22]

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車名の由来

  • 「シルフィ」は四大精霊のひとつである風の精を表す英語のシルフからの造語。

脚注

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参考文献

  • モーターファン別冊 ニューモデル速報 第369弾 『新型ブルーバードシルフィのすべて』三栄書房、2006年3月 ISBN 4-7796-0000-6

関連項目

テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:NISSAN テンプレート:NISSAN Timeline

テンプレート:自動車
  1. IMPUL BLUEBIRD SSSIMPUL公式サイト
  2. 2.0 2.1 2.2 新型ブルーバードシルフィのすべて メカニズム
  3. 【新風『ブルーバード・シルフィ』Vol. 4】サブネームが語る真実 Response.
  4. 日産、MSプラットホームを2002年までに小・中型車に完全導入 Response.
  5. 2000年型日産セントラがカリフォルニアの最も過酷な排気基準、 OBDII基準、及びエバポ排出ゼロ規制をクリア NISSAN PRESS ROOM
  6. 【新風『ブルーバード・シルフィ』Vol. 2】SULEVのヒミツを明かす Response.
  7. 【新風『ブルーバード・シルフィ』Vol. 3】SULEVは空気清浄機に Response.
  8. 8.0 8.1 新型ブルーバードシルフィのすべて デザイン・インタビュー
  9. 9.0 9.1 9.2 日産 ブルーバードシルフィ 試乗レポート carview
  10. 試乗インプレッション:日産 ブルーバードシルフィ 20M MotorMagazine MEDIALOG
  11. 11.0 11.1 11.2 新型ブルーバードシルフィのすべて ドライビングインプレッション
  12. 【日産 ブルーバードシルフィ 試乗記】満足感は高いがアクティブセーフティーの充実カギ。 CORISM
  13. 新型ブルーバードシルフィのすべて 開発ストーリー
  14. 新車速報 ブルーバード・シルフィ 注目点 ホビダス・オート
  15. タクシー業界ではFRの需要があるため。詳細は日本のタクシー#車両を参照。なおクルー営業車はすでに生産終了。
  16. 日産自動車、第13回上海モーターショーに14車種を出展 NISSAN PRESS ROOM
  17. テンプレート:Cite web
  18. テンプレート:Cite web
  19. テンプレート:Cite web
  20. 20.0 20.1 日産、“本格派ジャストサイズセダン”新型「シルフィ」発売 - Car Watch 2012年12月5日
  21. テンプレート:Cite web
  22. 22.0 22.1 テンプレート:Cite web
  23. テンプレート:Cite web
  24. テンプレート:Cite web
  25. テンプレート:Cite web
  26. テンプレート:Cite web