つくばセンター

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ファイル:View of Tsukuba Center Bus Terminal July, 2012.jpg
つくば三井ビル展望フロアから望むバスターミナル(2012年7月)
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つくばセンターバスターミナル(写真右)を南側から望む。木の右奥にあるのがつくば駅A4出入口である。(2005年8月)

つくばセンターは、茨城県つくば市吾妻一丁目にあるバス停留所で、つくば駅前広場を使用したバスターミナルである。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスつくば駅と接続する。

ファイル:Tsukuba Center Tx.jpg
つくばセンター風景。左側のビルはQ't。(2005年8月)

概要

国際科学技術博覧会(科学万博)開幕直前の1985年昭和60年)3月14日筑波研究学園都市の交通結節点として都心地区(センター地区)に「つくばセンター交通広場」が設置され、「つくばセンター」は交通広場のバス停留所の名称として用いられた。開設時から研究学園都市における交通の拠点として機能し、『JTB時刻表』では2006年4月号でつくば駅に変更されるまで、このつくばセンターが市の中心駅として扱われた。

つくばエクスプレス開業後は、「つくばセンター交通広場」が「駅前広場」に改称され、つくば駅のバス乗り場としても機能するようになる。しかし、乗り入れるバス会社では行先表示器・停留所ともに「つくばセンター」の名を引き続き使用している。一部バスの方向幕は「(TXつくば駅)」を併記している。

筑波山筑波大学などの市内観光地・研究機関、牛久土浦などの周辺都市への一般路線バスや、つくば市のコミュニティバス「つくバス」、都内東京国際空港(羽田空港)、成田国際空港(成田空港)、茨城空港水戸東京ディズニーリゾートお台場などを結ぶ中距離高速バスや、京都大阪方面への夜行長距離高速バス路線が発着する。

駅前広場

現在のバスターミナルは2008年7月からの改装工事を経て、2010年1月8日に供用開始したものである。

屋外型の広場で、外周部にバス乗降場が、中央部にタクシープールが存在する。外周部の北西寄りにつくば駅出入口(A3・A4・エレベーター)がある。バスの出入口は南西(つくばクレオスクエア「Q't」)側の1か所のみであり、一般車の乗り入れは禁止されている。バスターミナルの東側にはキスアンドライド駐車場が隣接して設置されており、これも駅前広場の一部として扱われている。この駐車場は20分まで無料(20分を超えると有料)で利用できる[1]

また、広場周辺には大型自転車駐車場や数百から千台規模の大型駐車場が数箇所設置されている。なお、「つくばセンター広場」はこれとは別のもので、隣接するつくばセンタービル前の広場のことを指す。

改装前

外周部と中央部にバスバースが、南寄りにターミナルビルの「つくばターミナル」やタクシープールがあった。バスの出入口は北(学園中央通り)側と南(つくばクレオスクエア「Q't」)側の2ヶ所であった。開設当初からバスレーンへの一般車乗り入れは禁止されており、別に一般車乗り付けスペースを設置していた。

各バス乗り場をつなぐ橋上駅のような陸橋(階段)が設置されており、2階にあたる階層はペデストリアンデッキとつながる「つくばセンター広場」と同じであった。ターミナルビルは同広場の階層と同じ2階にも出入口があった。これは路線数の関係上ほとんどのバスが外周部分からの発着となるためあまり利用されていなかったが、つくば駅開業後はこの陸橋の一番北の階段(8番乗り場)が駅へのエスカレーター(A3出入口)と事実上接続する形となり、駅からデッキ、つくばセンタービル方面へ移動する通行者が若干増加した。ターミナルビル横には「つくばセンター広場」に上る専用エスカレーターもあった。

特徴

ファイル:TsukubaCenter Annai Hyoji.JPG
複合系標識(2010年7月)
ファイル:P-LV719R.jpg
筑波山シャトルバス運用中の関鉄パープルバスの観光車両
ファイル:Kanto-railway-bus-1901TK.jpg
「つくバス」小田シャトルの通常車両
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「つくば号」の車両(関東鉄道、東京にて撮影)
ファイル:JR-bus-Kanto-H651-00405.jpg
「つくば号」の車両(JRバス関東)
ファイル:Kantetsu 1823YT KL-MP37JK.jpg
つくばサイエンスツアーバス
  • バスターミナル専従職員は配置されていない。バス関係では関東鉄道系の代理店「関鉄観光 学園サービスセンター」があるのみとなっている。
  • バス乗り場の案内図とダイヤグラム通りのバス発車標が駅A3出入口付近に設置されている。一方、バスの到着を知らせる構内アナウンスやバス接近表示は導入されていない。バス車両からの音声のみとなっている。

バス乗降場

1番のりば

筑波山に直行する「筑波山シャトルバス」が発車する。つくば駅A4出入口前に位置する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社
1番 筑波山シャトルバス 沼田・筑波山神社入口 筑波山(つつじヶ丘) 関東鉄道

2番のりば

つくバスの吉沼シャトルと南部シャトルが発車する。つくば駅改札外エレベーターの地上出口前に位置する。

乗場 系統 番号 主要経由地 行先 運行会社
2番 吉沼シャトル YB 研究学園駅豊里の杜・テクノパーク豊里中央・上郷 吉沼 関東鉄道
南部シャトル NB 谷田部車庫・農林団地中央・高見原中央・茎崎窓口センター 茎崎老人福祉センター

3番のりば

つくバスの北部シャトルと小田シャトルが発車する。つくば駅A3出入口前に位置する。

乗場 系統 番号 主要経由地 行先 運行会社
3番 北部シャトル HB 大穂窓口センター・つくばウェルネスパーク・筑波交流センター 筑波山口 関東鉄道
小田シャトル OB 桜窓口センター・栄・テクノパーク桜・栗原・小田中央 筑波交流センター

4番のりば

おもに研究学園地区南部(松代二の宮稲荷前並木など)、荒川沖駅ひたち野うしく駅へ向かう一般路線が発車する。

乗場 系統番号 主要経由地 行先 運行会社
4番 20/21A 竹園二丁目・学園並木 荒川沖駅 関東鉄道
C22 竹園二丁目 学園並木
C20 竹園二丁目・並木公園南・常総学院入口 桜ニュータウン
71 竹園高校前 学園並木 関鉄パープルバス
30/31 二の宮中央・洞峰公園前・環境研究所イオンモールつくば牛久栄進高校 ひたち野うしく駅 関東鉄道・JRバス関東
36 (直行) ひたち野うしく駅 関東鉄道
CG つくば国際会議場筑波宇宙センター梅園公園・気象台・二の宮 テンプレート:駅番号学園南右回り
CG つくば国際会議場・二の宮・気象台・梅園公園・筑波宇宙センター テンプレート:駅番号学園南左回り
C15 松代二丁目・松代小学校 テンプレート:駅番号松代
42A 松代二丁目・生物研大わしキャンパス・谷田部車庫 牛久駅
C6 春日二丁目 研究学園駅

5番のりば

土浦市中心部、大穂豊里筑波地区、常総市石下地区、下妻市方面への一般路線が発車する。

乗場 系統番号 主要経由地 行先 運行会社
5番 10/11 竹園二丁目・花室交差点・千束町 土浦駅 関東鉄道
11B 竹園二丁目・花室交差点・土浦二高 土浦駅
竹園二丁目・花室交差点・土浦二高・土浦一高 合同庁舎
11D 竹園二丁目南・上広岡・上高津・千束町 土浦駅
11A/18 吾妻・花室交差点・田中町 土浦駅東口
18/C8 筑波実験植物園防災科学技術研究所高エネルギー加速器研究機構 つくばテクノパーク大穂
C8A 筑波実験植物園・合宿所・防災科学技術研究所・高エネルギー加速器研究機構 つくばテクノパーク大穂
26/36/C6 春日一丁目・国土地理院 建築研究所
19 竹園二丁目・花室交差点・土浦二高 土浦駅 関鉄パープルバス
19/C9A 春日一丁目・高野・豊里中学校・上郷 石下駅
71 春日一丁目・国土地理院・高エネルギー加速器研究機構・作谷・高道祖 下妻駅

6番のりば

筑波大学構内を経由する系統が発車する。

乗場 系統番号 主要経由地 行先 運行会社
6番 10/20/30 筑波大学病院入口・第二エリア前 筑波大学中央 関東鉄道
C10 筑波大学病院入口・一ノ矢学生宿舎前・筑波大学中央・合宿所 テンプレート:駅番号筑波大学(右回り)
合宿所・筑波大学中央・一ノ矢学生宿舎前・筑波大学病院入口 テンプレート:駅番号筑波大学(左回り)
42A 吾妻一丁目西・春日一丁目 筑波大学病院
深夜バス 筑波大学病院・大学会館 筑波大学中央

※深夜バスは平日(祝日を除く月~金曜日)の深夜に3便のみ運行

7番のりば

東京駅行の高速バスと、イオンモール土浦(平日夜1便のみ)への路線バスが発車する。

乗場 系統 行先 運行会社
7番 つくば号 東京駅日本橋口 関東鉄道・JRバス関東
直行 イオンモール土浦 JRバス関東

8番のりば

茨城県運転免許センターへの急行バスと、「つくば号」を除いたすべての高速バスが発車する。土曜・休日には研究施設などを巡る「つくばサイエンスツアーバス」も発車する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社
8番 エアポートライナー「NATT'S   成田空港 関東鉄道・千葉交通成田空港交通
つくば - 羽田線   羽田空港 関東鉄道・京急
TMライナー 石岡・県自動車学校・県庁BT水戸駅南口 偕楽園 関鉄観光バス
よかっぺ関西号 京都駅八条口・大阪駅前(東梅田)なんば あべの橋駅 関東鉄道・近鉄
急行 わかば号 (途中降車不可) 運転免許センター 関鉄パープルバス
茨城空港シャトルバス (途中降車不可) 茨城空港 関東鉄道
高速バス 東京ディズニーリゾート 東京テレポート駅(お台場)・国際展示場駅 関東鉄道

9番のりば

ファイル:Kantetsu Kanko Bus at Tsukuba Center, May 2014.JPG
9番乗り場に停車中の「真壁のひなまつり号」(関鉄観光バス)

1 - 8番乗り場が駅前広場にあるのに対し、当乗り場はつくば駅A1出入口から西に進んだ中央通り上に位置する。臨時の乗り場であり、定期便の発着はない。毎年春に運行される「真壁のひなまつり号」のほか、筑波大学の説明会などの際に当乗り場から臨時のバスが発車する。「つくばセンター9番」と書かれた停留所標識が通年設置されている。

降車のみ

  • ミッドナイトつくば号 東京駅→つくばセンター・筑波大学
  • 深夜急行バス 守谷駅→つくばセンター ※金曜または祝前日のみ運行

バスでアクセスできる市内の主要施設

関東鉄道グループの路線は、系統番号が路線ごとに割り当てられるため、方面が上下逆方向でも同じ系統番号となる。徒歩約10分以内の施設はつくば駅#駅周辺を参照。

観光地・名所

大学・教育機関

研究・学術機関

下記の路線バスの他、施設によってはつくばサイエンスツアーバスを利用することもできる。

その他

  • 筑波大学附属病院 - [C10](右回り)[10][20][30]「筑波大学病院入口」下車。
  • 筑波記念病院 - [71][26][36][C6]「筑波記念病院」下車。
  • つくば市立病院 - [HB][OB]「筑波交流センター」下車。
  • 筑波学園病院 - [NB][42A]「谷田部車庫」下車。
  • つくば双愛病院/高崎自然の森 - [NB]「高崎中央」下車徒歩20分。
  • 筑波学都資金財団 筑波研修センター - [C10](左回り)「メディカルセンター病院」下車徒歩約5分、又は[C8][C8A][18]「妻木」下車徒歩約5分。
  • つくばヘリポート - [OB]「春風台」下車徒歩20分。
  • さくら運動公園 - [OB]「桜窓口センター」下車、又は[10][11][11B][18][19]「花室交差点」下車徒歩約7分。
  • つくばウェルネスパーク(セキショウ・チャレンジスタジアム) - [HB]「つくばウェルネスパーク」下車、又は[C8][C8A][18]「つくばウェルネスパーク入口」下車徒歩6分。
  • 豊里ゆかりの森 - [19][C9]「遠東」下車徒歩6分。
  • 茎崎運動公園 - [NB]「茎崎運動公園」下車。「茎崎窓口センター」行きは終点で乗換、[JB]「茎崎運動公園」下車。

周辺

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つくばターミナル

ファイル:Tsukuba ct.JPG
解体前のつくばターミナルビル(2005年8月)

2008年7月からの再整備工事により解体され現存しない。財団法人つくば都市交通センターが管理する2階建ての建物だった。1階はバス乗り場やタクシー乗り場に面し、2階はペデストリアンデッキとつながる「つくばセンター広場」に隣接し、1階・2階の双方に出入口があった。当時の入居施設は以下の通りである。

1階

  • 自動券売機(高速バス専用)
  • 関鉄学園サービスセンター - 関東鉄道系の旅行代理店。一般路線バスとコミュニティバスの定期券回数券を発売していた(普通乗車券は現金での車内支払いのみ)他、各バス路線毎の紙の時刻表の配布や関鉄観光による各種乗車券の発行・旅行案内をしていた。
  • 待合所(バス・タクシー乗り場前の中央フロア) - 路線バスの時刻表と路線図が壁に掲出していた。各乗り場にも乗り場毎の時刻表がある。
  • 財団法人つくば都市交通センター まち育て事業本部
  • 自動販売機コインロッカー便所

2階

解体前に閉鎖された施設

  • みどりの窓口(JR東日本つくば店)(2006年2月28日閉鎖) - 土浦駅の別窓口(一種の出張所)扱い。
  • つくば市観光案内所(2006年6月11日閉鎖) - 閉鎖後、つくば駅南北自由通路内につくば市総合案内所が開設され、その機能を移転した。
  • ローソン つくばターミナル店(2008年3月31日閉鎖)
  • KIOSK
  • トヨタレンタリース

新ターミナルビル

つくば市は2012年11月に、新たなターミナルビルを建設する方針を公表した。2013年に整備事業提案競技を実施し、2014年3月には最優秀提案者の大和リースと事業締結した[2]。ターミナルビルは2014年9月に建設着手し、2015年9月に開業予定である[2]

歴史

  • 1985年昭和60年)3月14日 - 「つくばセンター交通広場」完成。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 東京を結ぶ高速バス「特急つくば号」乗り入れ開始。
  • 1994年平成6年)7月1日 - 成田空港連絡バス「エアポートライナーNATT'S」乗り入れ開始。
  • 1998年(平成10年) - 3月1日に水戸行「急行TMライナー」が、3月14日にひたち野うしく駅発着系統が乗り入れ開始。
  • 1999年(平成11年)6月1日 - 羽田空港連絡バス乗り入れ開始。
  • 2001年(平成13年)4月26日 - 大阪行夜行高速バス「よかっぺ関西号」乗り入れ開始(初の夜行路線)。
  • 2005年(平成17年) - つくばエクスプレスつくば駅開業に対応すべくバスレーン入口を増設、駅出入口を設置。
    • 8月24日 - つくば駅開業。真壁・岩瀬行急行バス乗り入れ開始(関鉄グリーンバス初乗り入れ)。
  • 2006年(平成18年)2月28日 - JR東日本つくば店(みどりの窓口)が営業を終了。
  • 2008年(平成20年)7月 - つくば駅前広場再整備工事に着手[3]
  • 2009年(平成21年) - 再整備工事にもとづき、2月28日につくばターミナルビル閉鎖。3月23日に仮設バスターミナルが供用開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月18日 - 新バスターミナル供用開始。
    • 4月16日 - 茨城空港シャトルバス乗り入れ開始。
  • 2012年(平成24年)3月24日 - 東京ディズニーリゾート、海浜幕張駅を結ぶ高速バス乗り入れ開始。

出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

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  • テンプレート:PDFlink
  • 2.0 2.1 テンプレート:PDFlink - つくば市webサイト
  • つくば駅前広場再整備工事の概要テンプレート:リンク切れ