サンフランシスコ国際空港

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テンプレート:Infobox airport サンフランシスコ国際空港(サンフランシスコこくさいくうこう、テンプレート:Lang-en-short)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市から南に約21キロメートル(13法定マイル)に位置する国際空港である。

概要

アメリカ西海岸における主要空港の1つで、ユナイテッド航空ヴァージン・アメリカのハブ空港である。アメリカ国内のみならず、アジアヨーロッパ南アメリカオセアニアへの路線が就航している。

ターミナル

ターミナル1

ファイル:SFO Airport Terminal 1.jpg
ターミナル1のレイアウト

元サウスターミナルと知られているターミナル 1 はボーディング・エリア B & C から成り立っている。ボーディング・エリア A (ロトンダ A)は2007年に取り壊された。 当初のターミナル(現・ボーディング・エリア B & C)は総工費1400万ドルを費やして1963年に開業し、ロトンダAは1974年に開業した。 ターミナルの改修工事は総工費1億5000万ドルを費やし、1988年に完了した。

ボーディング・エリア B (ゲート20-23, 24A-24B, 25-31, 32A-32B-32C, 33-35, 36A-37B, 37-39)

ボーディング・エリア C(ゲート40, 42-44, 45A-45B, 46-48)

  • デルタ航空(アトランタ、シンシナティ/ノーザンケンタッキー、デトロイト、ホノルル、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク/JFK 、ソルトレイクシティ)
    • コンパス航空(ソルトレイクシティ、シアトル/タコマ、ロサンゼルス)
  • フロンティア航空(デンバー)

ターミナル2

元はセントラル・ターミナルで、1954年に開業した。現在の国際線ターミナルがオープンする前の国際線ターミナルとして知られている。このターミナルは2008年にから383百万ドルかけて改修工事が行われ、2011年4月14日にオープンした。 ボーディング・エリア Dのみを有する。現在ゲートは14(ゲート50, 51A-51B, 52-53, 54A-54B, 55, 56A-56B, 57, 58A-58B, 59)あり、アメリカン航空ヴァージンアメリカが使用している。管制塔はターミナル2の上層階に位置している。出発・到着エリアはターミナル1とターミナル3を結ぶ通路としても機能している。

  • アメリカン航空(シカゴ/オヘア、ダラス/フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク/JFK)
  • ヴァージン・アメリカ(オースティン、ボストン、カンクン、シカゴ/オヘア、ダラス/フォートワース、フォートローダーデール、ラスベガス、ロサンゼルス、ニューヨーク/JFK、ニューアーク、フィラデルフィア、ポートランド(OR)、プエルト・ヴァラルタ、サンディエゴ、サン・ホセ・デル・カボ、シアトル/タコマ、ワシントン/ダレス、ワシントン/ナショナル、アンカレッジ(季節)、パームスプリングス(季節))

ターミナル3

ファイル:SFO Airport Terminal 3.jpg
ターミナル3のレイアウト

元ノース・ターミナルとして知られるターミナル3は、1981年開業のボーディングエリア E と 1979年開業のボーディング・エリア F を有する。ターミナル3は、ターミナル2の改修工事が終了するまでアメリカン航空ユナイテッド航空が使用していたが、ターミナル2のオープンに伴い、アメリカン航空がターミナル2に移ったため、現在ではユナイテッド航空によって占められている。元アメリカン航空が使用していたボーディングエリア Eは改修工事が終了しユナイテッド航空が使用している。

ボーディング・エリア F(ゲート68-72, 73-73A, 74-76, 77A-77B, 78-86, 87-87A, 88-90)

ユナイテッド航空の国内線はターミナル3を使用し、国際線は国際線ターミナルを使用する。一部の国内線はターミナル1を使用する。

  • ユナイテッド航空(アンカレッジ (季節)、オースティン、ボルチモア/ワシントン、ボストン、カルガリー(季節)、シカゴ/オヘア、クリーブランド、ダラス/フォートワース、デンバー、フォートローダーデール、ヒロ、ホノルル、ヒューストン/インターコンチネンタル、インディアナポリス(2014年1月7日就航予定)、カフルイ、コナ、ラスベガス、リフェ、ロサンゼルス、ミネアポリス/セントポール、ニューオリンズ、ニューヨーク/JFK、ニューアーク、オレンジカウンティ、オーランド、フィラデルフィア、フェニックス、ピッツバーグ、ポートランド (OR)、ローリー/ダーラム、サンディエゴ、セントルイス、シアトル/タコマ、バンクーバー、ワシントン/ダレス、ワシントン/ナショナル)
    • スカイウエスト航空運用 ユナイテッド・エキスプレス(アルバカーキ、オースティン、ベーカーズフィールド、ボイシ、ボーズマン、バーバンク、カルガリー、チコ、コロラドスプリングス、クレセント・シティ、ダラス/フォートワース、エドモントン、ユージーン、ユーリカ、フレズノ、アイダホフォールス、カンザスシティ、クラマスフォールス、ラスベガス、メドフォード、モデスト、モントレー、ノースベンド、オクラホマシティ、オンタリオ、オレンジカウンティ、パームスプリングス、パスコ、フェニックス、ポートランド(OR)、レディング、レドモンド/ベンド、リノ/タホ、サクラメント、ソルトレイクシティ、サンアントニオ、サンディエゴ、サン・ルイ・オビスポ、サンタバーバラ、シアトル/タコマ、スポケーン、ツーソン、バンクーバー、ヴィクトリア、アスペン(季節)、ジャクソンホール(季節)、マンモスレイクス(季節)、ミズーラ(季節)、サンバレー(季節))
    • エアリンガス(ダブリン(2014年4月2日運航再開予定))

国際線ターミナル

ファイル:SFO Airport International Terminal.jpg
国際線ターミナルのレイアウト
ファイル:SFO at night.jpg
夜のターミナル

2000年12月にオープンしたこのターミナルは、北米の中で大きな国際線ターミナルであり、耐震基礎絶縁体(免震構造)で建設された世界の中で最も大きな構造物である。このターミナルの完成前は、ターミナル2が国際線ターミナルであった。ボーディングエリアは上層部に店舗とレストラン、下層部に出発ロビーを配置した2層構造である。興味を引くのが、国際線ターミナルにはつきもののファストフード・チェーン店が無いことである。その代わり、レストランは、彼らが確立したファストフード・バージョンを披露した、ベイエリアの中でリーダー的なレストランである。

ボーディング・エリア A(ゲート A1-A12)

(南側, ボーディングエリア G の反対側)

ボーディング・エリア G(ゲート G91-G102)

(北側, ボーディングエリア A の反対側, ボーディングエリア F の隣)

アクセス

2003年6月22日バート(BART)がミルブレー(Millbrae)まで延伸されたため、サンフランシスコ市の中心部まで鉄道で行けるようになった。さらにミルブレー駅ではカルトレインに接続しており、サンノゼ(San Jose)・ギルロイ(Gilroy)方面へも行くことが可能となった。

滑走路

クロース・パラレル方式で2本×2組、計4本の滑走路が配置されているが、この近接した滑走路での同時離着陸が行われている世界でも珍しい空港である。 その理由はこの空港が一日1000を超える航空機の往来があるためで、同時着陸を行う際は接近を告げる機内アナウンスが放送される事が有る。並行する二本の滑走路が近接しているため、名物の霧がかかるなど気象条件が悪化すると片方の滑走路が閉鎖され到着遅れの原因となっている。

事故

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  • 1971年7月30日ロサンゼルス国際空港発羽田空港行きパンアメリカン航空845便(ボーイング747-100 機体記号:N747PA、愛称:" Clipper America")が途中経由地のサンフランシスコ国際空港で、地上の運行管理者の勘違いや機長の錯誤からB747の離陸には短すぎる滑走路から離陸してしまったために、主脚を進入灯に衝突させた。機体が破損したものの引き返して緊急着陸することに成功し、死者は出なかったものの、重軽傷者が29人発生し、ボーイング747としては初めての人身事故となった。

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  • 2013年7月6日午前11時36頃(日本時間午前3時ごろ)、仁川国際空港アシアナ航空214便(ボーイング777-200ER、機体番号:HL7742)が当空港への着陸に失敗し炎上した。搭乗していた乗員乗客307人のうち2人が死亡、日本人1人を含む130人以上が病院に運ばれた[3]。この事故の影響で、当空港の滑走路は一時閉鎖となり、ロサンゼルス国際空港など他空港への着陸や欠航・遅延が発生した。2014年6月15日に米運輸安全委員会NTSBは、事故調査の公聴会を行い、操縦ミスを第一の原因にあげた。[4] [5]

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脚注

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関連項目

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外部リンク

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  1. 中国国際航空、重慶/北京/サンフランシスコ線に就航 FlyTeam 2013年8月27日付
  2. ユナイテッド航空、787でサンフランシスコ/成都線を開設 DOTに申請 FlyTeam 2013年8月30日付
  3. 韓国のアシアナ航空機が米サンフランシスコで着陸失敗、炎上 2013年07月07日 10:17 AFPBB News
  4. Crash of Asiana Flight 214 Accident Report Summary
  5. アシアナ機の着陸失敗事故、「自動操縦への頼り過ぎ」が一因