石田雄
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テンプレート:Infobox 学者 石田 雄(いしだ たけし、1923年6月7日 - )は、日本の政治学者。東京大学名誉教授。
来歴
内務省神社局長、警視総監、高松宮別当、宮内省御用掛などを歴任した石田馨の二男として、父の青森県警察部長時代に青森市で生まれる。旧制成蹊高校から東京帝国大学を受験したが不合格となり、東北帝国大学法文学部へ入学。在学中に学徒出陣を受け、東京湾要塞重砲兵連隊に入隊した。
敗戦で復員した後は、特例措置で東京大学法学部へ転じて丸山眞男ゼミに参加。父の友人である大内兵衛、南原繁の助言も受けて研究者の道を選び、東京大学法学部助手、東京大学社会科学研究所助教授・教授・所長、千葉大学法経学部教授、八千代国際大学教授を歴任した。「文京・九条の会」呼びかけ人でもある[1]。
著書
単著
- 『明治政治思想史研究』(未來社, 1954年)
- 『近代日本政治構造の研究』(未來社, 1959年)
- 『戦後日本の政治体制』(未來社, 1961年)
- 『現代組織論――その政治的考察』(岩波書店, 1961年)
- 『平和の政治学』(岩波書店, 1968年)
- 『政治と文化』(東京大学出版会, 1969年)
- 『日本の政治文化――同調と競争』(東京大学出版会, 1970年)
- 『平和と変革の論理』(れんが書房, 1973年)
- 『メヒコと日本人――第三世界で考える』(東京大学出版会, 1973年)
- 『日本近代思想史における法と政治』(岩波書店, 1976年)
- 『現代政治の組織と象徴――戦後史への政治学的接近』(みすず書房, 1978年)
- 『「周辺から」の思考――多様な文化との対話を求めて』(田畑書店, 1981年)
- 『近代日本の政治文化と言語象徴』(東京大学出版会, 1983年)
- "Japanese Political Culture: Change and Continuity" (Transaction Books, 1983年)
- 『日本の社会科学』(東京大学出版会, 1984年)
- 『日本の政治と言葉(上)「自由」と「福祉」』(東京大学出版会, 1989年)
- 『日本の政治と言葉(下)「平和」と「国家」』(東京大学出版会, 1989年)
- 『平和・人権・福祉の政治学』(明石書店, 1990年)
- 『市民のための政治学――政治の見方, 変え方』(明石書店, 1990年)
- 『社会科学再考――敗戦から半世紀の同時代史』(東京大学出版会, 1995年)
- 『自治』(三省堂, 1998年)
- 『記憶と忘却の政治学――同化政策・戦争責任・集合的記憶』(明石書店, 2000年)
- 『権力状況の中の人間――平和・記憶・民主主義』(影書房, 2001年)
- 『丸山眞男との対話』(みすず書房, 2005年)
- 『一身にして二生,一人にして両身――ある政治研究者の戦前と戦後』(岩波書店, 2006年)
- "Die Entdeckung der Gesellschaft - Zur Entwicklung der Sozialwissenschaften in Japan", Wolfgang Seifert訳, 『日本の社会科学』の独訳(Suhrkamp Verlag, 2008年)
- 『誰もが人間らしく生きられる世界をめざして――組織と言葉を人間の手にとりもどそう』(唯学書房, 2010年)
- 『安保と原発――命を脅かす二つの聖域を問う』(唯学書房, 2012年)
共著
共編著
- (長井信一)『インドネシアの権力構造とイデオロギー』(アジア経済研究所, 1969年)
- Democracy in Japan, co-edited with Ellis S. Krauss, (University of Pittsburgh Press, 1989).
訳書
- R・N・ベラー『社会変革と宗教倫理』(未來社, 1973年)