PL学園中学校・高等学校
PL学園中学校・高等学校(ピーエルがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は大阪府富田林市にある男女共学の私立中高一貫校。パーフェクト リバティー教団本部敷地内に立地しており学校法人PL学園が運営する。
概要
中学校では英語科と数学科で習熟度別の授業を導入している。また高等学校では国公立コース・理文選修コースの2コースを設置し、希望進路に応じた学習を図っている。
中学校・高等学校ともに、大半の生徒が寮生活を送っている。
かつて高等学校には定時制課程・通信制課程も併設されていた。定時制課程は2000年度(平成12年度)、通信制課程は2009年度(平成21年度)に休止となっている。
沿革
- 1955年 - PL学園高等学校が創立。全日制課程を設置。
- 1957年 - 定時制課程を設置。
- 1959年 - PL学園中学校が創立。
- 1962年 - 校歌制定。
- 1973年 - 通信制課程を設置。
- 2000年 - 定時制課程を廃止。
- 2009年 - 通信制課程を休止。
部活動
母体であるパーフェクト リバティー教団は「人生は芸術である」という教義を掲げている。そのため自己表現を重視することが奨励され、野球を始めとしたスポーツにも力が入れられている。特に後述の通り硬式野球部が有名である他、軟式野球部、バトン部、剣道部などが全国大会レベルで活躍している。かつてゴルフ部は、男子が1980年、第1回全国高等学校ゴルフ選手権大会で優勝し、翌年の第2回全国高等学校ゴルフ選手権大会も優勝[1]しており、 、高村博美(賞金女王1回)、中島千尋(ツアー通算4勝)、谷口徹(賞金王2回)ほか数多くのプロゴルファーを輩出した(2001年に廃部)。
硬式野球部
硬式野球部はテンプレート:By(昭和31年)創部。6年目の1962年、甲子園に初出場する。1970年代後半からは甲子園の常連校となり、テンプレート:By(昭和52年)の3年生からテンプレート:By(平成13年)の3年生までは25学年連続でプロ選手を輩出した。
テンプレート:By(昭和60年)の夏の大会では全国大会で現在唯一の毎回得点を達成している(スコアはその項掲載)。また、1978年の全国高等学校野球選手権大会では、準決勝の中京戦、および決勝の高知商戦において、土壇場の9回裏から大逆転劇を見せ、「9回裏の奇跡」「逆転のPL」の異名をとることとなった。
春のセンバツ大会には1981年、1982年、1987年の3回、夏の選手権大会は1978年、1983年、1985年、1987年の4回、春夏合計7回の全国制覇を達成している(1982年に史上2校目の春連覇、1987年は史上4校目の春夏連覇達成)。甲子園全国大会では人文字での応援(カラーカード<色画用紙>やメガホン・ポンポン等を使用)が有名である。
一方で数々の暴力事件も起こっている。テンプレート:Byにはいじめが原因とされる暴行事件で半年間にわたる活動停止処分を受けている。この際は伝統の「説教」制度も問題になった。テンプレート:Byも暴力事件が起こり、藤原弘介監督(当時)が辞任。後任として河野有道が復帰したが、テンプレート:Byには部員の部内暴力と喫煙で1ヶ月の対外試合禁止になった。
テンプレート:By4月9日には、高野連・西岡宏堂審議委員長よりテンプレート:By2月23日午後10時頃、2年生4人が、1年生1人を寮内にて殴る、蹴るの暴行を加え救急車が出動して病院送りにしたことが明らかにされた(学年は共に事件当時)。これにより日本学生野球協会審査室会議にてテンプレート:By2月24日から8月23日までの6ヶ月間の対外試合禁止処分が決まった[2][3]。監督の河野有道はテンプレート:Byの活動停止処分を受けた際の監督でもあった(テンプレート:By辞任後テンプレート:By復帰)がその後退任し、4月16日付でPL教団職員に異動した。
暴行事件のため、上級生と下級生が同部屋で生活し、下級生が上級生の雑用等をこなす野球部独自の「付き人制度」は2013年秋に禁止された。また野球部専用の「研志寮」も廃止され、一般生徒と同じ寮で生活している。
後継監督候補には複数のOBが浮上しているが、黄金時代の復活を望んでいる監督候補であるOBと野球部の体質改善を重要視している学校側との調整がつかないため、2013年秋大会から常勤の監督が不在という状況が長期化しており、練習ではコーチ2人が指導を行っている。このため公式戦では野球未経験の校長が登録上の監督に就任し、ユニフォームを着てベンチ入りしているが、試合の中で決断を下せる大人が不在となっており、作戦や選手交代を選手同士で決めている。
出身者
プロ野球選手(卒業年度順)
※選手名の後ろの◎は名球会入りした選手、★はタイトルを獲得、または表彰を受けた選手、☆は現役選手
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その他
- 高鍋進 - 1994年度卒。剣道家(神奈川県警所属)。全日本剣道選手権大会2010年大会2011年大会二連覇。
- 上重聡 - 1998年度卒。日本テレビのアナウンサー(松坂世代、PL学園対横浜延長17回の敗戦投手)
- 清原幸治 - 1989年度卒。社会人野球元選手。元プロ野球選手清原和博の弟。
- 桑田泉 - 1987年度卒。ティーチングプロゴルファー。元プロ野球選手桑田真澄の弟。
- 清水哲 - 1984年卒。著述家。1984年夏の甲子園で活躍も同志社大野球部時代に負傷・後遺症を負う。
- 松田訓 - 社会人野球選手。1994年社会人野球日本選手権大会最優秀選手
- 中村順司 - 同校元硬式野球部監督(自身の長男中村猛安もPL卒業生。上重の一年先輩で現在は日本大学東北高等学校野球部監督)
- 高村博美 - プロゴルファー
- 中島千尋 - プロゴルファー
- 谷口徹 - プロゴルファー
- 稲垣正司 - バトントワリング世界選手権第1位。現在、シルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー『ZED』(2008年8月より試験公演開始、2008年10月1日より正式開催)の唯一の日本人出演者として出演中。
- 野添ゆかり - プロ雀士・最高位戦プロ麻雀協会所属
- 井坂善行 - 元和泉市長。野球部18期生。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:学校法人PL学園 テンプレート:選抜高等学校野球大会優勝校 テンプレート:全国高等学校野球選手権大会優勝校 テンプレート:国民体育大会高等学校野球競技優勝校 テンプレート:玉竜旗全国高等学校剣道大会男子優勝校
テンプレート:全国中学校剣道大会男子団体戦優勝校- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ PL学園夏絶望、6カ月対外試合禁止処分 日刊スポーツ 2013年4月10日7時41分
- ↑ 『PL学園、部員の部内暴力で夏アウト…被害の1年生部員救急車で搬送』 デイリースポーツ 2013年4月9日(火)14時42分配信