高原
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高原(こうげん)とは、標高が高く、連続した広い平坦面を持つ地形である。標高の高い平地、起伏が少ない高地という表現もできるが、高原と高地の境界は明確ではない。
また、規模の大きな台地を高原と呼ぶこともあるが、高原と台地の境界も明確ではない。台地のうち標高600 m以上のものを高原とすることもある。ただし、高原の全てが台地状というわけではなく、那須高原のように山の麓に広がる平坦地も高原という。
高原の成立
地質的には、地層の褶曲がほとんどなく、内部構造が単純であることが多い。チベット高原、コロラド高原のように隆起などによって生じた大規模な山間高原と、山、特に火山の山麓に形成された比較的小規模な山麓高原とがある。
またデカン高原のように多数の火口から流動性の高い溶岩が大量に噴出し形成された溶岩台地(ペジオニーテ)も「高原」と呼ばれる場合がある(地質学的詳細は台地参照)。
高原の利用
標高が高いことから中緯度地帯の高原は夏季でも冷涼であり、高冷地とも呼ばれる。涼しい気候を利用して、レタス・キャベツ・ハクサイ・ダイコンなどの野菜の抑制栽培が行われる。育つのが遅くなるため、他の地域で生産されたものが出回って少なくなったころに野菜を出荷する。一般に高原野菜と呼ばれる。また、夏季でも冷涼であるため、避暑地としても利用される。また冬にはスキー場となるところも多い。特にリゾート開発された場所は高原リゾートと呼ばれることもある。
高原作物
日本の高原一覧
- 田代平高原(青森県)
- 田代平高原・高森高原・安比高原・平庭高原・上外川高原・早坂高原・塚森高原・稲庭高原・岩手高原・外山高原・区界高原・荒川高原・種山高原・室根高原・夏油高原・奥中山高原・袖山高原・沢内高原・新山高原・高清水高原・源兵衛平・寺沢高原・貞任高原・和山高原(岩手県)
- 栗駒高原(宮城県)
- 八幡平・須川高原(岩手県、秋田県)
- 仁賀保高原・鳥海高原・田沢湖高原(秋田県)
- 蔵王坊平高原・天元台高原(山形県)
- 会津高原・甲子高原・布引高原・羽鳥湖高原・磐梯高原・阿武隈高原(福島県)
- 那須高原・八方ヶ原・霧降高原・奥日光・鬼怒川高原(栃木県)
- 玉原高原・鹿沢高原・丸沼高原(群馬県)
- 尾瀬(福島県・新潟県・群馬県)
- 麻綿原高原(千葉県)
- 陣馬高原(東京都・神奈川県)
- 芦ノ湖高原(静岡県・神奈川県)
- 湯沢高原・妙高高原(新潟県)
- 弥陀ヶ原高原(富山県)
- 獅子吼高原・瀬女高原・大倉岳高原(石川県)
- 森山高原・六呂師高原(福井県)
- 乙女高原・清里高原・三窪高原・水ヶ森・富士桜高原(山梨県)
- 美ヶ原高原・軽井沢高原・霧ヶ峰高原・志賀高原・北志賀高原・菅平高原・蓼科高原・八千穂高原・野辺山高原・乗鞍高原・富士見高原・戸隠高原・斑尾高原・黒姫高原・飯綱高原・栂池高原・黒姫高原・聖高原・湯の丸高原・高峰高原・佐久高原・御岳高原・開田高原・木曽駒高原・駒ヶ根高原・鹿嶺高原・茶臼山高原・五輪高原(長野県)
- ひるがの高原・鈴蘭高原・数河高原・美女高原・根の上高原(岐阜県)
- 美濃三河高原(岐阜県・愛知県)
- 朝霧高原・富士裾野・伊豆高原・天城高原・十里木高原(静岡県)
- 青山高原(三重県)
- 碇高原(京都府)
- 紀泉高原(大阪府)
- 鉢伏高原・神鍋高原・瀞川平・兎和野高原・上山高原・杉ヶ沢高原・柤岡高原・美原高原・美方高原・砥峰高原・峰山高原・ちくさ高原(兵庫県)
- 大和高原・曽爾高原(奈良県)
- 生石高原(和歌山県)
- 桝水高原・河合谷高原(鳥取県)
- 石見高原(島根県)
- 蒜山高原・吉備高原・富満高原・日本原高原・大芦高原・恩原高原(岡山県)
- 八幡高原・神石高原・スコラ高原・世羅高原(広島県)
- 塩塚高原・大川原高原(徳島県)
- 美しの原高原(香川県)
- 久万高原、五段高原、大野ヶ原、姫鶴平(愛媛県)
- 天狗高原(高知県)
- 阿蘇高原・井無田高原・吉無田高原(熊本県)
- 久住高原・飯田高原・城島高原・湯平高原・塚原高原(大分県)
- 矢岳高原・えびの高原(宮崎県)
- 霧島高原(鹿児島県)