つくば駅

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テンプレート:駅情報 つくば駅(つくばえき)は、茨城県つくば市吾妻二丁目4番地1にある首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスである。駅番号20で、同線の終点である。

駅構造

島式ホーム1面2線の地下駅である。茨城県内初および現在も唯一の地下駅(掘割型地下駅のみらい平駅を除外した場合)で、筑波研究学園都市の都心地区(センター地区)の学園中央通りの地下にある。

つくば駅務管理所が所在し、同所はみらい平駅・みどりの駅万博記念公園駅研究学園駅を同時に管理する。改札口および出入口は、バスターミナルつくばセンタービルのある駅北東端(行き止まり側)に偏って存在し、駅南西端(秋葉原方)の住宅地には出口を設けていない(駅出口番号は全て「A」を冠しており、Bなど他のアルファベットはない)。また、自動体外式除細動器(AED)が1台設置されている。

改札口前には、開業時からコンビニエンスストアの「am/pm」が店舗を構えていたが、2011年平成23年)8月11日より「ファミリーマート」となった。[1]

のりば

つくば駅プラットホーム
のりば 路線 方面
1・2 テンプレート:Color つくばエクスプレス 守谷南流山北千住秋葉原方面

出入口

ファイル:Tsukuba Creo Square Q't.jpg
つくば駅A5出口(道路側)とつくばクレオスクエア「Q't」(2007年9月撮影)

事実上7箇所ある。南北自由通路の地上側出入口「A1」 - 「A5」が事実上つくば駅の出入口となっており、TX・つくばエクスプレスロゴと駅名が表示されている(地下自由通路との記載はない)。他にも、地上1階のバスターミナル内に上がれるエレベーターと、A5出口通路の途中から分かれショッピングセンター「Q't」の地上1階フロア(エスカレータ)につながる出口[2][3]が存在するも独立した出口番号を持たない。

出口の位置

  • A1 - 北1駐車場前
  • A2 - 交番前
  • A3 - バス・タクシーのりば・K&R
  • A4 - バスおりば
  • A5 - 「Q't」TX側出入口前
  • (Q't) - 「Q't」店内(1階フロア)
  • (エレベータ) - バス・タクシーのりば

南北自由通路

改札口前コンコースと地上出入口をつなぐ通路は、鉄道会社所有ではなく、茨城県が管理している公道都市計画道路 南北自由通路」(茨城県道24号土浦境線の一部[4])である[5]。幅員18m、延長105mで、エスカレーター7基とエレベーター2基で地上と連絡する[5]。開業当初は単に通路であったが、後に総合案内所・待合所・コーヒー店・土産物店・旅客向けの案内情報画面が設置され、事実上「駅の一部」と化している。一方で、公道のため議員・候補の街頭挨拶[6]年末商戦の出発式[7]など現在の日本においては通常鉄道用地では行えない諸活動が見られる。南北自由通路にある掲示板はつくば市が管理している[4]

つくば市総合案内所

つくば市観光協会の職員2名が常駐し、観光案内などを行っている。改札口を出たすぐのところにあり、列車からバスへ乗り換える経路の途中で観光に関する情報を得ることができる。営業時間は毎日8時30分 - 18時30分で、年末年始の12月29日 - 1月3日は休業となる。

従来より「つくばターミナル」ビル内に市の案内所(1階)および観光案内所(2階)が置かれ、駅開業後も営業されていたが、土地勘のない市外からの観光客にとって地上のビル内の一角にある案内所を見つけることは非常に難しく、駅前交番で勤務する警察官筑波山へのアクセス手段を尋ねるといったことがしばしばあり[8]、「駅に観光案内がない」との不満が少なくなかった。臨時で案内職員を南北自由通路(改札前)に派遣することはあったが、駅開業後約9ヶ月を経て、常設の総合案内所が開設されたものである。これにより、従来の案内所は閉鎖された。

また、レンタサイクル(貸し自転車)受付も行っている[9]。利用には身分証明書が必要で料金は1日500円。受付時間は9時から18時30分まで。乗り捨て不可で利用後は所定の駐輪場へ返却し、総合案内所へ届け出る。

TX AVENUEつくば

駅改札口外にはTX AVENUEつくばが設置され、物産店とスターバックスが入店している。後者は一部がカウンター形式で、その隣がオープンカフェとなっている。

利用状況

2013年度の1日平均乗車人員は17,419人である[10]。全線において秋葉原駅、北千住駅、南流山駅、流山おおたかの森駅、守谷駅、八潮駅に次ぐ第7位である。

開業以来の1日平均乗車人数は以下の通りである[11][12]

年度 1日平均
乗車人員
2005年(平成17年) 11,126
2006年(平成18年) 12,089
2007年(平成19年) 13,676
2008年(平成20年) 14,709
2009年(平成21年) 15,117
2010年(平成22年) 15,529
2011年(平成23年) 15,638
2012年(平成24年) 16,637
2013年(平成25年) 17,419

駅周辺

ファイル:Tsukuba Creo Square CREO.jpg
つくばクレオスクエア・CREO(西武百貨店・イオン)(2007年9月撮影)
ファイル:Right on Head Office 2012.jpg
ライトオン本社・つくば本店(2012年3月撮影)
ファイル:Azuma2 2 Tsukuba-city.JPG
学園中央通り(地下がつくば駅)(2009年10月撮影)
ファイル:JOYO Bank Kenkyūgakuentoshi branch01.jpg
常陽銀行研究学園都市支店(2012年8月撮影)

駅前は、駅前広場やつくばセンター広場が整備されている。電線などは地下の共同溝に収容されているため、駅出口からみて視界が広く、広々とした印象を与える。国策により計画的に整備されているため、日本の他の主要駅前に見られるような、大きな屋外広告看板や中小規模のいわゆる雑居ビルが存在しない。研究所は駅周辺にはほとんど存在せず、つくば駅が最寄駅であっても多くは路線バスやタクシーなどを利用することになる。

駅前広場

筑波研究学園都市における路線バスなどの公共交通拠点として1985年昭和60年)に設置された「つくばセンター交通広場」が、駅開業により「駅前広場」と改称された。広場には改札口を出てからエレベーターまたはエスカレータ(A3・A4出口)を利用する。詳細はつくばセンターを参照されたい

【A1】出口

北西(吾妻二丁目・春日一丁目)方面。

【A2】出口

北(吾妻二・三・四丁目)方面。

【A3】・【A4】出口

南東(吾妻一丁目・竹園一丁目)方面。

【A5】出口

南西(竹園一丁目・東新井)方面。

バス路線

つくば駅(つくばセンター)発着路線

つくばセンターを参照されたい。

競合バス路線

つくばエクスプレス開業の時点では、東京駅高速バスつくば号」は、運賃をつくばエクスプレス全線普通運賃(1,150円)と同じにする値下げ(1,250円→1,150円)はあっても減便はなく、競合する形となったが、つくばエクスプレスの影響は大きく、2005年平成17年)11月1日から減便などの措置が講じられた。「つくば号」は2006年(平成18年)10月1日に一部便をつくば駅北方約2キロメートル筑波大学始発・終着(「筑波大学」バス停は一般路線の「筑波大学中央」と同じ)とし、下り便に深夜便「ミッドナイトつくば号」を新設した。その他、3枚綴りで1900円(一枚当たり634円)となる格安[13]の東京方面行限定回数券を発売するなどしてバス事業者側は対抗姿勢を取っている。

歴史

  • 2005年(平成17年)8月24日 - 開業。
  • 2006年(平成18年)6月11日 - 南北自由通路につくば市総合案内所を設置。
  • 地番整理で当駅の地番がつくば市吾妻二丁目128番地から「つくば市吾妻二丁目4番地1」に変更。

構想

つくば国際会議場に向かう著名人や要人の警備に配慮した休憩室「TXルーム」(仮称)の設置が計画されているテンプレート:要出典

隣の駅

首都圏新都市鉄道
テンプレート:Color つくばエクスプレス
テンプレート:Color快速
守谷駅(15) - つくば駅(20)
テンプレート:Color通勤快速・テンプレート:Color区間快速・テンプレート:Color普通
研究学園駅(19) - つくば駅(20)

ドラマ・映画・CM撮影等

ドラマ

  • 特急田中3号 - 田中一郎が家に帰るために利用した駅として登場している。

その他にも、駅周辺が様々なドラマ・CMの撮影に使われている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

関連項目

外部リンク

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