ウッディー・ウッドペッカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ウッディー・ウッドペッカー(英文:Woodie Woodpecker)は、ユニバーサル・ピクチャーズアニメーション作品に登場するキツツキを模したキャラクターである。

概要

1940年ユニバーサルスタジオのプロデューサーだったウォルター・ランツのスタジオで創造された。ウッディー・ウッドペッカーは、1940年代カートゥーン業界に登場した“スクリューボール・キャラクター”(間が抜けていて、奇抜で軽薄、非常識な行動で周囲を翻弄するキャラクター)の代表格の一人である。

過去にワーナーバッグス・バニー作品などを手掛けていたベン・ハーダウェイのストーリーボードにより、ウッディー・ウッドペッカーは1940年11月25日の『キツツキとパンダ一家(原題:Knock, Knock)』でデビューした。ウッドペッカーの特徴は、「ゥアアアーアー、ゥアアアーアー、ゥアアアアアアアアアアアアア!」という甲高い陽気な笑い声である。初期のウッドペッカーは血走った目と鋭い歯を特徴とし、凶暴性を併せ持つキャラクターだったが、後期の作品になるとその性格やキャラクター設定は、温和で親しみやすく可愛らしいイメージに変更されていった。鳴き声もスタッフォード版では「ゥエエエーエー」と聞こえるような微妙な発音である。

主な「共演者」としてハゲタカのバズ・バザードやセイウチのウォーリー・ウォーラスがおり、路線変更後にはガールフレンドのウィニー・ウッドペッカー、甥のスプリンター、姪のノットヘッドが追加された。併映作品のキャラクターにはペンギンの子供チリー・ウィリーと犬のスメドレー、パンダのアンディ・パンダなどがいる。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに7000番目の星としてその名を残している。

声優

初期の作品ではメル・ブランクがウッドペッカーの声を演じていた。

1950年の実写映画『月世界征服』の中に挿入されたアニメーションパートでは、ランツの妻グレイス・スタッフォードがウッドペッカーの声を演じ、これ以降の作品ではスタッフォードがウッドペッカーの声を演じた。ウッドペッカーの笑い声を21年も務め、後年彼女のドキュメンタリーも収録されることになった。スタッフォードは1992年に亡くなった。

日本でのウッドペッカー

テレビアニメが3作放送され、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、メインキャラクターとして、ガールフレンドのウィニー・ウッドペッカーと共に登場している。

ウッドペッカー(THE WOODY WOODPECKER SHOW

テンプレート:前後番組

ウッドペッカー大行進

テンプレート:前後番組

ウッディー・ウッドペッカー

日本語版制作スタッフ
  • 音響監督:高橋秀雄
  • 音楽プロデュース:菊池圭介、市川邦泰
  • 音楽協力:テレビ東京ミュージック
  • 日本語版制作担当:萩野宏、片柳優貴子
  • 制作協力:ユニバーサルスタジオコンシューマープロダクツジャパン ジャパンデジタルコンテンツ
  • プロデューサー:崔鐘秀(テレビ東京)、成毛克憲
  • 制作:テレビ東京、NAS

この新作放送開始の一週間前には大阪ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がオープンしており、番組スポンサーにもついていた。

テンプレート:前後番組

日本版担当声優

関連事項

脚注

  1. 日本テレビ社史「大衆とともに25年・沿革史」453 - 459頁 1978年
  2. 「大衆とともに25年・沿革史」463頁
  3. 月まち子の証言による

関連項目

テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ