メキシカーナ航空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:航空会社情報ボックス メキシカーナ航空(メキシカーナこうくう、Compañía Mexicana de Aviación, S.A. de C.V.,略称 : Mexicanaスペイン語名 : メヒカーナ航空)は、かつて国内線・国際線を運航していたメキシコ合衆国の主要航空会社であった。

概要

ファイル:Mexicanatower.jpg
本社ビル「メキシカーナ・タワー」

1921年に創立された、メキシコで現存する中では最も古い民間航空会社である。また、メキシコ及び中南米で有数のネットワークを持っていた航空会社である。

本社を置くメキシコの首都メキシコシティメキシコ・シティ国際空港を本拠地に、メキシコ全土と、キューバアルゼンチンなどの中南米諸国やカリブ海諸国・ヨーロッパカナダアメリカの主要都市に就航していた。なお、系列会社に「メキシカーナ・リンク」があり、小型ジェット機で国内線を運航していた。

2000年に、スターアライアンスへ加盟したが、2004年に脱退した。その後2009年11月10日に、ワンワールドへ加盟した[1]。現在日本には自社便では乗り入れていないが、同じワンワールドメンバーの日本航空との共同運航便があり、成田国際空港では社名を目にすることが出来た。

2010年8月28日の12時正午(メキシコ現地時間)をもって、全ての定期航空便運航を無期停止する旨を発表した。子会社のメキシカーナクリック及びメキシカーナ・リンク(GRUPO MEXICANA)も同様であった。

2013年10月Nuevo Grupo Aeronaútico S.A. de C.Vの親会社である、「メッド・アトランティカグループ」が当社の債務超過を解消させ、運航再開させることを発表していたが、2014年4月4日に裁判所から破産宣告を受けたことによって道が絶たれることとなった[2]

歴史

創立

メキシカーナ航空はメキシコ湾岸のタンピコ近くの石油産地への資金の輸送を目的として、「Compañía Mexicana de Transportación Aérea (CMTA)」という名称で1921年7月12日に設立された。

1924年に、タンピコのヘネラル・フランシスコ・ハビエル・ミナ国際空港からメキシコシティのメキシコ・シティ国際空港に向けてメキシコ初の商用飛行を行った。1929年にはアメリカへの国際線を開設した。

拡大期

第二次世界大戦後の1940年代後半には、初の大型機であるダグラスDC-4を導入した。1960年にはデ・ハビランド DH.106 コメットを導入しジェット化を進めた他、国内主要路線並びに国際線用機材としてボーイング727を導入した。

1970年代には乗客数の増加を受けて、初のワイドボディ機であるマクドネル・ダグラスDC-10-15を導入し、ヨーロッパ線や北アメリカ線に就航させた。

現在

その後1990年代にはフォッカー 100ボーイング757を導入したものの、現在はヨーロッパ製のエアバス機を中心に運航しており、アエロメヒコ航空に次ぐメキシコを代表する航空会社の1つとして君臨している。なおアエロメヒコ航空とは異なり、現在はヨーロッパやアジア路線などはなく、南北アメリカとカリブ海沿岸諸国、メキシコ国内を中心としたネットワークを形成している。

2010年8月3日には、経営不振を受けてメキシコシティの地裁に民事再生処理手続きを申請し、同時にアメリカでも連邦倒産法15条の適用を申請したと発表した[3][4]。申請後も従来通りの運航を摸索していたが、同年8月27日に関連会社を含めて無期限運航停止となった[5]

2012年5月11日、メッド・アトランティカグループが3億ドルで当社の航空事業を買収し、航空機7機で11路線、従業員 2,000名で事業を再開することを発表した[6]

2013年10月現在、メッド・アトランティカグループは、再開準備を行っていると発表。4億ドルを投資し、再開から18ヶ月間で60機の航空機と55路線に就航すること予定[7]していると発表していたが、2014年4月4日に現地裁判所から破産宣告を受け、再建への道が絶たれることとなった。

就航都市

国内線就航都市

保有機材

機材は下記の航空機で構成される(2009年6月現在)。

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク


テンプレート:Navbox

テンプレート:Airline-stub
  1. メキシカーナ航空、2009年11月ワンワールドへ加盟 oneworld
  2. メキシカーナ航空、裁判所から破産宣告で復活に終止符 かつてワンワールドに加盟 Traicy 2014年4月6日付
  3. メヒカナ航空が破産申請=給与高と需要減で低迷-メキシコ 時事通信
  4. メキシコ航空大手が破綻 日本経済新聞
  5. Grupo Mexicana Informa メキシカーナ航空グループのサイトより
  6. ホテルグループメッド・アトランティカがメキシカーナ航空の再開準備を開始 A PLENO VUELO
  7. メッド・アトランティカ・グループ、航空事業 MedAtlantica GRUPO