飛騨高山テレ・エフエム

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ファイル:NHK高山.JPG
本社・演奏所が入る日本放送協会高山放送会館

株式会社飛騨高山テレ・エフエム(ひだたかやまテレ・エフエム)とは、岐阜県高山市に所在するコミュニティ放送を運営する企業。放送局の愛称は Hits FM (Hida Takayama Station of FM, ヒッツエフエム)。岐阜県で初めて開局したコミュニティ放送局である。

内容

ほとんどの時間は自社制作番組で構成され(深夜の一部番組は他のコミュニティ局及び制作団体の番組を放送。衛星ラジオからの配信はない)、放送範囲の人だけでなく高山市などに訪れる観光客にもターゲットを伸ばした内容となっている。放送は個人視聴のほか、アーケード商店街に設置されるスピーカーなどからも楽しむことができる。

もともと高山市は山間部なために受信可能なFM局が少ないことから、開局により瞬時に市民に浸透、地域密着性と娯楽性の両立に成功している。特に開局後すぐに開始した番組「私のオールディーズ」は、鬼ころしの蔵元である老田酒造店、老田正夫のDJおよび構成により放送された(2007年に終了)。

また、高山駅前などの屋外文字放送も手掛けている。

ニュースは中日新聞から配信を受けている。

放送エリア

送信所

すべて76.5MHzである。

送信所名 所在地 出力 備考
親局 高山市上切町 20W
清見IC 高山市清見町夏厩 5W
清見龍ヶ峰 高山市清見町楢谷
(龍ヶ峰)
5W
荘川ダナ 高山市荘川町黒谷
(ダナ高原)
1W
高根子の原 高山市高根町中洞
(子の原高原)
10W 総務省発表の報道発表資料では 1W となっているが、10W が正しい
上宝在家山 高山市上宝町在家
(在家山)
2W
奥飛騨温泉郷平湯 高山市奥飛騨温泉郷平湯 1W

沿革

前身は飛騨高山テレトピア株式会社である。これは1985年昭和60年)、当時の郵政省が推進した地域情報化政策により高山市が県内初のテレトピア地域指定を受けたことから、1986年(昭和61年)に第三セクターとして設立されたものである。飛騨高山観光産業振興システム(キャプテンシステムを利用したニューメディア事業)を推進し、これにより市街地でのビデオテックス街頭端末などの設置、運営を行った。土産品情報や、ホテルおよび旅館の空室情報などがリアルタイムに配信されることはインターネットのない当時としては画期的であり、市外からのアクセスも多くこれは一定の成果を得たとされる[2]

つまり現在行われているコミュニティ放送事業も、前述の地域情報化を推進する流れを汲むものであると言えよう。なお、正式な開局の前に、高山市昭和町の和井田製作所跡地に仮設された放送局から実験的な放送が1996年(平成8年)より約1年間行われたテンプレート:要出典が、開局日以後、現住所に移動した。

なお、インターネットプロバイダ事業も手がけていた。現在も「インターネット飛騨」 (hidanet.ne.jp) の管理が継続されている。

出典

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 報道発表資料-飛騨高山テレ・エフエムが放送区域を拡大 総務省 東海総合通信局
  2. 通信白書 平成元年版 第2章 第2節 3 (1) 地域の産業面における活用

関連項目

外部リンク

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