静清バイパス
テンプレート:Pathnav テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox road 静清バイパス(せいしんバイパス)は、静岡市清水区興津東町から同市駿河区丸子までを結ぶ国道1号バイパスである。
目次
概要
- 起点 : 静岡県静岡市清水区興津東町(おきつあずまちょう)(興津中町交差点・興津IC)
- 終点 : 静岡県静岡市駿河区丸子(まりこ)(丸子IC)
- 全長 : 24.2km
- 車線数 : 暫定2車線・一部区間4 - 6車線、全線4車線化工事中
静岡市街を通過する国道1号現道の交通を迂回させることが目的で建設された。地域高規格道路「静岡東西道路」に指定されている。「せいせいバイパス」とも呼ばれているが「せいしんバイパス」が正式な読み方。
1968年に事業化され段階的に開通がされてきたが、既に宅地化されていた八坂IC - 唐瀬ICの用地買収が難航し1997年に大半の区間が暫定2車線で全線開通した。この開通は静岡県内の国道1号バイパス(箱根峠改良区間を除く)では日坂バイパスについで遅い。大部分は高架ないしは立体交差ではあるものの、清水地区(清水区横砂本町 - 同区八坂)は暫定平面部として平面交差が残っており、また、立体交差であっても2車線の区間は車線数の割に交通量が多いため、その箇所で日中は渋滞することが多い。そのため、現在は全線4車線化・高架化工事を進めている。鳥坂IC - 千代田上土IC間および羽鳥IC - 牧ヶ谷IC間の4車線化は2014年度を目指している[1]。また最後まで残った清水地区の平面交差部の立体化(清水立体)が事業化された。
高架部分のうち八坂IC - 唐瀬ICは自動車専用道路となっており、原付及び125cc以下の二輪車は通行禁止となっている。2012年2月14日の賤機山トンネルの4車線化に伴い、同トンネル前後の歩道に幅1メートルの自転車専用通行帯が設置された。自転車専用通行帯は日本初の本格導入で、上り・下りトンネル共に一方通行[2]。
なお、当バイパス全通後も静岡市街地を通過する現道は国道指定を解除されずに引き続き国道1号として運用されている。
歴史
- 1963年(昭和38年) - 計画にあたり、測量などを開始。
- 1968年(昭和43年) - 事業化。八坂~唐瀬地区の用地買収が難航。
- 1979年(昭和54年) - 興津高架橋が4車線で開通。
- 1983年(昭和58年)3月 - 平和ICから羽鳥ICの区間が暫定開通。
- 1986年(昭和61年) - 新興津川橋が完成。松原IC(現・興津IC)新設。興津東町~興津高架橋~横砂交差点まで4車線で開通。
- 1988年(昭和63年)3月 - 丸子藁科トンネル開通(開通区間は昭府IC - 丸子IC間)。
- 1996年(平成7年ころ) - 八坂ICから長崎ICまで暫定開通。
- 1997年(平成9年)3月26日 - 全線開通。
- 2006年(平成18年)3月15日 - 千代田上土ICから唐瀬ICが4車線化。
- 2008年(平成20年)3月17日 - 八坂ICから鳥坂ICが4車線化。
- 2008年(平成20年)3月24日 - 能島IC新設、並びに昭府高架橋が完成。昭府ICから平和ICの平面交差部を暫定2車線で立体化。
- 2012年(平成24年)2月14日 - 唐瀬ICから羽鳥ICが4車線化。
- 2013年(平成25年)1月20日 - 羽鳥ICから牧ヶ谷IC、藁科川橋の下流側2車線が完成。歩道は1月20日、下り線は1月23日、上り線は1月31日にそれぞれ切替。従来の上流側2車線は4車線化工事に向けて使用を一旦中止し、暫定2車線運用は変更なし[3][4]。
- 2014年(平成26年)3月 - 賎機山トンネル上り線の天井板撤去完了予定。
- 2014年(平成26年) - 千代田上土ICから鳥坂ICおよび牧ヶ谷ICから羽鳥ICを4車線化予定。
- 2018年(平成30年) - 丸子ICから牧ヶ谷ICを4車線化予定。
接続するバイパスの位置関係
(三島・沼津方面)富士由比バイパス - 静清バイパス - 岡部バイパス(島田・浜松方面)
インターチェンジなど
一般道路区間1
施設名 | 接続路線名 | 東京から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
国道1号(富士由比バイパス)沼津・富士方面 | ||||
興津IC(下り線では松原ICと案内されている。) | 国道52号、国道1号 興津駅方面 | 164.7 | 清水区 | |
清見寺IC | 清水港・興津埠頭方面 | |||
横砂北交差点 | 県道371号茂畑横砂線 | 167.7 | 清水立体PI中 | |
庵原交差点 | 県道75号清水富士宮線、 県道338号清水インター線 |
169.0 | ||
清水IC | 東名高速道路 | 169.7 | ||
清水IC西交差点 | 県道54号清水停車場線 | 170.0 | ||
八坂西IC | 北街道・天王町方面 | 170.2 |
自動車専用道路区間
施設名 | 接続路線名 | 東京から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
八坂西IC | 北街道・天王町方面 | 170.2 | 清水区 | |
能島IC | ||||
長崎IC | 草薙駅・国道1号方面 | 173 | ||
鳥坂IC | 県道67号静岡清水線 | 沼津・富士方面出入口 | ||
瀬名IC | 県道201号平山草薙停車場線 | 175 | 浜松・島田方面出入口 | 葵区 |
千代田上土IC | 県道74号山脇大谷線 静岡南北道路~新東名高速道路(新静岡IC)方面 |
178 | ||
唐瀬IC | 唐瀬街道・県立総合病院方面 | 178.9 |
一般道路区間2
施設名 | 接続路線名 | 東京から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
唐瀬IC | 唐瀬街道・県立総合病院方面 | 178.9 | 葵区 | |
昭府IC | 県道27号井川湖御幸線 | 沼津・富士方面出入口 | ||
平和IC | 県道205号大川静岡線 | 浜松・島田方面出入口 | ||
千代IC | 県道29号梅ケ島温泉昭和線 | 182.9 | 沼津・富士方面出入口 | |
羽鳥IC | 国道362号 | 183.7 | 沼津・富士方面出入口 | |
牧ヶ谷IC | 県道207号奈良間手越線 | 沼津・富士方面合流信号あり | ||
丸子IC | 国道1号 静岡市街方面 | 駿河区 | ||
国道1号(岡部バイパス)浜松・藤枝方面 |
なお、牧ヶ谷ICはフルインターチェンジであるが、藁科川と丸子藁科トンネルに挟まれた立地条件等から、沼津・富士方面への合流は本線を平面交差する構造になっているため、本線上に信号機が設置されている。歩行者用信号機は設置されていないが、感応式で押しボタンが設置されている[5]。
昭府立体
昭府IC - 平和IC間の高架化区間。
計画当初は立体交差の予定であったが、1982年(昭和57年)に計画変更、1985年(昭和60年)3月に片側2車線の平面交差で供用開始された。しかし、賤機山トンネル完成・静清バイパス全線開通後に交通量が増加して慢性的な渋滞が発生。これをうけて1998年(平成10年)度より見直しが始まり、2000年(平成12年)3月31日に高架への再度変更が決定、立体化工事が進められ、2008年(平成20年)3月24日、同区間が暫定2車線で開通し、2012年(平成24年)2月14日に4車線化された。
主なトンネルと橋
- 新興津川橋(興津東IC - 興津IC)
- 賤機山トンネル(唐瀬IC - 昭府IC)
- 総延長は下り線が814m、上り線が530m(上り線トンネルの西半分は半地下構造になっている)。
- 1997年に開通。先に2車線(片側1車線)で供用を開始したが下り線(浜松方面)はトンネル先が上り勾配になっているために慢性的に渋滞しており、これを緩和すべくまず2008年にトンネル先の平和2丁目付近を高架化した。その後2本目のトンネルが建設され、まず2011年10月に下り線トンネルを暫定1車線で開通させた後(旧来トンネルは上り線専用となった)2012年2月14日午前10時を以って片側2車線化され、結果渋滞はほぼ解消されている。
- トンネル坑内には側歩道も設置されており、車道との間は壁などにより完全に隔離されている。新トンネル開通により、国内では初めての、自転車一方通行規制が2012年2月14日から開始された。自動車の上下通行が2つのトンネルに分離されたため、自転車も同様に2つのトンネルに分離された。自転車の走行は上下とも自動車側で、自転車走行部分(幅約1m)は青く色が塗られている。[6]
- 安倍川大橋(平和IC - 千代IC)
- 昭府立体化に伴う拡幅で、平和IC出入口は橋上で本線と接続するようになった。
- 藁科川橋(羽鳥IC - 牧ヶ谷IC)
- 丸子藁科トンネル(牧ヶ谷IC - 丸子IC)
- 総延長2,027m。
交通量
2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
平日24時間交通量(台)
- 静岡市清水区興津東町 : 66,672
- 静岡市清水区袖師 : 60,484
- 静岡市清水区八坂 : 47,749
- 静岡市清水区長崎 : 36,008
- 静岡市清水区鳥坂 : 36,163
- 静岡市葵区千代田上土 : 38,512
- 静岡市葵区千代 : 36,755
- 静岡市葵区牧ケ谷 : 31,610
脚注
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- ↑ テンプレート:Citation
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ 押しボタンはあくまでも車両用であり、歩行者がボタンを押す事を前提とはしておらず、又、歩行者の進入は禁止されている。
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関連項目
外部リンク
- 国道1号静清バイパス - 国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所
- 国道1号バイパスの紹介 - 静岡市道路計画課