神戸ポートタワー
神戸ポートタワー(こうべポートタワー)は、神戸港中突堤の袂に建つタワー。
概要
港の景色が楽しめるように、中突堤(埠頭)上に1963年に建設された展望用のタワーである。その後、1980年代のメリケンパーク造成により東岸が、1990年代の中突堤中央ターミナル造成により西岸が其々埋め立てられ、現在は埠頭上には位置していない。
世界初のパイプ構造の建造物で、和楽器の鼓を長くしたような外観(双曲面構造)が特徴である。その独特の構造・形状から「鉄塔の美女」とも称され、高層建築物のモデルの一つとなっている。また日本で初めてライトアップされた建造物でもある。当時の神戸市長(第7代)であった原口忠次郎は、元内務省の技術官僚でもあったが、1959年にロッテルダムを訪れた際に、港を一望するユーロマスト[1]に感激し、このタワーの建設を思い立った。その4年後に実現することになる。
以降、神戸港のシンボルとして広く知られ、修学旅行などの観光客が港町神戸を学習する際にその多くが立ち寄る拠点ともなっている。中には売店・レストラン・展望台がある。
2009年12月 - 2010年3月の間、神戸市によって建設以来の大規模な改修工事が行われた。総事業費は約3億3,000万円。17年振りの鉄塔の塗装の塗り直しをはじめ、LEDの使用による新たなライトアップや展望室のリニューアル(1階床の一部ガラス化および5階天井に光ファイバーを使用した星雲状の星空の演出)、バリアフリー化がなされた。照明の色は白1色から光の三原色(赤・青・緑)にすることにより40種類のイルミネーション演出が可能となった。2010年4月28日19時00分に式典が開催されリニューアルオープンした[2][3]。
2013年11月21日、開業50周年式典が行われた。22日まで開業当時の入場料金、大人150円、子供80円で入場出来るなどの特典があった[4][5]。
第15回日本建築学会賞(1963年)、 建築業協会優良建築賞(BCS賞)、 照明学会照明普及会賞、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築(2003年)の受賞歴があり、また2014年7月に国登録有形文化財に登録されている。
開場時間
- 3月 - 11月 9:00 - 20:30
- 12月 - 2月 9:00 - 18:30 (ただし、大晦日9:00 - 16:30 元旦6:30 - 16:30)
ギャラリー
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中突堤より
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ハーバーランドより
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メリケンパークより
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新港第一突堤より
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リニューアル前のライトアップ
- Kobe port tower 01.jpg
交通アクセス
- JR西日本元町駅 徒歩15分
- 阪神電気鉄道元町駅 徒歩15分
- 阪急電鉄花隈駅 徒歩15分
- 神戸市営地下鉄山手線県庁前駅 徒歩20分
- 神戸市営地下鉄海岸線みなと元町駅 徒歩5分
周辺の名所・文化施設
- 中突堤中央ターミナル
- 中突堤 - ルミナス神戸2が発着、メリケンパークオリエンタルホテル
- 波止場町TEN×TEN
- Kiss FM KOBE
- 神戸ハーバーランド - 高浜旅客ターミナル、コンチェルト
- メリケンパーク - 神戸海洋博物館、フィッシュ・ダンス、神戸港震災メモリアルパーク
- 旧居留地 - 神戸市立博物館、商船三井ビルディング、チャータードビル
- 南京町 (神戸)
脚注
関連項目
- 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン - 劇中でバルゴンに破壊される。
- ウルトラセブン - 第15話「ウルトラ警備隊西へ・後編」に登場。
- 昨晩お会いしましょう - 松任谷由実の12thアルバム。
外部リンク
テンプレート:Asboxテンプレート:Coord- ↑ Euromast
- ↑ 神戸ポートタワー、7色に変化…改修工事完了テンプレート:リンク切れ讀賣新聞2010年4月21日
- ↑ 生まれ変わりましたポートタワーが再オープンテンプレート:リンク切れ神戸新聞2010年4月28日
- ↑ 神戸ポートタワー開業50周年記念イベント開催
- ↑ 港都照らし半世紀 神戸ポートタワーで開業50周年式典