高山駅
高山駅(たかやまえき)は、岐阜県高山市昭和町一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である。
概要
日本有数の観光地で飛騨の小京都とも呼ばれる旧・高山市地域の代表駅として、年間を通して賑わいを見せる。
現在はすべての特急「(ワイドビュー)ひだ」が停車し、一部列車は当駅で車両の増解結を行う。2001年(平成13年)9月30日までは名古屋鉄道(名鉄)のディーゼル特急「北アルプス」がワイドビューひだに併結されて当駅まで1日1往復乗り入れていた。
駅構造
島式ホーム1面2線と単式ホーム1面1線を持ち、列車交換が可能な地上駅。ホームは東側から駅舎正面が1番線、地下道を通り隣のホームが2・3番線となっている。1番線が上り本線、2番線が下り本線、3番線が副本線という扱いであるが、どのホームも下り・上り方面ともに出発到着が可能である。下りの特急からも段差無しで改札口を抜けられるように、2010年3月改正ダイヤでは、原則としてすべての特急が1番線に停車する。また、普通列車も大多数が当駅で系統分断となるため、3線とも上下線の区別なく使用している。
駅舎はコンクリート造り2階建てで、1934年(昭和9年)の開業時に建設されたものである。駅周辺の再開発事業に伴う橋上化工事などが予定されており、2017年9月の完成を見込んでいる。改札口は駅舎中央にあるほか駅舎北側に団体専用の改札口がある。改札は列車別改札となっている。繁忙期の上り列車の場合も例外ではない。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、飛騨小坂駅 - 杉原駅間の各駅を管理している。みどりの窓口が設置されている。売店(キヨスク)があり、駅弁も販売されている。駅玄関には、音声案内の駅案内板が設置してある。自動券売機はあるが、自動改札機やエレベーターはない。
かつては扇形車庫、転車台、高架水槽といった蒸気機関車時代の機関区の設備や建物も残されていたが、1993年(平成5年)に解体された。跡地は2010年現在、駅裏の駐車場になっているが、駅周辺の整備事業の一環として、東西自由通路とともに交流センターが設置される予定。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2・3 | テンプレート:Color高山本線 | 上り | 下呂・岐阜方面[1] |
下り | 富山方面[1] |
駅弁
主な駅弁は下記の通り[2]。
- 飛騨路わっぱ
- さるぼぼちゃんのおべんとう
- いなか弁当
- 飛騨味噌漬込アツアツ豚せいろ
- 世界遺産白川郷 味の合掌づくり
- 対決駅弁 飛騨牛VS味噌焼ポーク
- 飛騨牛しぐれ弁当
- 開運さるぽぽ弁当
- 味ごのみ
- 飛騨牛入ほう葉みそ弁当
- 飛騨牛しぐれ寿司
- 三色ほう葉寿司
- ほう葉巻鯖寿司
利用状況
「岐阜県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
- 2005年度 - 1,868人
- 2006年度 - 1,793人
- 2007年度 - 1,849人
- 2008年度 - 1,762人
- 2009年度 - 1,567人
- 2010年度 - 1,515人
- 2011年度 - 1,543人
- 2012年度 - 1,568人
駅周辺
当駅は高山市街地の西端に位置する。市街地中心は東方向であり、高山の象徴である上三之町の古い町並みへは徒歩で約10分程度かかる。 テンプレート:Main2
駅東(駅出入口側)
- 飛騨高山観光案内所
- 飛騨高山ワシントンホテルプラザ
- 高山濃飛バスセンター
- カントリーホテル高山
- 十六銀行高山駅前支店
- 岐阜銀行高山支店
- 飛騨国分寺
- 高山郵便局
- 高山市役所
- 裁判所
- 法務省
- 岐阜県警察高山警察署
- 駅前交番
- 厚生労働省
- 日本年金機構高山年金事務所
- 財務省
- 岐阜県立飛騨特別支援学校
- 高山赤十字病院
- 高山陣屋
- 三町 - 重要伝統的建造物群保存地区
- 高山市郷土館
- ひだホテルプラザ
駅西(反対側)
バス路線
奥飛騨温泉郷、乗鞍岳、白川郷といった飛騨地方の主要な観光地への拠点として、駅前の高山濃飛バスセンターから濃飛バスが路線バスを運行している。詳細は当該項目を参照のこと。
歴史
- 1934年(昭和9年)10月25日 - 高山本線の飛騨小坂 - 坂上間開通にあわせて開業。旅客・貨物営業を開始。
- 1968年(昭和43年)9月 - ホームを延長(上りホームを南へ60メートル延長し、260メートルとした。上、下300メートルとなり12両入る)。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - みどりの窓口を開設。
- 1969年(昭和44年)10月 - 無煙化に伴い、構内の給炭設備を解体。
- 1980年(昭和55年)5月27日 - 駅構内にて高山本線電化の起工式を開催。ただし電化工事はその後中止されている。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取扱を再開。ただし以降の貨物取扱実績は無い。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海および日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1993年(平成5年)3月 - 構内の扇形車庫および転車台を解体。
- 1993年(平成5年)12月17日 - 構内の高架水槽を解体。
- 2007年(平成19年)4月1日 - JR貨物の駅が廃止され、貨物営業を終了。
隣の駅
※特急「ひだ」(一部当駅始発・終着)の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 東海旅客鉄道
- 高山本線
- テンプレート:Color普通(速達列車、早朝上りと深夜下りのみ運転)
- 久々野駅 - 高山駅
- テンプレート:Color普通(各駅停車)
- テンプレート:Color普通(速達列車、早朝上りと深夜下りのみ運転)