土曜スタジオパーク

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組土曜スタジオパーク』(どようスタジオパーク)は、1999年4月10日から総合テレビで毎週土曜の14:00から15:00まで放送しているトーク・広報番組。略称「土スタ」(まれに新聞番組表で「土曜スタパ」とするものもある)。かつては「あなたの声に答えます」の副題があった。

スポーツ中継がある場合=プロ野球高校野球ゴルフJリーグラグビーなど=には13:50〜14:30に時間を移動した上で短縮放送することもあるほか、プロ野球の場合はマルチ編成サブチャンネルで放送し、メインチャンネルで本番組を通常放送することがある。一部地域でのスポーツ中継差し替えの場合は休止されることがある。なお、2004年5月から2005年9月までの間、デジタル放送は『NHK歌謡コンサート』の再放送などに差し替えられていた(この期間でもデジタル放送では不定期で放送されていた)。

2008年4月放送分以降、アナログ放送では映像サイズがレターボックス14:9、さらに2010年4月からは地上デジタル対策でレターボックス16:9で放送されている。

概要

1995年にスタートした『スタジオパークからこんにちは』同様、東京都渋谷区神南にあるNHK放送センター内にあるNHKスタジオパークからの公開生放送番組である。観覧は当日の午後1時までにスタジオパークのロビーに集合する形を取り、希望者多数の場合は抽選で20人ほどを決める。

NHKで現在放送されているか、近日中に放送予定されている注目の番組からピックアップして、番組出演者らをゲストに招いて番組の見所や収録こぼれ話を紹介する。加えて視聴者の疑問・質問を調査するコーナー、注目番組をまとめて紹介するコーナー「まるごとNHKフラッシュ」(通称:まるNフラッシュ)も放送、この3本柱で番組は進められる。視聴者からの質問は放送中はファクスで、それ以外の時間帯も番組ホームページからメールで募集している(ただし、地方からの公開生放送である場合はファクスでの募集をしない場合がある)。

また、1996年3月〜1999年3月まで放送されていた『あなたの声に答えます』の後継のNHK自己批評番組として機能すると同時に、番組名も副題として引き継がれた。毎月の放送番組審議会(中央および国際)の概要を放送したほか、番組放送後に反響や批判の大きかった番組について制作担当者の釈明や謝罪を表明する場としても使われることがあった。具体例ではNHKスペシャル奇跡の詩人』と『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』に関して、NHKの立場を説明した。この自己批評番組としての役割は、2005年度に『あなたとNHK』の放送が始まるまで続いた。

毎年11月の“関西ウィーク”実施週にはNHK大阪放送局のスタジオ(BKプラザ、あるいはエントランスのアトリウムに特設スタジオを設けて行う)からの公開放送が行われ、連続テレビ小説(年度下半期は原則大阪制作)のヒロインや出演者がゲストに登場する。ただし、2009年はNHK大阪からの公開放送は無く、通常通りNHKスタジオパークからの公開生放送が行われた。また、2010年度下半期の『てっぱん』主演の村上あかり役の瀧本美織についても、10月2日の渋谷スタジオパークからの公開生放送に出演した。また東京発の朝ドラや、大河ドラマを題材にした週で、その主演者がゲストとして出演する場合には、そのドラマの舞台となる地方都市のNHK各放送局のオープンスタジオ、ないしは公共施設からの生放送となる日がある[1]

毎年元日放送されている「スタジオパークからおめでとう」の午後の部は、本番組の出演者をベースに進行する(午前中の部は「スタジオパークからこんにちは」をベースにしている。2010年は午後の部のみ。2011年以後は元日の放送がなく、それぞれ前年の12月31日の「スタジオパークおおみそかスペシャル」で代替した)。

2011年4月-10月9日は施設のリニューアル工事を行うため見学コースを半年間休館(東日本大震災による被害のため3月中旬から前倒して休館)したため、この期間中の公開放送は原則としてなかった。ただし、渋谷スタジオパーク以外の施設や放送局に出張しての生放送はこの限りではない(後述)。

リニューアル工事終了後、本番組ではスタジオに観客を迎えての公開生放送が再開したが、平日の『スタジオパークからこんにちは』では観客はスタジオに入れなくなり、窓ガラス越しからの観覧に留まる形となった。その後、2014年4月からはNHKネットクラブ会員限定ではあるが、スタジオ内観覧が再開した。

出演

現在

司会

※2012年10月6日は連続テレビ小説『純と愛』特集で大阪からの出張放送であったが、他の仕事の都合により出演できなかった。
※司会就任前の2008年11月15日にもゲストとして出演。

その他

※番組初期は下記の日高、広中らと共に担当していたが、後に鈴木単独による担当で固定。
※2012年2月頃より「まるNフラッシュ」の情報を持ってくるという役回りで登場している。

過去

男性司会

  • 宮本隆治(1999年4月〜2005年3月、当時:NHKアナウンサー。現:フリーアナウンサー)※『NHKのど自慢』司会就任のため降板。フリー転身後、2009年7月11日放送分にゲスト出演し、宮本出演当時を振り返るコーナーが設けられた(なお、宮本にとってこれがNHK退職後初のNHK地上波への出演となった)。
  • 見栄晴(1999年4月〜2004年3月)
  • 塩屋紀克(2005年4月〜2007年3月、NHKアナウンサー)
  • 青井実(2007年4月〜2010年3月、NHKアナウンサー)
  • 江戸むらさき(2010年4月〜2012年3月)
  • 小田切千(2011年1月〜2013年3月、NHKアナウンサー)※司会就任前の2010年12月18日と、31日の大みそかスペシャルにも出演(前者はアニソン特番の宣伝、後者は小野からの司会引き継ぎのため)。また、初代メイン司会の宮本と同じく『NHKのど自慢』司会就任のため降板。

女性司会

  • 坂上みき(1999年4月〜2000年3月)
  • 小野文惠(2000年4月〜2010年12月31日、NHKアナウンサー)※『ニュース 深読み』(現:『週刊ニュース深読み』)のメインキャスター就任のため降板。
  • 仲根かすみ(2003年4月〜2004年3月)※司会就任前の2002年11月2日にもゲストとして出演。
  • 松永(楊原)京子(2004年4月〜2006年3月)※出演期間中に所属事務所を移籍、芸名を改名。
  • 優木まおみ(2006年4月〜2008年3月)
  • 倉科カナ(2008年4月5日〜2008年12月13日)※2009年10月3日の放送には、連続テレビ小説『ウェルかめ』の主役として番組降板後約10ヶ月ぶりに本番組に「凱旋」出演した。

代役司会

  • 石澤典夫(2002年11月2日、NHKアナウンサー)※宮本の代役で司会を担当。なお、前身番組『あなたの声に答えます』では1997〜98年度のレギュラー放送でキャスターを担当していた。
  • 小郷知子(2008年12月31日大みそかスペシャル、NHKアナウンサー)※小野が『第59回NHK紅白歌合戦』の総合司会となっていたため、代理で出演。

リポーター

※『あなたの声に答えます』にもレギュラー出演していた。
※安田は2008年度上半期の連続テレビ小説『』に石田勇蔵役で出演しており、ドラマの放送期間中(2008年4月〜9月)に本番組内の「勇蔵のキミの瞳にぞっこん!」というコーナーで『瞳』の撮影舞台裏をリポートしていた。

ナレーション

スタッフ

テーマ曲

その他

  • 歴代司会のうち、宮本と小田切は平日の『スタジオパークからこんにちは』の司会(宮本は1995年11月30日に堀尾正明の代役として、小田切は2003年度にレギュラーとして)、高山は『日曜スタジオパーク』の司会(2003年度レギュラー)も担当経験がある。
  • 最多出演ゲストは山本耕史であり、最新出演日の2012年5月12日までで7回出演している。
  • フジテレビアナウンサーの中村仁美戸部洋子がゲスト出演したことがある(中村は『今夜も生でさだまさし』をフジテレビから中継するため、戸部は教育テレビとフジテレビのコラボ企画のため)。
  • 2003年5月3日は、『ふれあい広場へようこそ デジタル放送 ふれあい広場2003』が放送されたため本番組は休止となったが、番組の進行は当時の本番組司会である宮本、小野、仲根で行われた。翌日の5月4日の進行も当時の『日曜スタジオパーク』司会の武内陶子と高山が担当。なお、仲根は4日のクイズコーナーの回答者としても出演していた。
  • 新人のアナウンサーが入局すると、赴任前に本番組で全員が紹介されることが、2000年代後半頃からの慣例となっている(かつては『スタジオパークからこんにちは』の「アナウンサーにQ」がこの役割を担っていた)。
  • 2003年9月20日は、当時大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』に佐々木小次郎役で出演していた松岡昌宏(TOKIO)をゲストに迎える予定であったが、政局関連ニュースのため放送休止となった。しかし、翌21日には『武蔵 MUSASHI』最大のクライマックスである「決闘! 巌流島」の放送を控えていたため、同日の『土曜特集』枠で特集番組『大河ドラマ“武蔵”巌流島決戦!今夜放送!』を急遽放送。当時の本番組と同じ宮本、小野、見栄晴、仲根が司会を務め、改めて松岡がゲストとして出演した。
  • 2008年1月19日放送分に、大木とフジテレビ系列『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で共演経験のある高橋克実が自身主演のNHKドラマ『フルスイング』の番組宣伝で出演した際、高橋がドラマにちなんでバットの素振りの正しいやり方を大木と視聴者に指導する演出があり、最後に高橋が「明日使えるものばかりでしたね」と『トリビアの泉』のエンディングで高橋が披露する台詞を言い、大木は「どこかで聞いたことありますね」と返した。
  • 2008年6月14日放送分は、プロ野球中継のため14:00-14:30の30分間の予定だったが、平成20年岩手・宮城内陸地震のニュースのため、当日の深夜(日付上では15日午前)0:40-1:00に録画放送された。
  • 2008年12月20日放送分は、『篤姫』(再放送)の放送時間延長及び『天地人』のPR番組が放送されたため、14:20-15:00の40分間に短縮。
  • 2009年1月10日放送分は、全国大学ラグビー決勝の中継のため13:05-14:00に放送。
  • 地方局の場合、特別番組をこの時間帯に放送することがある。
    • 青森局では、2004年10月23日放送分は『NHKのど自慢』の予選会を放送していた関係から翌24日に振り替え放送する予定だったが、この日の夕方に新潟県中越地震が発生したため、結果的に青森局ではこの回の放送を返上する格好となってしまった(NHKが平成16年度の視聴者意向の業務への反映事例をまとめた資料にその記述があった(現在は閉鎖))。
  • 2010年4月3日放送分は、第82回選抜高等学校野球大会決勝中継のため15:35-16:00の25分間の予定だったが、中継延長のため当日の深夜(日付上では4日午前)0:50-1:15に録画放送された(関西地区は4月9日深夜1:10-1:35)。
  • 連続テレビ小説のヒロイン女優は大抵は4月・10月の放送開始に合わせて出演することが多いが、『ゲゲゲの女房』の松下奈緒は先述の2010年4月3日に次いで、6月12日の回にも登場した。
    • 松下は本番組に2011年7月23日の回まで5回と、比較的多く出演している。しかし、いずれも放送前に何らかのハプニングの発生や、放送時間が短縮されたりするジンクスがある。7月23日の放送前(大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の再放送中)にも岩手県遠野市で震度5強を観測する地震(東北地方太平洋沖地震東日本大震災)の余震と見られる)があり、緊急地震速報の発表後に地震情報が伝えられ、本番組も5分間短縮された。
  • 2010年8月28日は14:00-14:30に事前収録番組としてサマースペシャル『土スタ・パーラーへようこそ』(ゲスト:藤原紀香)を放送。これは大木が当日、日本テレビ系列『24時間テレビ33 「愛は地球を救う」』の事前番組(生放送)の司会担当であったため、時間の関係で収録にせざるを得なかったことによるもの。
  • 2009年以後、NHKが中継する主要ゴルフ競技会(メジャータイトル)の土曜日の生放送が主にBS-hiに特化され、地上波では当日撮って出しで夕方に放送されることが増えた。そのためゴルフ中継と重なる場合でも通常と同じ14時台の生放送が行われる(2008年以前はゴルフの生中継終了後の16時台(展開により17時台も)に生放送、または当日撮って出しを行っていた)。
  • 2010年11月23日は火曜日であったが、本番組の演出・司会者をベースとした特別番組『スタジオパーク 龍馬伝スペシャル』が放送された。メインゲストは大河ドラマ『龍馬伝』主演の福山雅治、サプライズゲストとして龍馬の父・八平役の児玉清が出演。
  • 2011年3月11日の東日本大震災発生後、NHKが震災報道に特化したために本番組の放送は4月2日まで休止された。4月9日から再開されたが、東北地方では同年4月30日までの間、震災報道のため休止となっていた平日の『スタジオパークからこんにちは』の中から1つの曜日をセレクトしたものに差し替えて放送し、本番組は休止となっていた。
  • 東京渋谷のスタジオパークのリニューアル工事期間である2011年4月-10月9日までの放送のうち、4月9日の井上真央回は長野県松本文化会館より、6月11日のAKIRAEXILE)回はNHK大阪放送局より、7月2日の綾小路きみまろ回はNHKみんなの広場ふれあいホールより、いずれも観覧客を事前募集の上で公開生放送した。8月27日には上野樹里をゲストにNHK名古屋放送局で同様に公開生放送をする予定であったが、民主党代表選共同記者会見の模様が急遽放送されることになったため、放送を休止し公開収録に切り替え、翌28日にオンエアとなった。
  • 2012年9月15日予定分は特設ニュース「自民党総裁選挙公開討論会」が放送されたため、17日(月曜日・敬老の日の祝日)の13:05~14:00に放送された。
  • 2013年2月9日は茨城県のみ茨城スペシャル「冬のおくりもの~こころひらくとき~」(第2部)放送のため休止となった。茨城県以外では通常通りに放送された

番組キャラクター「どーよちゃん」

2009年4月から6月にかけて、データ放送連動で番組キャラクター「どーよちゃん」のデザインを決める企画が行われた。当時のレギュラー出演者(小野、青井、大木)と、その時のゲスト出演者の4人が事前に描いたデザインの中から、データ放送による投票で、1つずつパーツデザインを決めるというものであった。各パーツのデザインは、それぞれ以下の出演者のデザインが採用されている。

なお「どーよちゃん」の誕生日は、番組開始日と同じ1999年4月10日に設定されている。 テンプレート:節stub

関連項目

脚注

  1. 例として、2014年5月24日の放送では「花子とアン」の舞台、甲府市の「山梨県立文学館」のホールからの生中継として行われた(ゲスト・吉高由里子窪田正孝)。

外部リンク


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