長野県須坂高等学校

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長野県須坂高等学校(ながのけんすざかこうとうがっこう、通称:須坂、英文表記名:Prefectural high school of SUZAKA)は、長野県須坂市須坂にある公立(県立)高等学校

概要

県内有数の進学校として、毎年、国公立・私立大学に多数の進学者を輩出している。

水泳が大正期より盛んで、当時県下では珍しいプールがあった。

細かな校則が存在せず、生活全般は生徒の『自主責任』とされている。 許可制ではあるが原付・自動二輪による通学が認められている。

偏差値は60(2012年現在)

文化祭

  • 文化祭は「りんどう祭(龍胆祭)」といい、その名称は校章と近接する臥竜公園(須高城址)に由来する。

毎年、龍胆祭では半年をかけて巨大な龍が生徒により製作される。

龍は設計図とともに後夜祭において弓道部の火矢により燃やされるため、毎年、新たに設計図から掘り起こすことが必要となる。そのために龍の様相は年度ごとに変化を遂げている。

文化祭は4日間と高校としては長く、後半2日間の一般公開では来場者が例年4,000人を超える。

また、全国有数の文化祭として有名であり、NHKにんげんドキュメント「天突く龍を作れ~長野 須坂高校文化祭~」(2006年9月8日放映)で紹介され、反響を呼んだ。

沿革

教育目標

  • 民主的・自治的で平和を愛する人間。
  • 真理を愛し、社会と自然の諸事象に対し、科学的認識にもとづいて正しい判断と批判ができる人間。
  • 健康で豊かな情操とたくましい行動にあふれ、社会を明るく豊かにする努力を惜しまない人間。
  • 現代社会における労働の意義を正しく理解し、広く、創造的実践を通して、社会の発展と向上に寄与できる人間。

標語(スローガン)

  • 熱、意気、ガリ

臥薪嘗胆』を念頭に初代校長が作成したとされる。『ガリ』という言葉の意味については諸説あり語源が不明であるが、粘り強さ等を意味する「臥龍魂」という言葉からとったものと思われる。

教育課程

  • 全日制普通科―定員240名 - 普通科のみ

授業時間は、一コマ65分。 高等学校における教養教育を標榜している。 学校行事としては、入学式、卒業式、マラソン大会、修学旅行、クラスマッチ、校歌コンクール、りんどう祭(文化祭)などがある。なお、クラスマッチは春と秋の2度あり、両方とも2日間に渡る。

部活動も多く展開されている。

2007年度から県内で初となる進学対応型単位制・全日制普通科高校に転換することが同校から教育委員会に報告されている。

同校における進学対応型単位制の特徴

  • 入学時に生徒はクラスに所属し、3年間の学校行事はこのクラス単位で受ける。しかし、2年次からは選択科目に応じた講座別に各々授業を受けるようになる。
  • 1年次より大学入試主要科目は習熟度別に授業が行われることがある。
  • 2年次より生徒自身が授業科目を選択する(一定の制約はある)ようになるが、それゆえに少なくとも1年次終了時には目標とする学科(最低でも文理選択)をある程度決めておく必要があるため、1年次において集中的に大学研究や職業研究、進路面談が行われる。
  • 新たに大学入試科目を扱う、『探求科目』が設置される。科目においては2年次より履修が可能であり、この場合2・3年生混成の授業ともなりえる。

なお、同校では進学対応単位制を導入するにあたり、5年の年月をかけ、関東・甲信越の単位制高校の研究・教師の派遣等を行ったが、科目の名称2・3年生の混成授業など埼玉県立浦和高等学校のシステムの影響が強く反映されている。

応援練習の廃止

平成15年、生徒会により『新入生に威圧感を与える応援練習は練習ではない』と決議がなされ、入学生に対する応援練習が廃止となった。かわりに各クラスごとに賞品をかけて競わせる『校歌コンクール』を開催している。 現在、県内で旧制中学を母体とする13の伝統校の中でも応援練習がないのは同校のみである。

出身者

芸術家
学者・研究者
政治経済
芸能人・アナウンサー等
スポーツ

校章

ミヤマリンドウ花弁に高の文字。

校歌・応援歌等

最寄駅

関連項目

外部リンク