緩衝国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
緩衝国(かんしょうこく)とは複数の大国の間に位置し、大国同士の衝突を防ぐ役割を果たしている国を言う。異なる宗主国をもつ植民地の間に位置する緩衝国もある。以下に、緩衝国として位置づけられたことのある国を挙げる。ただし、これらの国が実際に緩衝国であったかどうかは諸説あるため一概には言えない。
- アフガニスタン - イギリス帝国とロシア帝国
- アルメニア王国 - ロシア帝国とペルシア帝国
- イタリア - オーストリアとフランス
- バルト三国 - ドイツとソビエト連邦(戦間期)
- ハンガリー王国 - オーストリアとオスマン帝国
- フィンランド - スウェーデンとロシア、西側諸国と東側諸国(冷戦期)
- ベルギー - イギリス・フランス・ドイツの3者間(第一次世界大戦以前)
- ポーランド - ドイツとソビエト連邦(戦間期)
- 極東共和国 - ソビエト連邦と大日本帝国
- ポーランド・リトアニア共和国 - オーストリア・プロイセン王国・ロシア帝国の3国間(18世紀)
- 満州国 - 中華民国・大日本帝国・ソビエト連邦の3国間
- モンゴル - 中華人民共和国とロシア
- ユーゴスラビア - 西側諸国とソビエト連邦(冷戦期)
- ラインラント - フランスとドイツ(戦間期に非武装地帯として)
- ラオス - タイ・ベトナム・カンボジアの3国間
- 李氏朝鮮 - 清・ロシア・大日本帝国帝国の3国間(日清戦争 - 日露戦争の時代)[1]
- ブータンとネパール - 中華人民共和国とインド
- ルクセンブルク - フランスとドイツ
- ルーマニア
関連記事
脚注
- ↑ ただし緩衝国として機能しなかったとの指摘もある