荻伏駅
荻伏駅(おぎふしえき)は、北海道(日高振興局)浦河郡浦河町荻伏町元浦河にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線の駅である。電報略号はオキ。
歴史
- 1935年(昭和10年)10月24日 - 国有鉄道日高線日高三石駅 - 浦河駅間延伸開通に伴い開業。一般駅。
- 1943年(昭和18年)11月1日 - 線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1977年(昭和52年)2月1日 - 貨物・荷物扱い廃止。
- 時期不詳[注 1] - 無人(簡易委託)化(近隣の個人)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 2011年(平成23年)5月 - 簡易委託廃止、完全無人化。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南西側(様似方面に向かって右手側)に存在する。転轍機を持たない棒線駅となっている[1]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[1]。駅舎側が上りの1番線、駅舎と反対側が下りの2番線となっていた[2]。使われなくなった旧2番線は、1983年(昭和58年)4月時点では交換設備運用廃止後も苫小牧方の転轍機が維持されホーム様似寄りの端までの線路が側線として残っていた(但し転轍機の先の部分に車止めが設置されていた。またホームは撤去されていた)[2]が、1993年(平成5年)3月までに撤去された[1]。
無人駅となっている。駅舎は構内の南西側に位置しホームとは通路で連絡している[1]。有人駅時代の駅舎は改築され、ワフ29500形有蓋緩急車を改造した貨車駅舎となっている[3]。出入口扉がアルミサッシに変更されている[4]。塗色は浦河高校美術部の生徒の手によるイラストになっており[1][4]、正面側が1993年(平成5年)3月時点ではゼリービーンズ[5]、2008年(平成20年)時点ではカラフルな気球[4]、線路側が2007年(平成19年)時点では右上がりの水平線[3]となっている。長い間簡易委託駅となっており、駅舎内の貨物室部分の一番奥の場所に管理人室を設け乗車券を発売していたが[3]、終了した。受託者は近隣の個人で、元国鉄職員で1940年(昭和15年)から当駅に勤務しており、退職後も簡易委託の受託者として勤務した夫婦であった[3]。駅管理も行っていた。正面から見て駅舎右側斜め向いに別棟でトイレ棟を有する[4]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「オ・ニ・ウシ」(そこに木の多い所)に由来する[1][4][6]。森のことである[4]。
利用状況
駅周辺
荻伏の中心街からは少し離れている。
- 北海道道348号野深荻伏停車場線・北海道道384号荻伏停車場線
- 浦河町役場荻伏支所
- 浦河警察署荻伏駐在所
- 荻伏郵便局
- ひだか東農業協同組合(JAひだか東)荻伏事業所
- 日高中央漁業協同組合荻伏支所
- 浦河町立荻伏中学校
- 元浦川
- ジェイ・アール北海道バス「荻伏駅前」停留所
隣の駅
その他
テレビ東京系列の番組である日曜ビッグバラエティ(2008年9月14日放送)で、駅員時代から68年間にわたり、駅を管理(簡易委託含む)してきた夫婦の仕事ぶりが紹介されたことがあった[7]。
脚注
注釈
出典
関連項目
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- ↑ 2.0 2.1 2.2 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)104ページより。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫、2007年5月発行)112-113ページより。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)356ページより。
- ↑ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)14ページより。
- ↑ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))102ページより。
- ↑ http://www.tv-tokyo.co.jp/sun/backnumber/231.html