肥後田浦駅
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肥後田浦駅(ひごたのうらえき)は、熊本県葦北郡芦北町大字小田浦958番地にある肥薩おれんじ鉄道肥薩おれんじ鉄道線の駅。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。ホーム間の間隔は広く空いている。トイレは改札内・外にあり、男女共用の汲み取り式。
有人駅であるが土曜日のみの営業である。旧田浦町の中心駅であり、かつては工場従業員の利用者が多く構内で車扱貨物も取り扱っていたことから国鉄時代からJR九州時代にかけて終日有人駅で、2004年に肥薩おれんじ鉄道に経営が移管された後も2007年9月30日までは平日のみ毎日8:30 - 17:00まで営業していた。
- 営業時間
- 土曜日 9:30 - 16:50
のりば
1 | テンプレート:Color肥薩おれんじ鉄道線 | (上り)八代方面 |
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(下り)水俣方面 | ||
2 | テンプレート:Color肥薩おれんじ鉄道線 | (上り)八代方面 |
かつては上下ホームの間に貨物列車用の中線が存在していた。また1984年2月1日の車扱貨物廃止までは駅西側の東海カーボン田ノ浦工場の車扱貨物の取り扱いを行っており、駅構内から工場に向けて数本の専用側線が敷かれ、貨車の入れ換えや原料や製品の貨物輸送が行われていた。上り線(八代方面)側の安全側線が他の駅よりも長いが、これはこの側線が工場への引き込み線や構内側線への貨車入れ換え線として使われていた頃の名残である。
駅周辺
産交バスの田浦駅前バス停が国道3号上にあるが、少し離れている。
- 東海カーボン田ノ浦工場
- 田浦港
- 芦北町役場田浦基幹支所
- 小田浦簡易郵便局
歴史
- 1925年(大正14年)4月15日 - 国鉄肥薩線の駅として開業。
- 1927年(昭和2年)10月17日 - 鹿児島本線編入により、鹿児島本線の駅となる。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物取り扱い廃止に伴い、東海カーボン専用線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道の駅となる。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 九州新幹線の部分開業に伴う鹿児島本線(八代駅 - 川内駅間)の経営移管により、肥薩おれんじ鉄道の駅となる。
- 2007年(平成19年)10月1日 - 土曜日のみ有人駅に変更となる。
駅名の由来
「田浦」は「広い田圃のある港」を意味する地名であり、古くは「田ノ浦」や「田野浦」と読まれていた。
開業当時、すでに横須賀線に田浦駅が設けられていたため、当駅は「肥後田浦駅」となった。
隣の駅
- 肥薩おれんじ鉄道
- ■肥薩おれんじ鉄道線
- 快速「スーパーおれんじ」・観光列車「おれんじ食堂」
- 通過
- 普通
- たのうら御立岬公園駅 - 肥後田浦駅 - 海浦駅
- 快速「スーパーおれんじ」・観光列車「おれんじ食堂」