G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)

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テンプレート:暫定記事名G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR』または『ガルム戦記』は、2000年に公開される予定だった映画。監督は押井守

概要

デジタルエンジンプロジェクトの企画として製作が行われていた、実写特撮アニメを融合させたハイ・ファンタジー映画。パイロットフィルムが3本存在する(このパイロットフィルムは未だに一般には未公開であるが、東京国際ファンタスティック映画祭で上映されたことがある)。

当初60億円とも言う巨額の制作費が噂されたが、セガバンダイの合併騒動、また企画内容に予算対効果で疑義が生まれ、企画は凍結された。この没企画から派生して、のちに映画『アヴァロン』が制作された。

ストーリー

天空から飛来する謎の存在「セル」のために、滅亡の淵に立たされた惑星アンヌーンの住民「ガルム」たち。数世代にわたる戦いの中で、マスクを被り、身体を機械化し、記憶はデータによって受け継ぎ、戦闘に特化した種へと変貌していた。情報呪術部族の士官ウィドは、「ドルイド」の末裔ナシャンとともに、「セル」の謎を探る旅に出るのだが……。

スタッフ

この他に江面久や出演者として佐伯日菜子山田せつ子などが関わっていたとされている。

その他

  • 日本人の体では甲冑を身に着けた場合、所作が様にならない、という押井の持論から、登場するキャラクタのほとんどが甲冑を身に着けている本作では、舞踊家が甲冑など衣装を着けて演技した、もしくはそこから動きを抽出した映像素材に役者の顔の部分だけをはめ込み合成する画造りの方法が検討されていた(NHK-BSでの竹中直人との対談、その他の資料より)。
  • 2010年7月16日より同年9月5日まで八王子市夢美術館にて開催された「特別展 押井守と映像の魔術師たち」において、本作の模型資料が初めて一般公開された。なお、権利保有の状況が複雑なため、同展図録には写真、データなど著作権が関わる本作の資料は一切載録されていない(スタッフインタビューでの言及のみ)。

関連項目

テンプレート:押井守監督作品

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