電気街
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テンプレート:出典の明記 電気街(でんきがい)は、主に電気製品・電機部品などを販売する小売店が集中して存在する地域(商店街)。似た言葉として電脳街がある。
日本における歴史
- 1960年代より、電子部品やマイクロコンピュータ組み立てキットなども取り扱われるようになっていた。
- 1980年代は、郊外の大型店との棲み分けのためパーソナルコンピュータとその周辺機器の取り扱いが中心となった。
- 1990年代は、自作パーソナルコンピュータの需要を満たす街となっていった。
- 2000年代からは、ゲームの取り扱いが多くなっていった。これは郊外大型家電量販店の発展、価格破壊に伴い電気街の優位性が薄れ、地盤沈下が進んだためである。結果的に小規模店舗の廃業、閉店、撤退が相次ぎ、市街地の空洞化が深刻化した。一方、元々付随的な役割を担っていた関連商品(おたくグッズ、同人誌など)専門店は競争相手がいないために生き残った。現在、各地の電気街では空白地の再開発が進んでいる。
各地の電気街
日本
東アジア
東アジアは電車が発達しているので、秋葉原のような専門店の集積地がある。台湾の光華商場や韓国の龍山電子商街、中国の中関村、香港の高登電腦中心與黃金電腦商場(高登電腦中心と黃金電腦商場)が有名である。しかし秋葉原と比べると規模は小さく、街と言うよりは秋葉原ラジオ会館のようにビルの中に複数の店が出店する方式のようだ[1][2][3]。
南アジア
シンガポールにはシムリム・スクエアというビルがあると言う。インドで電気街と言えば、首都デリーのネルー・プレイスを紹介する記事が多い[4][5]。ここはビル内方式ではなくて、ビルの低層階に路面店が並んでいるようだ。この他にチェンナイやムンバイにも電気街があると言う。一方、バンガロールの電気街は法人向けで、商店というよりはオフィスになっているらしい[5]。
アメリカ
アメリカは広大で車社会なので、秋葉原のように小さなパソコン専門店が集積している商店街は無い。その代わりにビッグボックスストア(メガストア、スーパーセンター)と呼ばれる巨大なショッピングセンターがあって、ベスト・バイやフライズのような家電量販店が出店している。商品は日本で言えばスーパーマーケットの「ハム」のように売られていて、呼ばなければ店員は話しかけてこない[6]。また日本では考えられないような長期の返品制度があったり、「メール・イン・リベート」制度があったり、商習慣もかなり違うようである[7][8]。
欧州
- イギリス
- Tottenham Court Road駅周辺(ロンドン):Charging Cross St.のTottenham Court Road駅北側に位置し、アラブ系民族が殆どの電器店を経営している。
脚注
- ↑ 韓国の首都、ソウルの電脳街を見る
- ↑ 世界「電脳タウン」巡り (1)台湾編
- ↑ “アニメの街”へと変貌中!中国のアキバこと中関村をディープ探索
- ↑ 【BRICs報告】デリーにも「秋葉原」がありました---インド編その5
- ↑ アメリカのパソコンショップは楽しくないゾ!
- ↑ 何でもありの返品制度が築くゴミの山
- ↑ 永久に受け取れない「特売の割引金」