日本道路交通情報センター

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テンプレート:複数の問題 テンプレート:Mboxテンプレート:DMCA テンプレート:Infobox 公益財団法人日本道路交通情報センター(にほんどうろこうつうじょうほうセンター、テンプレート:Lang-en-shortJARTIC(ジャティック))は、日本の道路交通情報の収集および提供を行う業務機関である。理事長は奥村萬壽雄[1]

概要

1970年1月に設立され、交通管理機関(警察庁警視庁警察本部)や道路管理機関(国土交通省、各高速道路会社、道府県土木部など)の委託による道路交通情報の収集・提供業務を行っている[2]

2013年4月に公益財団法人に移行[3]

道路情報提供業務を行うため全国142か所に職員を配置し、また、各管理機関の交通管制システム等とオンラインを結び刻々と変わっていく道路交通情報を収集して道路利用者にメディアを通して道路交通情報を提供している。

情報の公開手段

利用者にリアルタイム情報を伝える手段として以下の方法が取り入れられている[2][4]

公共の情報であるにも関わらず、これら提供されたリアルタイム情報の二次利用を行うことや、過去情報の提供を受けるには数百万円単位の契約を必要とし[9]、情報公開の観点からして非常に閉鎖的である。そのため民間では、本田技研工業インターナビを始めとして、JARTICに頼らない独自の交通量収集システムを構築する傾向にある。

ラジオ

ナビゲーターは日本道路交通情報センターの職員であり、AMの場合は「日本道路交通情報センターの○○がお伝えしました」、FMの場合は「JARTICの○○がお伝えしました」の形で締め括ることが一般的であるが[10]、地方ではJARTICの名称を放送では一切使わないことが多い。また複数の都道府県に跨る場合は、パーソナリティかセンターの職員が次のセンターの紹介を行うが、放送局・番組によってはセンターの職員やセンターに派遣しているアナウンサー・キャスターが紹介を行う場合もある。放送回数の多い地域では次の放送時間の目安を予告する。

以下、各局の応対例を記す。

  • 千葉のbayfm、北海道のAIR-G'FM NORTHWAVEなど一部のFMでは、交通情報を伝えた後「道路交通情報センターでした」または「以上、JARTICでした」と言い、DJが「(○○さん、)ありがとうございました」と言う。
  • 広島・福岡の場合は、AM・FM両方とも交通情報センター側で「この時間の状況は以上です」と締めくくり、番組担当MCが「ありがとうございました、日本道路交通情報センターの○○さんでした(その後次の交通情報の時刻を予告する)」と担当者の名前を局側で知らせている。
  • 中京広域圏のAM局であるCBCラジオ東海ラジオ放送では、番組パーソナリティが「交通情報センターの○○さんお願いします」と呼びかけて始まり、交通情報センター側が「以上です。△△さんどうぞ」とパーソナリティの名を呼びかけて締め、パーソナリティは上記の広島・福岡と同じく「ありがとうございました。交通情報センターの○○さんでした」といって受ける。CBCラジオの場合は最後に次の交通情報の放送時間を知らせるほか、情報を伝える前か伝え終えた後にパーソナリティーが交通情報センターの担当者に独自で情報を尋ねるケースもある。
  • コミュニティFMTOKYO FMJ-WAVEの一部の番組では、アナウンサー・パーソナリティが交通情報を読み上げている他、中波ローカル局の一部(ラジオ関西四国放送など)は祝日に情報センターのスタジオが使えないため、センターから提供された資料を基に報道スタジオのアナウンサーが読み上げる場合もある。
  • 首都圏のラジオ局では、テンプレート:要出典。なお東京都内(東京センター担当)・首都高速道路(首都高速センター担当)・東日本全体(九段センター担当)の交通情報は日本道路交通情報センターの職員が担当[11]
  • TBSラジオでは、警視庁や各県警内にキャスター(TBS954情報キャスター)を派遣しているため、日本道路交通情報センターの職員が交通情報を伝えるケースは少ない。
  • 新潟放送では、タイトルが「交通速報」となっており放送間隔は一定しておらず、生放送の枠中で出るが一部の番組を除いてAPS(自動番組送出装置)で管理されており、番組クレジット、日本道路交通情報センターの呼び出しなどは全て録音によるものである[12]
    • APSの場合、開始は「交通速報。情報センターどうぞ」、終了は「交通速報をお送りしました」。一日の交通速報を終える場合は、少々声のテンポが下がり、終了時は「以上、交通速報をお送りしました」と言う。一部の生番組では「ここで日本道路交通情報センターから最新の情報を伝えてもらいましょう。情報センター○○さんお願いします」といい、終了時は「○○さんでした。ありがとうございました」と言う。
    • Morning Cafeでは、8時40分前後に交通速報を流すが、始めはパーソナリティーが「交通情報です。情報センター○○さんお願いします」と言うが、終了時はAPSの利用となる(木曜日は除く)。また、情報センターの持ち時間はほとんどの枠で35秒であり(一部60秒の枠あり)、隣県の高速道路の情報は大規模な障害がない限り報じられないなど、情報量はやや希薄な傾向があり、最後に「道路交通情報センターでした」と言わないことがある。
  • 大阪府の場合、曽根崎警察署にある「大阪センター」と吹田市の「高速吹田センター」があり、局や時間帯にもよるが、「大阪センター」から一括して伝える場合(NHK大阪放送局毎日放送FM大阪FM802など)、一般道は「大阪センター」、高速道路は「高速吹田センター」からと分けて伝える場合(朝日放送ラジオ大阪等)があり、ラジオ大阪では「高速道路の情報は吹田センターからお伝えします」とリレーで伝える場合もある。
    • 福岡県でも、「福岡センター」「北九州センター」でリレーで放送することがある。
    • 山陰地区では、アナウンサー、ないしは前半にアナウンスしたセンター職員の呼びかけにより「鳥取センター」「松江センター」のリレー放送を行う。
  • NHKラジオ第1放送では、ローカル放送での交通情報とは別に、土曜・日曜・祝日・ゴールデンウィークお盆年末年始に随時全国の高速道路を中心とした交通情報を九段センターから送る時間がある。特に大型連休の実施時はラジオ深夜便の時間帯にも放送されている他、年末年始の一部では九段の他全国各地の基幹センターとつないだ「全国高速道路交通情報リレー」という方式で伝える場合もある。
  • Love FMでは職員が日本語・英語の両方による案内を行う場合がある。

テレビ

NHKでは、首都圏関西広域圏福岡県北海道帯広函館)のテレビローカルニュース(朝・夕方のワイドローカルニュース他)や全国のラジオ第1放送ローカル枠において、情報センターの職員が生出演で交通情報を伝えている。担当職員はラジオ放送も兼務しているため、顔出しで出演をしているとラジオの聴取者から驚かれることもあるという。

東北放送では月〜金に「ウォッチン!みやぎ」内でJARTIC仙台センターより宮城県内ハイウェイ情報と仙台都市圏を中心とした一般道路の情報が7時51分頃に伝えられている(ハイウェイ情報時は仙台駅前のTBC天気カメラ映像を、仙台周辺道路情報時は仙台市内の幹線道路網図を各々画面表示)。

千葉テレビ放送では早朝番組「朝まるJUST」→「ハピはぴ・モーニング〜ハピモ〜」の番組内で随時、千葉県関係(7時過ぎのみテレビ神奈川テレビ埼玉にもネットするため、千葉・神奈川埼玉県東京都の南関東圏の分に拡大)の高速・一般道路の情報を伝えている。

以前は朝日放送おはよう朝日です」でもセンターを電話でつないで道路交通情報を放送していたことがあった。

その他

なお、ラジオ・テレビともに、渋滞が起きていない場合でも「車の流れは順調です(順調となっております)」・「車は順調に流れています」とアナウンスし、「空いています」という表現は、全ての路線で交通量が極端に少ない場合に限り用いる(通常は禁句)。これは「空いています」と言うとその路線に車両が集中してしまい、新たな渋滞を引き起こす原因となるためである。

また全国で放送される道路交通情報の時刻を載せた小冊子を年2回発行していたが、ウェブサイトのみでの提供に切り替えたため、2006年秋の64号をもって廃刊となった[6]

公式サイトのトップページより全国の道路情報を閲覧することができる。ただし、一部の高速道路(国土交通省管轄区間など)や主要都市部以外の一般道路の情報は閲覧できない。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Notice

外部リンク

テンプレート:Asbox  
  1. テンプレート:Cite web
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
  3. 情報公開(ディスクロージャー)テンプレート:Cite web
  4. 情報公開(ディスクロージャー)テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. 6.0 6.1 テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. ラジオ関西はAM局であるが、JARTICの名称を使用している。
  11. テリー伊藤のってけラジオ のってけ楽屋通信 12月15日(日) 「ディレクターの木之本です。テーマは交通情報です。」、ニッポン放送
  12. 日本道路交通情報センターの呼び出しなどは全て石塚かおりパーソナリティーが行っている。