丸大食品

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丸大食品株式会社(まるだいしょくひん)は大阪府高槻市に本社を置くハムソーセージなどの食肉加工品のほか、各種惣菜類を製造・販売する食品メーカーである。日本ハム伊藤ハムプリマハムと共に食肉加工業界大手4社の一角に含まれる。業界4位。

沿革

モンドセレクション最高金賞受賞

2008年度、2009年度に続き、2010年度のモンドセレクションで、丸大食品の主力商品である燻製屋熟成ウインナーが3年連続最高金賞を受賞した。また、2012年度にも最高金賞を受賞したことで、通算4度目の最高金賞受賞となった。

公式サイト、一時閉鎖と再開設

丸大食品の公式サイトは1999年、シドニーオリンピックの開幕前に開設した[1]。五輪応援同社公式サイトで、www.marudaishokuhin.comというドメインだった。シドニー五輪が終わり、同社公式サイトは一時閉鎖、2001年、「.jp」という新ドメインをつけて再開設され、現在に至っている。

諸問題

  • 2008年9月20日に中国製の牛乳からメラミンが検出された可能性があるとして、「抹茶あずきミルクまん」と「クリームパンダ」と「グラタンクレープコーン」と「角煮パオ」と「もっちり肉まん」の5品を自主回収しているが、中国の地元当局の隠蔽体質により対策が結果的に遅れてしまった。このため当該製品のほとんどが消費もしくは賞味期限切れによる廃棄により全数回収困難な状態であると丸大側はコメントしている。[2]

商品

ハム・ウィンナー・ソーセージ・フライ類・ハンバーグ・レトルトカレー・デザート類など(ハム・ソーセージについては、畜肉だけでなく魚肉を使用した製品も取り揃えている)

ブランド

ハム・ソーセージ
  • 燻製屋(ウィンナー)
  • レジェンヌ(ウィンナー)
  • ミルトポゥ(ミニウインナー)
  • うす塩(ハム・ベーコン・ウインナー・フィッシュソーセージ)
  • 淡路島藻塩仕立て(ハム・ベーコン・ウインナー)
  • ふんわりたっぷりうす切り(ロースハム、生ハム、ビアソーセージ)
  • 朝の食卓(ハム・ベーコン・ウィンナー他)
  • いつも新鮮(ハム・ベーコン)
  • 味の主演(ウインナー・ソーセージ)
  • 本焼工房焼豚(焼豚)
惣菜
  • チキンハンバーグ
  • てりやきハンバーグ
  • チキンバー
  • おべんとタイム
  • スマイルクッキング
  • 愛菜便
  • ガンベロロッソ(パスタ)
軽食系
  • ビバボーノ(ピザ)
  • カフェスナック
  • ラッパーズ
デザート
  • Asian Style
  • Little Asia
  • Azumi(ヨーグルト)
キャラクター
※その他、1980年代には『わんぱくラーメン』や九州限定の『こく一番』というインスタントラーメンを発売していたことがあったが、シェアが低かったこともあり、生産終了になっている。

東映ヒーローのソーセージ・ウインナー

長年に渡ってテレビ朝日ADK(旧・旭通信社)東映制作の特撮ヒーロードラマのキャラクターソーセージやウインナーも手掛けている。ソーセージは魚肉、ウインナーは豚肉・鶏肉を使用。

雪印食品(現在は消滅、その後プリマハムへ移管)の『スーパー戦隊シリーズ』第9作『電撃戦隊チェンジマン』の精肉使用ソーセージ・ウインナーの発売に合わせ、『メタルヒーローシリーズ』第4作の同時期『巨獣特捜ジャスピオン』のキャラクター食品が発売された。その後もシリーズ継続に伴っての断続的な発売を続け、後継の『平成仮面ライダーシリーズ』となってからも現在まで、発売は続いている。『仮面ライダーアギト』~『仮面ライダー剣』の間カレーも発売されたほか、『仮面ライダーアギト』『仮面ライダー龍騎』のみチーズも発売された。現在では、『仮面ライダー鎧武』が発売されている。

パッケージは、雪印では最初から実写の写真が使っていたが、丸大は『巨獣特捜ジャスピオン』~『特救指令ソルブレイン』はイラストを、『特捜エクシードラフト』からは実写の写真を使用した。[3]バラエティーな内容としては、『ジャスピオン』と『時空戦士スピルバン』はカード、以降のメタルヒーローシリーズではミニモデル、『燃えろ!!ロボコン』ではシール、平成仮面ライダーシリーズでは再びカード(W~ウィザードまではガンバライドカードで、鎧武はガンバライジングカード)となっている。

CM

主なCM

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい(丸大ハム)
1970年代の丸大ハムのCMは、登山に訪れた親子がたき火の横でむしるようにナイフでハムを切り、切ったハムをたき火にかけるというものだった。このCMで掛かる「わんぱくでもいい、たくましく育って欲しい」というナレーションが有名になり、当時の流行語にもなった。ザ・ドリフターズもコントのギャグでも使用された。このCMには田中浩が出演した。ナレーションは声優の小林清志が担当していた他、野田圭一が担当していたこともある。
大きくなれよ~(丸大ハンバーグ) CMソング『丸大ハンバーグの唄』 作詞・作曲:八木正生
1979年から放送。スイス風の大草原と、そこに建つ小さな家を背景に、そこに暮らす子供たちと、家の屋根より大きな大男が登場、ジミー時田の歌う明るい歌とともに「大きくなぁれよ~」の名台詞を残した。
このコマーシャルは一見すると特撮技術を使っている様にしか見えないが、実際には遠近法を応用した技術で撮影されたものである。家の玄関の部分が実は鏡であり、実物大の玄関のセットが反射して映っている。
丸大ウインナー CMソング『ラッパ一発』 作詞:伊藤アキラ/作曲:中村勝彦[4]
画面全体にフライパンが映りその上をウインナーが(油の沸騰と共に)画面狭しと跳ね回る様がスローで再生される、躍動感あふれる内容である。こちらも実は丸大ハンバーグ同様特撮を使っておらず、実際に巨大なフライパンを用意して油を引き、両側に人が立って細い糸をその間に渡し、特製の巨大なウインナーを加熱しつつ本当に跳ね回らせるという豪快な方法で撮影された。
近年は放送されなくなっていたが、同様の跳ね回るウインナーの映像が使われたCMが復活しつつある。
ハムの人(ギフト)
2000年代に入ると、お中元・お歳暮の季節限定イメージキャラクターに別所哲也を起用。中元歳暮の度に丸大のギフトセットを持参することから訪問先の子供に「ハムの人」として覚えられるCMをオンエアし、その後のバージョンでは道行く人に「あ、ハムの人だ」などと声をかけられるCMで有名となり、その後「ハムの人」がすっかり定着。とあるイベントに出演した北海道日本ハムファイターズ新庄剛志がギャグで『丸大ハムの新庄です』『日ハムのハムの人です』などとやっていたこともあった。新庄は日本ハムのギフトシーズンのCMに出演した。
別所はその後降板し、2005年以降、ギフトシーズンのCMには松岡修造が起用されている。

その他のCM出演者

男性
その他
女性
その他

スポンサー番組

現在

※その他、複数社提供のテレビ番組などでCMを放映している。

過去

その他

  • グリコ・森永事件では江崎グリコに次いで脅迫されたメーカーが丸大食品だったが、当初この事実は捜査当局により伏せられ、3社目に森永製菓が脅迫された事件を毎日新聞にスクープされ、連続脅迫事件として知られるようになった。犯人は森永製菓への脅迫後の1984年11月に出した挑戦状で丸大食品への脅迫を明らかにした。事件が「グリコ・丸大事件」ではなく「グリコ・森永事件」と呼ばれるきっかけはこのためだとされている。
  • 2010年11月に、「商品に殺虫剤を混入するとの情報があるので、止めさせるために金を支払え」との脅迫電話が同社に対し行われる事件があった。容疑者の男らはいずれも2011年1月5日に逮捕されたが、先述のグリコ・森永事件とは無関係であった。[5][6]

グループ企業

脚注

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外部リンク

  • 丸大食品は1984年のロサンゼルスオリンピックからJOCがんばれ!ニッポン!」キャンペーンに賛同している。
  • 「中国乳業メーカー製造の牛乳からメラミン検出の件」お詫びとお知らせ 丸大食品 2008年9月27日付
  • ブルースワット』はイラスト。
  • 歌は山崎功と劇団こまどり。
  • 「商品に殺虫剤」情報、脅した容疑で3人逮捕 読売新聞 2011年1月5日
  • 「毒物」ネタに丸大食品を脅した容疑、大阪府警3人逮捕 朝日新聞 2011年1月6日