白川町
白川町(しらかわちょう)は、岐阜県加茂郡にある町である。東濃ひのきや白川茶、麦飯石を産することでも知られている。同じ岐阜県内に世界遺産にも登録され、合掌造りの家々を残すことで有名な大野郡白川村があるが直接のかかわりはない。
目次
地理
白川町は岐阜県南部に位置し、すぐ北には旧美濃国と旧飛騨国の境がある。中津川市との境には二ツ森山(標高1,223メートル)が、東白川村および中津川市との間には尾城山(標高1,133メートル)が聳え立つ。この地は山間部に当たるため気候は内陸性のもので年間平均気温がおよそ12℃、年間降水量が2,250mmほどとなっている。 町域の9割を山林が占め、標高の高低差は激しく居住に適する地は川沿いのごくわずかである。町の西部に北から流れる飛騨川があり、東から流れる佐見川、白川、黒川、赤川などを合流して南西へと流れる。 市街地は飛騨川と白川の合流付近の白川沿いの狭隘地に立地する。
歴史
1888年(明治21年) 町村制が施行されると岐阜県加茂郡に西白川村、武儀郡坂ノ東村、蘇原村、黒川村、佐見村が成立したがこれが現在の白川町の元である。1953年(昭和28年)に西白川村が単独で町制を施行し白川町となると次々に残りの村が合併されて行き、1956年(昭和31年)現在の白川町が成立した。
- 1889年(明治22年) - 町村制の施行により岐阜県加茂郡西白川村、坂ノ東村、蘇原村、黒川村、佐見村が誕生する。
- 1953年(昭和28年) - 西白川村が単独で町制を施行し白川町となる。
- 1954年(昭和29年) - 白川町が坂ノ東村を合併し白川町となる。
- 1956年(昭和31年) - 白川町が黒川村、佐見村、蘇原村を合併し白川町となる。
人口
行政
経済
平成12年の国勢調査
- 第1次産業就業者数 542名
- 第2次産業就業者数 2,742名
- 第3次産業就業者数 2,124名
産業
基幹産業は林業および農業で、前者では特に東濃ひのきの生産が後者では特に白川茶の生産が有名である。しかしながら近年は林業や農業からサービス業や生産業に転向する人も多く特に専業農家の減少が顕著である。山間部にあり気候が冷涼であるため夏秋トマトなどの生産も始まったが前述のとおり専業農家は減りつつある。
姉妹都市・友好都市
- 白川町に在住していたオルガン製作家の辻宏(1933-2005)[3]がピストイアにある教会の、バロック時代のものという古いパイプオルガンを修復したのがきっかけで両者の間に友好関係が生まれた。現在でも青少年を相互に派遣する活動などが行われており、白川町がイタリア色をとり入れた街づくりをしたり、白川町とピストイア市が共催で白川・イタリアオルガン音楽アカデミーを開いたりするまでに至っている[2]。
- テンプレート:Flagicon 沖縄県宮古島市 [2]
- 2004年姉妹都市締結
- テンプレート:Flagicon 松原市(中華人民共和国吉林省)[2]
教育
中学校
- 白川中学校(白川町河岐1830)
- 黒川中学校(白川町黒川2929)
- 佐見中学校(白川町上佐見1957)
小学校
- 白川小学校(白川町和泉342)
- 白川北小学校(白川町坂ノ東4310)
- 蘇原小学校(白川町赤河1079)
- 黒川小学校(白川町黒川2808)
- 佐見小学校(白川町上佐見487)
高等学校は、加茂高等学校白川校舎(前身:白川高等学校)があったが2009年(平成21年)3月1日で廃校になった。
交通
飛騨川の流れにそって、国道41号や高山本線が走り、南西の美濃加茂市や北の下呂市、飛騨地方へと繋がる。町の北部には国道256号が走り、東に隣接する東白川村に接続する。また、町の中心部の白川に沿った岐阜県道62号下呂白川線も東白川村と直結している。
鉄道
町内には東海旅客鉄道(JR東海)高山本線が走っている。代表駅は白川口駅で白川町市街地とは白川を隔てた対岸にあるが、橋を渡ればすぐであり役場なども近い。町内には白川口駅のほかに下油井駅も存在する。
道路
施設
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
観光
- 飛水峡
- 道の駅美濃白川「ピアチェーレ」(国道41号線)
- 美濃白川ふるさと体験村
- 水戸野のしだれ桜
- 中部北陸自然歩道
- 道の駅清流白川クオーレの里/クオーレふれあいの里/大正川原キャンプ場
- 東座
- 上麻生ダム
- 野原城址
- 佐見川峡
- 大山白山神社
- 白川橋
温泉
イベント
- ラム肉祭り
その他
- 天心白菊の塔 (飛騨川バス転落事故慰霊碑)
白川町出身の有名人
- 金石昭人 - 野球選手
- 藤井丙午 - 新日本製鉄副社長・参議院議員
- 藤井孝男 - 元運輸大臣・衆議院議員
- 尾崎秀実 - 戦前のジャーナリスト
- 日比野玲 - 歌手、アーティスト、俳優
- 中山七里 -作家
- 田口俊平 - 幕末期の砲術、測量術の技術者
白川町にゆかりのある人物
- 白川英樹 - 祖父が白川町出身