第三世界
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第三世界(だいさんせかい、テンプレート:Lang-en-short、テンプレート:Lang-fr-short)は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの発展途上国の総称。
概要
冷戦期に東西両陣営いずれにも属さなかった国々を、フランス革命時の第三身分(貴族、聖職者に対する平民)になぞらえてこう呼ぶようになった。主にアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの発展途上国を表すものである。ヨーロッパでは、米ソに中立的なユーゴスラビアが第三世界の国といわれたこともある。永世中立国であるが発展途上国ではないスイスやオーストリアは含まない。
西インド諸島マルチニーク島出身の作家にして精神科医フランツ・ファノン(Frantz Omar Fanon)が命名したと言われることもあるが、フランスの人口学者であるアルフレッド・ソヴィーは1952年に第三世界について記述している。
第三世界という概念を前提にして、第一世界と第二世界という考えが生まれた。
東西陣営を分割する分類
超大国を第一世界とする分類
毛沢東は以下の分類を独自に提唱し、中国自身は「第三世界」と位置づけた。(3つの世界論)