デンバー国際空港
デンバー国際空港(テンプレート:Lang-en-short)は、アメリカ合衆国コロラド州デンバー市にある国際空港である。
アメリカ合衆国で最も混雑する大空港にランクされ、ユナイテッド航空とフロンティア航空のハブ空港である。
基礎的なレイアウトは、出発と到着がターミナルの異なるレベルである以外は、アトランタ国際空港に非常に似た構造である。特徴は、交差しない6本の滑走路を持つことで、2機同時離着陸する光景が普通に見られる。最も長い滑走路は16,000フィート(4,877メートル)あり、乗客、燃料及び積荷を満載したジャンボ機が空気の密度が薄くなる夏季でも離陸できるようになっている。
デンバー国際空港は、当時のデンバー市長(後にクリントン政権下の運輸長官)だったフェデリコ・F・ペニャが主導し、1995年にステープルトン国際空港を置き換え、アメリカ合衆国で最も若い主な空港のうちの1つにした。総敷地面積137km2(13,355ha)は、ダラス・フォートワース国際空港(7,325 ha)のおよそ2倍であり、商用空港としてはアメリカ最大。滑走路は必要に応じてあと6本、最大12本まで設置できるように設計されている。
当初の開港予定日は1993年10月31日であったが、自動手荷物処理システムの開発遅延などによる4回の延期の後1995年2月28日に開港となった。この遅延などにより当初17億ドルと見積もられていた建設費は45億ドルにもなった。
最近のデンバー空港に寄せられる主な苦情は、広大な敷地を確保するために都市から離れてしまったこと、さらに、高額な建設費を償還するために、航空会社に高い着陸の料金を課すことによって、デンバー空港を到着・発着するチケットは、非常に高額になることが挙げられる。
ターミナル
ターミナルとゲートのあるコンコースは独立していて、それぞれは新交通システム(Automated Guideway Transit System)によって結ばれており、出入国のCIQ施設や航空会社のチェックインカウンターなどはほとんどターミナル側に集中して設置されていて、基本的には出発は6階、到着は5階に配置されている。コンコースAのみターミナル6階と歩道橋でも結ばれていて、歩道橋下は小型ジェット旅客機は通過できるように設計されている。
コンコース
3つのミッドフィールド・コンコースを持っている。
コンコースA
- テンプレート:Flagicon ブリティッシュ・エアウェイズ : ロンドン/ヒースロー
- テンプレート:Flagicon チャンピオン航空 : ラスベガス
- テンプレート:Flagicon ユナイテッド航空 : クリーブランド、ヒューストン、ニューヨーク/ニューアーク、カンクン、シカゴ/ミッドウエー、フォートローダーデール、ラスベガス、マイアミ、オンタリオ、オーランド、フェニックス、プエルトバヤルタ、リノ/タホ、サンホセデルカボ、タンパ
- テンプレート:Flagicon フロンティア航空 : アカプルコ、アクロン/キャントン、アルバカーキ、アンカレッジ、アトランタ、オースチン、ボルチモア、ボイシ、カンクン、コスメル、シカゴ/ミッドウエー、ダラス・フォートワース、デトロイト、エルパソ、フォートローダーデール、フォートマイヤーズ、ヒューストン、インディアナポリス、カンザスシティ、ラスベガス、ロサンゼルス、マサトラン、ミルウォーキー、ミネアポリス、ナッシュビル、ニューオリンズ、ニューヨーク/ラガーディア、オクラホマシティ、オマハ、オーランド、フィラデルフィア、フェニックス、ポートランド、プエルトバヤルタ、リノ/タホ、サクラメント、ソルトレイクシティ、サンアントニオ、サンディエゴ、サンフランシスコ、サンノゼ、サンホセデルカボ、サンタアナ/オレンジ郡、セントルイス、シアトル、タンパ、ツーソン、ワシントン/ナショナル
- ホライゾン航空運用 フロンティア・ジェットエキスプレス : アルバカーキ、オースチン、ビリングス、ボイシ、カルガリー、デイトン、エルパソ、リトルロック、オクラホマシティ、オマハ、サンノゼ、スポケーン、ツーソン、タルサ
- テンプレート:Flagicon グレイトレイクス航空 : アラモサ、アライアンス/シャドロン、アマリロ、シャイアン、コルテス、ディッキンソン、ファーミントン、ガーデンシティ、ジレット、グランドアイランド、グランドジャンクション、ヘイズ、カーニー、ララミー、リベラル、ノースプラット、ピエール、プエブロ、ラピッドシティ、リバートン、ロックスプリングス、サンタフェ、スコッツブラフ、シェリダン、テルライド
- テンプレート:Flagicon ジェットブルー航空 : ボストン、ニューヨーク/ケネディ
- テンプレート:Flagicon ルフトハンザドイツ航空 : フランクフルト
コンコースB
- テンプレート:Flagicon エア・カナダ : モントリオール、トロント
- テンプレート:Flagicon ユナイテッド航空 : アルバカーキ、アンカレッジ、アスペン、アトランタ、オースチン、ボルチモア、ビリングス、ボイシ、ボストン、バーバンク、カルガリー、シャーロット、シカゴ/オヘア、コロラドスプリングス、コロンバス、コスメル、ダラス・フォートワース、デモイン、デトロイト、デュランゴ、イーグル、フランクフルト、ヘイデン/スティームボートスプリングス、ホノルル、ヒューストン、インディアナポリス、ジャクソンホール、カンザスシティ、ロンドン/ヒースロー、ロサンゼルス、メキシコシティ、マイアミ、ミネアポリス、ニューヨーク/ニューアーク、ニューヨーク/ラガーディア、ニューオリンズ、オークランド、オクラホマシティ、オマハ、オレンジ郡、フィラデルフィア、ピッツバーグ、ポートランド、ローリー/ダーハム、サクラメント、ソルトレイクシティ、サンアントニオ、サンディエゴ、サンフランシスコ、サンノゼ、シアトル、ソウル/仁川、東京/成田、スーフォールズ、スポケーン、セントルイス、トロント、ツーソン、タルサ、バンクーバー、ワシントン/ダレス、ワシントン/ナショナル、ウィチタ
- エアーウィスコンシン運用 ユナイテッド・エキスプレス : アスペン、シーダーラピッズ
- ゴージェット航空運用 ユナイテッド・エキスプレス : タルサ
- メサ航空運用 ユナイテッド・エキスプレス : アスペン、アトランタ、オースチン、ケープコッド、シーダーラピッズ、シャーロット、コロラドスプリングス、デモイン、デュランゴ、イーグル、ファーゴ、グランドジャンクション、ガニソン、ヘイデン、ジャクソンホール、ナッシュビル、ラピッドシティ、スーフォールズ、セントルイス、ツーソン
- シャトル・アメリカ運用 ユナイテッド・エキスプレス : ダラス・フォートワース、トロント
- スカイウエスト航空運用 ユナイテッド・エキスプレス : アルバカーキ、オースチン、ベントンビル/フェイエットビル、バーミンガム、ビリングス、ビスマルク、ボイシ、ボーズマン、バーバンク、カルガリー、キャスパー、シカゴ/ロックフォード、クリーブランド、コロラドスプリングス、コロンバス、デトロイト、デュランゴ、エドモントン、エルパソ、ユージーン、フレズノ、グランドジャンクション、ヒューストン、アイダホフォールズ、インディアナポリス、ノックスビル、メドフォード、メンフィス、ミネアポリス、ミズーラ、モーリン、モントローズ、オクラホマシティ、パームスプリングス、パスコ、ラピッドシティ、ソルトレイクシティ、サンアントニオ、サンタバーバラ、スプリングフィールド、セントルイス、ツーソン、タルサ、ウィチタ、ウィニペグ
コンコースC
- テンプレート:Flagicon エアトラン航空 : アトランタ
- テンプレート:Flagicon アラスカ航空 : アンカレッジ、ポートランド、シアトル
- テンプレート:Flagicon USエアウェイズ ゲートC30,C31,C43,C45 : シャーロット、フェラデルフィア、ピッツバーグゲート、ラスベガス、フェニックス
- テンプレート:Flagicon アメリカン航空 ゲートC35,C37,C39 : シカゴ/オヘア、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ
- テンプレート:Flagicon チャタウカ航空 アメリカン・コネクション ゲートC35,C37,C39 : セントルイス
- テンプレート:Flagicon トランス・ステイツ航空 アメリカン・コネクション ゲートC35,C37,C39 : セントルイス
- テンプレート:Flagicon デルタ航空 ゲートC34,C36,C40,C42,C44,C46,C48 : アトランタ、デトロイト、ミネアポリス、シンシナティ/ノーザンケンタッキー、ソルトレイクシティ
- テンプレート:Flagicon ホライゾン航空 ゲートC32
- テンプレート:Flagicon ミッドウエスト航空 ゲートC47 : ミルウォーキー
トピック
ターミナルから市街地へ通じる道路から見える空港敷地内に青い馬の象があり、夜間は眼が赤く光り通称「ブルーマスタング」と呼ばれていて、その姿が異様な雰囲気を作っていて、作成時の事故もありいろんな噂がある。 また、その他にも空港内にフリーメイソンの記号を記した石版が設置されていたり、ガーゴイルの石像が手荷物検査場に設置されていたり、空港内の壁画にメッセージ性が強いものが常設されていたり、 建設にかかった資材、費用が完成した空港の規模以上など不可解な点が多い空港である。
2003年の猛烈な暴風雪では、重量のある雪が、冬に雪を頂いたロッキー山脈を連想させるよう設計された特有の白いファブリックルーフのターミナルに穴をあけるという事故があった。